最近あまり耳にしなくなった言葉、「アウトソーシング」。
景気の良かったころ、大企業はこぞって仕事を外注に出した。
忙しくて、細かいことに手が回らなかったし、増大する需要に対応できる場所も設備も、確保しにくかったからかもしれない。
だから、「アウトソーシング」が時代の流れになり、流行語になり、中小企業にもその流れは波及する。
たしかに、その瞬間の"時の断面"から見れば、とても合理的で、何より社会全体が活気づいて潤った。
そして、ちょっと言葉が違うかもしれないが、度か過ぎたアウトソーシングは、いつの間にか価格競争のための必須事項になり、あまりにも遠くに技術を追いやり、良し悪しを判断できないくらいの暴走をしてしまった気がする。
あるメーカーの、技術部門とつながりのある方の話だが…
レース用エンジンを自社開発する際、モノづくりの核に関わったことのない、シミュレーション世代の若い担当者が、クランク周りの不具合に遭遇する。
しかし、PC上の解析では症状は根治せず、最終的に海外の一流メーカーに
丸投げして部品を作り上げる。
まあ、
経営という立場から見れば、現在の時の断面からすれば、それが正解なんだろうが、
現場が解決のない不具合から学んだことは、「やらなきゃよかった…」だろう。
アウトソーシングが流行りだしたころ、ニッポンの製造業には、たたき上げの職人がたくさんいて、その人たちを束ねる管理職も、現場上がりの人が多く居た。
酸いも甘いも分かって、欲しいものを外注に安く作らせた…というわけだ。
「出来るけど、やらない…」のと「出来ないから、やらない…」のは全く違う。
この国が、「出来ることを評価する」世の中に戻れたら、もっと夢のある未来が開けてくる気がする。
暗に「安かろう、悪かろう」を選ばず、価値のあるものを見る目を養っていきたいものです。
実は昨晩は、工場の中でのスタンド・ミーティングが長引き、最後まで残った4人は、飯も食わずに午前様。
20代・30代の頃のように、なんか、カッコいいことやりたいなあ…
さて、ふと思ったことが長話になりましたが、今日の部活。
MGB032プロジェクト…休業
ミニ臨時部会…休業
サニー部…スタビライザーの現物シミュレーションと、治具作成。
どうも、操作性が良くないんですよねぇ。
新品タイヤなら、タイムは出るかもしれないけど、気分良く走れない。
という予定だったが、必要なものを部品置き場に採掘しに行ったら、物の整理を始めてしまい、気が付いたら真っ暗になっていた。
勢いづいて、そこからさらに書類の整理をはじめ、過去のセッティングデータを見返してみた。
結局何も実作業をせずに帰宅…(^^;;
今年は、レースの成績も大事だけど、メカニックとして一歩先に進みたい。
安心してレースやワインディング・ロードを楽しめる車を、的確に提供できるようになりたい。
苦行は続くけど、そこに向かって精進していきます。
あ、こんな面倒くさいことを書くへんな男のブログですが、4年かかってようやく30人に"お友達"が増えました。
お誘い頂いた皆様、そして飽きずに見ていただいている皆様には、感謝感謝です。
今後もよろしくお願いします。
Posted at 2014/05/25 15:39:54 | |
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