
空想大好き!
以下、全部「だったら面白いなぁ」という空想の話です!ALLフィクション!
私クルマいじりの源泉でもあります。
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(以下内容は、民名書房より20XX年に発刊された、
「WRC・グループ「K」誕生から現在まで」(著者・イアン・フレミング)を抜粋、
編集されたものです)
FIA(国際自動車連盟)の決断
20XX年現在、FIAラリー選手権におけるグループKにおける参加ワークスチームは全部で6チーム。兄貴分としてのWRカーカテゴリーは、ほぼ全ての車種がEV化され(エレクトロニック・ワールドラリーカー:以下EWR)純粋な内燃機を搭載しての国際ラリー競技は「グループK」のみとなっている。
EWRは、FIAが環境保護として打ち出した苦肉の策であった。2021年に、稼ぎ頭であったフォーミュラー1は、フォーミュラeと統合。EVにシフトした事で観客減に更に拍車をかけていることは周知の事実である。(昨シーズンは更にイベントが削減されアジア地域を中心とした全8ステージに縮小した)
観客動員数の減少(…すなわちスポンサーの減少?)に歯止めを掛ける為に、FIA会長ジョン・レトンと首脳陣が出した答えが20XX年よりスタートしたEWRであった。
業界団体は、20XX年に新車販売の全体30%を代替燃料で走行する車両に転換すべく、普及活動に必死である。イメージアップの為にもモータースポーツとしてのEV化も必須だった訳である。
FIAはフォーミュラeにおける失敗を踏まえ、速さだけでなく、いかに観客の興味を惹き、気持ちを昂らせるか?(そして観戦のしやすさ、大事な収入源である放映権の価値を上げるか?)を踏まえて、WRCにおけるEV化を選択し、結果、興行的にも「成功」した。
成功した理由は様々であるが、以前の様な「屋外」ではなく、「屋内」よるいわゆるスーパーSS(ラリー・クロス)を主だったイベントに据えた恩恵が大きい。その理由として
①エギゾースト・エミッションがゼロである為屋内における競技が可能になった。
当然、クローズドコースによる観戦・放映のしやすさはいうまでも無く、実施場所は制限されるものの、都市部に近い場所などでの開催が出来る為、会場までのアクセスも良い
(注記:例外のイベントして、年に数回(モンテカルロやラリー・ド・フランス等)屋外で実施している)
もちろん、悪天候による競技のキャンセルもほぼ皆無であり、更に観戦チケット料金(席)が明確になり、観戦のしやすさからファン層の拡大にも繋がった)
②走行距離の問題を考えなくて良い。
現代でも、米国やヨーロッパにおける普及の伸び悩みが、EVのバッテリーの容量、充電方法である。
十数年まえと初期EVと比較すれば、雲泥の差があるがまだまだ、容量、充電、メンテナンスに問題がある。屋外での諸々のトラブル・走行距離を考える必要が無くなった為、重量を気にせず、高出力のモーター搭載が可能になった。
( 同じFIA管轄のラリークロス選手権は廃止となった。)
ジョン・レトン会長は、現在のEWRの成功ついて、英・CAR誌のインタビューにおいて「様々な失敗とトライがあった。業界からの反対もあったのも事実だ。
FIAの今後にも関わるエポックメーキングと言える。
EWR導入の成功には、もちろんメーカー、ワークスチームの努力の結果であるが、同時開催の“グループK”の影響も多大である」
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続くか?
Posted at 2018/11/07 11:44:22 | |
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