グランドキャノンは、日本国のテレビアニメ・シリーズ作品『超時空要塞マクロス』に登場する架空の大規模戦略・
大量破壊兵器。
異星人大艦隊の襲来に備え、広域迎撃兵器として建造された超大口径エネルギー砲。
地下に深さ6kmの縦穴を掘削してこれを砲身とし、惑星の重力場をエネルギー源とする。
その形状(地上から掘り下げ、その穴の内側が砲身そのものという構造上の制約)から、ある程度の力場による偏向照射は可能なものの、北極上空の敵に対してしか撃つことが出来ない。
発射システムには
ASS-1の主砲のオーバーテクノロジー理論を応用している。
マクロス他で構成される宇宙艦隊構想と平行して地球各地と月面で建造に着手。
予定どおり5号基まで完成すれば、ほぼ地球圏全域をカバーでき、月軌道内の防衛力は飛躍的に上昇するはずだった。
しかし、建設規模の巨大さと、反統合同盟勢力の妨害工作による遅延が影響して、第一次星間大戦中に稼動したのはアラスカ統合軍総司令部に併設された1号基(「グランドキャノン I 」)のみである。
2009年2月、1号基機は地球宙域に出現したゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)約400万隻に対し120度の射撃角偏向を40秒間行い、約80万隻のゼントラーディ軍の艦艇を轟沈させる。
続けて第2射の準備に移るが、所在を察知した基幹艦隊の集中爆撃により総司令部は壊滅、グランドキャノンも機能を停止する。
しかし、
第1射の戦果によって基幹艦隊の陣営の一角は大きく崩壊し、そこを突入口としてマクロス・ブリタイ同盟艦隊は基幹艦隊中枢への到達に成功する。
また、建造中の3号機と5号機内部に設置された地下シェルターに避難・収容された人々がおり、その一部は戦後奇跡的に地上への生還を成し遂げている。