2011年04月30日
東日本大震災の大津波で命拾いした代償にその日に限って移動の為、運転したシボレー・エクスプレスが津波に飲まれ、陸地に乗り上げていれば連絡が来るはずなのに、来ないところをみると海に引き戻されてしまったのだと解釈しています。
建物避難した後に津波を眺めた時に人間って自然の猛威の前には無力でしかない、地球は母なる星であると同時に父としての大いなる怒りの拳を振り落とす存在である事を今になって感じています。
北海道~千葉の海岸沿いでは津波被害で家や家族を失ったり、東北・関東では地震によるライフラインの麻痺があり、福島では今なお原発の影響で危険区域内に残されている方や区域外で帰られない方が大勢います。
正直、その中でこの みんカラ を続けて クルマがど~の 等と贅沢品を愛でてる事は果たして自分の為にプラスになるのか、脱会すべきか何度か考えました。
それに開店するとも知れないスタンドで何キロも列を成してガソリン給油する光景を見た時、軽トラックかハイブリッドか、現実的な自動車にして慎しく「足」としてだけ使おうと思いました。
震災後、始めて実家に戻った時、まだ膝まで水がたまっていて流されないまでも塩水に浸かった自分の車を見た時はお釈迦だって思いました。
家の中のヘドロの片付けをしながら処分をどうしようか迷ってたのですが、友達が水没したBMWを自力で復活させたのを聞いて、ウチも復活出来るか出来ないか車屋に聞いたところ
「新車が優に買える位、修理費が掛かる」
と言われ、今さら、車探しするのも面倒なので各ディーラーのサービスに無理を押し通して
「今度、動かなくなったらもう廃車しかない」
と言われたトコもありますが、無理矢理、修理を依頼。
「執念ですね」
とも言われましたが、その実は“今さら探すのが面倒”だから…
でも工場のラインがストップしているから国産メーカーは大変苦労があったようですね。
外国メーカーも部品の輸送に手間取り、時間だけがどんどん過ぎていく。
かと言って職場には無理を言って5月の連休明けまで休みを貰って、毎日自宅の津波被害の片付けで張り付け状態で家から一歩も出ないし、支援物資で食料に困らないから、車無くてもさして困らない。
それに近隣の店が開店し始めたのが4月中旬以降なので特段、買い物の必要性もなし。
それにチャリってガソリン無い時含めて最大限効力発揮しましたからね。
あっ、これは皆さんにオススメなのですが、手元に最低一台は前籠の大きなママチャリを置く事を提案しておきます。
スタンド閉まって、店も限定営業しているような時はママチャリが一番活躍します。
何しろ地震直後、友達の同僚含め、自転車強盗が横行しましたから。
とにかく一ヶ月掛かって部品や内装総取っ替えの挙げ句、一台に付き、ン百万掛けて修理。
実際、買値より高かった車も…
修理内容を聞きながら ウンウン 頷いていたのですが、片手間で重い荷物の運びだしをやっていたので、内容は殆ど覚えていません。
車屋もこのご時世、売り掛けが多いようだから現金払い。
治安が悪い中、わざわざ腹巻き巻いて自転車で銀行に出向いて個室で現金引き下ろして盗っ人に遭わないよう細心の注意を払ったんだからね(涙)。
車を地元に置いておくべきか、関東に置いておくべきか迷ったんですが、やはり関東の方に置いておきます。
ただ、何て言うか、車に対する欲は失ったな。
ってのも津波で流され、窓ガラスは割れ、引っ繰り返ったベンツ・BMW・ポルシェやレクサスなんかを見たら、最高のステータスを得ても自然災害の前には完全に無力だと、目の当たりにしましたからね…
とか言って、シボレー・エクスプレスは新しく買い直しますが…それはただ、足りない物を元に戻したいと言う贅沢かな。
Posted at 2011/04/30 12:28:24 | |
東日本大震災 | ニュース
2011年04月28日
皮肉じゃないですが、みんカラ って被災体験ネタより何処までもクルマネタが好かれるんですね。
まぁ 今回 沿岸地域でも津波の来ないと思った地域で地震と津波被害に遭い、職場の判断で九死に一生を得た奇跡がありましたが、猛烈な津波に車も人間もどんどん流されていく様は地獄絵図そのもの…
助かった者に取って、流された人を助けられなかった事は悔しくて夢に出ます。
車を乗り捨てなかったが為に堕としてしまった生命もたくさんあると思います。
津波が来る時は、絶対に車を乗り捨てて下さい。
どんなにカスタマイズしようと、チューニングしようと、自分の生命を護る為には絶対に乗り捨ててコンクリートの頑丈な建物の高いところへ避難してください。
Posted at 2011/04/28 23:39:14 | |
東日本大震災 | クルマ
2011年04月26日
後で写真整理してアップしますが、
津波と言う多難でパーになりながら残った連中を見事復活させました。
無理を聞いてくれたトヨペット・スズキアリーナ・スバル・光岡自動車・プジョーの皆さん、本当にありがとう………
ハイエース・グランドキャビン
ツイン
マイクロカー・MC-1
308SW
エクシーガ
やっと作業が終わり、無事に納車。
地元にクルマを置いた矢先の悲劇でしたが、この部品の無い中、よく戻ってきました…
ただ、購入する時も改造する時も散々、文句を垂れた エクスプレス だけは天に召されてしまいました。
今ごろ、海の中で漁礁としてお魚さんたちの住み処になっているのでしょうかね。
あんな重い車ですら飲み込んでしまった今回の津波…
それじゃなくても道路から離れた場所に横たわる大型トラックや大型トレーラーを目の当たりにしましたし、道路を塞ぐ20台くらいの車の山を見ましたから、想像を遥かに凌駕する津波の中で生き残り、しかも引かない津波の中、膝まで水に浸かりながら、避難した建物から脱出した3/12。
「「想定外」」の一言で学者は済ませて、今後の警戒と称して国民の不安煽る。
生きた記録に関する事は他のブログサイトやSNSで書きましたので割愛しますが、生きる大変さを知った震災でした。
ちなみにエクスプレスは無駄な車として邪険に扱っていたのに無きゃ無いで物寂しいので買い直します。
Posted at 2011/04/26 20:25:03 | |
東日本大震災 | クルマ
2011年04月15日
宮城と言う土地に生まれた者が、初めて遭遇した大型地震は未曾有の大惨事でした。
車や家の中の思い出は無くなりましたが、住むべき家も片付き、家族の「命」があった事は幸せなのかもしれません。
「命」を巡る闘いの日々は地震・津波・飢餓・治安と立て続けに襲ってきました。
この地域で親族・同僚・知人、またはその家族が亡くなった、と言う話は殆ど共通していると思います。
私を含め、沿岸地域に居た人間に取って、まず津波からの「生還」は「九死に一生」でした。
職場周囲の災害マニュアルの中に地震災害に加え、津波も想定していた事が結果的に私の命を繋ぎました。
しかし、時間的に濁流の津波がやってくる2分程前に高い建物に避難したので、ダラダラ動いたら命は無かったでしょう。
自動車が意図も簡単に流されてしまう津波の威力。
20台もの自動車が折り重なっている姿は想像の世界を越えています。
今に至るまで過去に何度か多少なりとも大雨による水害を映像で見てきましたが、今回は正直、ハリウッド映画を越えた何と言うか非現実的世界観の中に置かれた、簡潔に言うなれば 夢 です。
いつか覚めると思う夢です。
3万人の尊い命が奪われたこの震災…
生と死 が背中合わせに隣接する極限の境目があったのです。
入試問題の国語で散々、哲学やら文学の側面から見た 生と死 に対する問題を解きましたが、ぶっちゃけそんな理屈 糞喰らえ って感じです。
学者や専門家が 地震はまた来る とか もう予測出来ない とか言ってますが、被災者の疲弊しきった目線からは また地震が来るのか と言う恐怖だけが頭を覆い、津波警報の度に避難しなければならないかと思うと、未来を見失いそうになります。
個人的に学者や専門家の唱える理論・学問に絶望しました。
悲しい哉、法学部出身の私ですら被災直後、生きる為に法を侵しました。
学説なんてものは非常事態を越えた地獄では通じない。
この震災で私が現時点で得た教訓は学説なんてアテにならない。
簡単に
放射性物質が身体に触れたなら水で洗い流せば充分です、と学者や専門家は言う。
でも、
被災地には水がないんだよ、水道が出てないんだよ。
Posted at 2011/04/15 01:12:31 | |
東日本大震災 | 日記