県内のチャレンジングなサーキットで、評判の幼児用乗用玩具People社・Jarimoを、Mickey.Jr(2歳)が試す。
■どんな車?
筆者が父より、新型の乗用トライクがあるが、試してみるか?と言われたのは先週の事。私は乗用玩具と言えば、過去に試乗した“シーシーピー社”のSUBARUインプレッサWRCに勝るものは無いと自負していた為、気が進まなかった…跨って蹴り出すまでは!
People社と言えば、1977年に創業した老舗玩具メーカーであるが、私自身使用した事があるのは、「お米のおもちゃ」一連のシリーズであり、今回ような乗用タイプにおいてはイメージが無い。
同社の“公園レーサー”は、知人の車両を試乗した事はあったが、今回の”Jarimo”は、そのデュアル(マルチ)・パーパスモデルの位置付けである。以前の印象とどの様に変化したかが興味深い。
イエローのボディと赤いタイヤが印象的である。公園レーサーより一回り大型の印象を受けるが、重量においてはほぼ1kgと同等。
見た目の印象はカラーだけでなく、フロントに設けられたフェンダー、及びこのモデルにおける特徴である、グラベルにおける使用を考慮したパターン付きのタイヤである。
トレッド中央にフラットの部分を挟み込む様な形状をしている。この独特のパターンが独自の走破性を可能としている。
■ どんな感じ?
早速、私のホームコースである、「ハシマ・フォレストウェイ」(全長20m)にマシンを持ち込もう。
まずは、跨いだ感じから。
身長88cmの筆者だが、足付きは悪く無い。
さらに、蹴り出し時における、足の巻き込みを防ぐ為にフェンダーの形状も考え込まれている。
車体の軽さがこの車両の性格を物語っている。車体はトライクの形状であり、安定性は4輪乗用玩具には敵わないにしても、この軽快感には代え難い。ひと蹴りで周りの景色が後方に吹き飛ぶ。ハシマ・フォレストウェイは高低差が激しいコースであるが、この軽さにより、登りにおける足の熱ダレも皆無だ。
コーナリングにおける特性は、アンダーが強いが、これはトライクである以上仕方ない事と筆者は考える。ステアリングのクイックさには欠けるが、これ以上切れても転倒の危険性が増す。(実際、筆者は1回転倒した。)
下りにおいては痛快そのものである。
当日はドライコンディション。よってμの低いシューズをチョイスした為、正直ブレーキング不安があったものの、高剛性のシャシー、粘りのあるフロントフォークに支えられ、ほぼノーブレーキでコーナーをクリア出来る。父に止められるまでラップを繰り返す程であった。
気になるグラベルにおける走行性能であるが、こちらも筆舌に尽くし難い。
伊達にマルチパーパスを謳っていない。

前述したが、当日はドライコンディション。
走行した芝生上も舗装路同等走りを見せる。
これは以前の公園レーサーには見られないものであり、4輪乗用玩具でも(車高にもよるが)
難しいであろう。無理に走行すればタイヤを持っていかれるようなシチュエーションにも、不安は無い。
当日の砂場は、他のユーザーで埋まっており、テストする事は出来なかったが、別の機会にリポートをお伝えする事を約束する。
■買いか?
ズバリ、買いだ。
シートはシングル、耐荷重も30kgまでと、父とのタンデムドライブの使用には厳しいものの、ここまで魂を解放してくれる乗用玩具に筆者は出会った事は無い。価格以上の走行性能、維持費やメンテナンス性、携行を考えると、これ以上の車両は、現在考え難い。
本音で言えば、車体のカラーを数種類から選べる様にしてくれれば、気恥ずかしさからも解放出来た。ただ、その問題も取るに足らない。
…何してるんだ俺。
Posted at 2016/10/17 22:45:58 | |
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