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2020年09月17日

9月5日の塩分補給 小樽運河に残った最後の艀が陸揚げ解体されました。

9月5日の塩分補給 小樽運河に残った最後の艀が陸揚げ解体されました。 皆さん、こんにちは。9月5日霧に包まれ空気が冷たい朝を迎
え、日中は気温は26℃でも湿度が高く、蒸し暑い一日となっ
た我が街小樽でした。小樽運河の北側、通称・北運河の端
に、古い艀(はしけ)が一隻だけ残り、かつての小樽繁栄の記
憶を今に残す、運河のシンボルの一つとして、静かに停泊し
保存されていましたが、このほど、建造から半世紀が過ぎて
老朽化が著しく、保存、維持管理が困難と判断され、解体撤
去する事が決定し、8月17日(月)から解体作業が始まり、9月
5日船底部だけになった艀が、ラフタークレーンにて陸揚げさ
れました。最後の解体の模様を目に焼き付けてきました。

↑PC・スマホ・タブレットでの閲覧では、四角の箇所をクリックすると、BGMが流れますのでVOLには、充分注意して下さい。再度クリックすると再生が停止します。




小樽運河の象徴ともいえる艀は小樽港の沖合に停泊した大型船と、運河沿いに並ぶ倉庫の間で荷物の橋渡しをしていた小型の運搬船で、小樽港の流通が活発な頃に活躍し、小樽の繁栄を支えてきました。艀の大半は動力がなく、船と岸壁の間を小型の曳船で引き、貨物や旅客が行き来しました。小樽運河は艀を泊める場所として造られ、1924年(大正13年)頃は595隻が運河内を往来したとの記録があるそうです。
大型船が直接接岸できる埠頭の整備が進み、艀の仕事がなくなり、1989(平成元)年にはこの一隻を残し全て姿を消し、所有者の港運会社がこの艀を小樽市に寄贈し、以降、北運河に保存係留されていました。全長24m・幅8mのこの艀は、1969(昭和44)年に建造されたもので、近年、腐食により船体の継ぎ目や穴から海水が入り、一部が水没する等老朽化が進んでいた為、市の職員が補修や応急処置を施すなどしてきたが、船体腐食が著しく安全性を確保できず、改修もできない事が分かり、維持管理困難と判断されたという。

昔は、沢山の艀が運河に停泊していました。




現存する最後の艀が、8月17日(月)から解体撤去されると言うとても残念なニュースが流れ、急遽15日(土)17:00から市民有志らによる、艀のお別れ会が開かれました。当日は、かつて小樽潮まつりで「潮わたり」という船団パレードが行われ、鳳凰の飾り付けをした艀にご神体を乗せ、潮太鼓を叩きながら、港内を巡るのが恒例行事だった事から、会場に祭壇を設置して、潮まつりの飾りつけをして、艀の船魂(ふなだま)の神様に謝意の清め祓いを行いました。



その後、潮太鼓保存会12名による勇壮な太鼓の打演で会を締めくくりました。







艀を対岸に移動して8月17日(月)から解体撤去作業が始まりました。朽ちた木甲板が撤去されました。



8月19日、鋼甲板に開口が開けられ、船内の溜水がポンプアップされていました。脚(吃水)が浅くなってます。




9月1日暫く現場に行っていませんでしたが、久しぶり見に行くと、作業も進捗し、船首部、舷側が切断撤去され、船底だけの姿になっていました。長年の海水流入の為、骨材も錆付いています。


さて前置きが長くなってしまいましたが、9月5日、夜勤明けの帰宅途中、「35tラフタークレーン2台が解体現場に来てるので陸揚げ決行!」の情報を頂き、一路北運河へ向かいました。


北運河に到着すると、船尾船底部分の切断撤去作業が行われていました。まだ陸揚げには時間があると判断し、一度帰宅することとしました。


お昼から再度、北運河へ。既に船尾の船底部分は撤去され、これから船首船底部分を切断撤去のようです。ラフタークレーンにて、船体が浮かされています。


ガス切断の前に、切断部に船底のバラスト及び止水の為に打設したセメントをブレーカーにて撤去する作業が行われました。

ハツリ作業が終わり、ガス切断器により、船首部船底の切断です。

発錆部のガス切断は、浮き錆が跳ねて、真材にストレートに火が通らず、熟練工でも切断は大変なんですよ。



切断姿勢も悪く、切断器の火口の向きに苦労しながら、切断が進みます。
 


船首部が切断され、水没していきます。





予め、控えのワイヤーを装着しており、ラフタークレーンで、陸揚げされました。


残るは、中央船底部です。船体にナイロンスリングが掛けら、陸揚げ準備完了です。


二台の35tラフタークレーンのエンジン音が響きます。



クレーンオペレーター同士、息を合わせての吊上げ作業です。この艀にとっても半世紀ぶりに、船底が海水から引き揚げられたのではと思います。




地上の盤木の上に降ろされ、撤去完了です。




この後艀は、9月7日~9日迄、陸揚げした船体を、細かくガス切断し、スクラップとして運搬処理されました。
小樽の繁栄の歴史をつくってきた小樽運河のシンボルと言える遺産の一つがなんとも残念ですが生涯を閉じました。小さい頃、この船上で、遊んだり、ポートフェスティバルでは、アマチュアバンドのライブステージになったりと、いろいろと艀には思い出がる小樽市民も多い様で、解体期間中見納めに訪れる市民の姿も入れ替わりで多く見かけられました。小樽市としても、この艀が係留されていた北運河地域の活性化と声高に叫んでいるのですが、観光客の殆どは、幅員20mに埋め立てられた南運河に集中しているのが現状です。往時の雰囲気を残す北運河は昔ながらの幅40mのまま残されています。作業船などの小型船が今も係留され、周囲にはライブハウスやカフェなどがり、自分も好きなエリアです。小樽に残る様々な歴史遺産が、これ以上失われないように願うばかりです。





今回のBGMは、名実ともにアメリカを代表するバンド「ジャーニー」の中心人物であり世界屈指のギタリスト「ニール・ショーン」です。
2001年ソロ4thアルバム「VOICE」より「CARUSO」です。
「Lucio Dalla」のカヴァーナンバー。一曲を通じて狂おしい迄の「ニール・ショーン」の雄弁に「歌う」泣きのギタープレーが聴けます。
ブログ一覧 | 小樽の話題 | 日記
Posted at 2020/09/17 21:36:54

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この記事へのコメント

2020年9月17日 22:31
記事と曲が素晴らしくマッチしていますね。
素晴らしい思い出だったというのが伝わってくるように思いました。
ありがとうございます。
コメントへの返答
2020年9月22日 13:00
たけぱさん こんにちは。
コメント返信が遅くなりごめんなさい。

ありがとうございます。自分世代も含め上の方々には、この艀に何かしら思い出があるんですよ。
まだ運河が埋め立てられない頃、
の事を、思い出させてくれる歴史遺産でした。
2020年9月18日 0:11
艀。子供の頃上に乗ってチカ釣り🎣したりしました☺️港内を連結して走ってたり、停泊中の甲板に木製のデカイ舵や防舷物が横たわってたり…
ポートフェスティバルも懐かしいですね…
アマチュアバンドやってた時にお世話になりました。

これで当時の思い出がまた無くなったと思うと寂しいですね😔
コメントへの返答
2020年9月22日 13:05
Dosan:5【どさんこ】さん こんにちは。コメント返信が遅くなりごめんなさい。

そうですね、艀の上で自分もチカ釣しましたねぇ。艀が運河に戻ってきたときの、並べて停泊させる様子を、子供のころよく見ていました。大きな舵板を動かして、曳船で押して並べる様子をいつまでも見ていた記憶があります。

残念ですが、仕方ないですね。
2020年9月18日 21:37
貴重な写真と映像をありがとうございます。
小樽は3回しか訪れたことがありませんが 趣のある街ですね。
私も あと少ししたら 艀同様 あの世にドナドナになると思うと 寂しい気持ちでいっぱいです。艀より13年 年寄りです。(笑)
コメントへの返答
2020年9月22日 13:12
takajun.netさん こんにちは。
コメント返信が遅くなり、ごめんんさい。

昔の小樽は、北海道の中心地で、物流や交易で繁栄しました。その立役者がこの艀でした。

観光客の方々は、埋立整備された小樽運河周辺を見て帰っていかれますが、北運河迄、足を延ばして欲しいと小樽市民として思っています。小樽は北海道でも一番古い(日本で3番目)鉄道遺産もありますし。

また、ゆっくりと遊びに来て頂きたいと思っています。
2020年9月18日 23:49
艀、とうとう撤去されたんですねえ!( ´△`)
艀の思い出は、沢山有りますよ!
何せ毎日身近に見てましたから。(⌒‐⌒)
現役時代も知ってますし、潮祭りでもポスターに主役級で載るくらいでしたよね。
小樽運河に艀が、現役で行き来してた頃、家の定食屋も忙しかった!p(^-^)q
北倉港運も郵船海陸も、沢山の男達が残業食を食べるために、家の定食屋にマイクロバスに大勢乗って、わさわさと食事をして、潮が退くように去っていったのが、つい来ないだの事のようです。
今の観光地化された運河もキレイなのですが、私的には小学生中学生時代に遊んだ、ちょっと薄汚れた運河が一番好きだったかな?(^_^;)
関東に居ると、遠い小樽の話は、なかなか聴こえてこないので、近況が知れてとても有り難かったです!
ありがとうございました!😺
コメントへの返答
2020年9月22日 13:25
猫又虎次郎3さん こんにちは。
コメント返信が遅くなりごめんなさい。

小学生時代は、あの辺りは臭いにもなんとも思わず、自転車で走り回っていたので、自分も現役時代はよく見ていましたよ。
まだまだ、港運が盛んだったころで、体格のいい親父さん方が一杯いましたね。

最近は運河沿いの石造り倉庫も、老朽化で取り壊され、何棟も残っていません。よく倉庫の壁際にバラックがあって、ほろ酔いの親父さん出てきたのを憶えています。懐かしくも 良い時代でしたね。



2020年9月19日 22:59
横浜在住の頃は、艀の船溜まりが見下ろせるロケーションに住んでいました。
狭く曲がりくねった水路を2連、3連繋いで曳く様子を見ては、上手だなぁといつも感心して眺めていたのを思い出しました。鉄橋にぶつかって大きな音を響かせていたこともありましたが (^^ゞ

遂に、小樽でも艀が絶滅したのかと思うと、寂しいです。
コメントへの返答
2020年9月22日 13:33
TMKさん こんにちは。
コメントいただきありがとうございます。
中村川や、大岡川に艀(だるま船)がいましたね。東京湾の艀は、だるま船と呼ばれる、船倉があるタイプで、小樽のはデッキ上に荷を積むタイプでしたが、自分も横浜在住時は、川崎港や、横浜港、羽田の運河でよく見かけましたよ。

小樽の繁栄を支えてきた艀が無くなったのは残念ですが、市内にはまだ、たくさんの歴史遺産がありますので、それらの保存にも市民の関心が増えることを望んでいます。

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