"Audi Sport Driving Experience"
当日の試乗と順はこの3車種。
1) TT RS
2) RS 7 Sportback
3) R8 Coupe V10 plus
試乗車へのカメラの持込はさすがに自粛。乗換時も間を置かずその場で次々と
行われたので、試乗車輌の内外撮影は殆どできなかったのが残念。
チームは参加者3名がインストラクターの後ろにつき、4台のトレイン走行です。
その間隔は「2秒」を目安に、また先行車からワザと間隔を空けてから詰める…
これを称して「ゴムパッチン」だそう…ことはしないように、とは既にお見通し(汗
周回は各車共「2ストレート」(実質3周弱)なのは少し物足りない感じは否めません。
開始時の路面はセミドライ。
不安を感じる域は脱しており、さりとて"quattro"の恩恵は確認できれば好都合?
■TT RS
アウディお得意?の5気筒TFSIエンジンは、2.5Lにして400PS・480Nmの出力。
本国仕様で左ハンドル。にはF車の如く赤いスターターボタンがあり、これで始動。
ブリッピングでは特に鋭さは感じないものの、結構野太い排気音はいかにもな演出。
スタート迄の短い時間はコクピットの雰囲気確認と、BMWでいうところのDSCに中る
「アウディドライブセレクト」の選択程度。このスイッチはステアリングにあって便利。

※[Auto]-[Comfort]-[Dynamic]-[Individual] の4つだった…と思われ(^^ゝ
[Dynamic] とシフトはオート…必要時はパドル…を選択してスタート。
走り出すと車体のコンパクトさと軽さ感が第一印象。1,490kgもあるとは意外なほど。
0-100km/h 3.7秒らしく、踏めば痛快に加速しますが何しろ前が詰まってます…(^^;
コーナリングもオンザレール速度域で刺激もなく、最終を含め3つのコーナー辺りで
クワトロの素性を垣間見ることができる程度です。
7段Sトロニックの素早く且つシームレスな変速は小気味良く、パドルの必要もなし?
やっとストレートで片鱗を伺えるかと思ったものの、これも隊列走行なのでイマイチ。
何しろブレーキングポイントが「パナソニックゲート」…詳しい距離はわかりませんが
1コーナーの遥か手前…なので、結局この時点でのスピードは200kmちょいくらい。
多分インストラクターの加減?も入ったと思われますが、ちょっと期待に届かない
速度なのはさておき、ここからのブレーキの効きは想像以上に優秀と感じました。
2回目は更に意識して踏んでみましたが、やはり実減速も、踏力に応じた操作性
も含めてTTの試乗で最も好印象として残ることに。
高性能なクルマ…に異論はありませんが、なんというか、何かが足りない気も。
強いて言えば、クールなんだけどエモーショナルな面が感じられない、ていうか。
結論。1,000諭吉の対価は認めるとしても、個人的にはハンコは押せません(笑
■RS 7 Sportback
今回の中では「ついで」みたいな存在に… 失礼な(^^;
いえ、個人的にはSportbackのデザインは「好き」です。
そのフラッグシップたる7ともなれば堂々のサイズですが、サーキットにあっては
当然まったく気にならず、室内の余裕やラグジュアリー感はさすがの貫禄です。
エンジン始動…して意表を突かれたのが、その音。これが一番印象に残り。。
ブリッピングするとV8らしく「ドロドロッ」と結構ドスの効いた音が室内でも明確。
因みに、ドライブセレクトはそもそも[Dynamic] になっており変更もせず…です。
走り出すとやはりその車重は明らかに感じられ、コーナーが愉しくはありません。
しかし、605ps!なので踏めばストレートでは速度は乗ります、が高揚感は薄いです。
走っている時には排気音も最初ほどは気にならず、締まっていながらも良質な
乗り心地(サーキット路面なので?)で、ラグジュアリーサルーンの資質は十分。
結論。宝くじが当たったら考えますが、同じ土俵(金額)なら ALPINA B5 かも(笑
■R8 Coupe V10 plus
いよいよ真打ち。 5.2L V10エンジンは標準で540ps、今回の plus では610ps。
なによりも、AUDI もアピールするようにNAエンジンであることが素晴らしい♪
昨今は主流となったダウンサイジング+ターボのエンジンが性能的には優位で、
環境に配慮した結果だとしても、もはやドライバビリティに影響は皆無だとしても、
「自然吸気」エンジンこそが!なんです。 「F社」は大丈夫なのか?(笑
ここで車順としてインストラクター直後のポジションとなったのはせめてもの幸い?
コースイン後のスピードもやはり一番高かった気が…メーターは殆ど見ず終い…
というのも嬉しくして、ライン取りとハンドリングにのめり込んでおりました(^^;
4WDではあっても通常はほぼ後輪駆動との説明でしたが、先導走行では勿論
そんなことや電子デバイスの介入を意識させられるには到底及ばぬ領域です。
が、その安定感、安心感?はやはり別格というべきもの…と感じられました。
その一方で乗り心地を犠牲にするどころか快適で、洗練された操作性や装備と
相まって街乗りでも苦にならないでしょう。さすがは最新のスーパーカーと納得。
1回目のストレートではあろうことか「前(のチームで)が渋滞しちゃってるね~」
とのインストラクターの声が無線から…なので最終コーナーから暫し遅れて全開。
ここはマニュアルシフトで踏んでみましたが、8,250rpmのレブまで淀みなく廻り
フュエルカットが入ります(内緒です^^;) 「ちょー、気持ちいい!」です(幸
それでもパナソニックゲートでのデジタルメーターは 230kmに届いたのはさすが。
そこからのブレーキングも余裕で、素人なりにもうちょっとだけ突っ込みたい気も…
ということで2回目はもう少しだけ(^^;v
2ストレートの周回はいかにも短く、もっと乗っていたいと思わせるR8でした。
結論。NAエンジンの気持ち良さと高性能を気楽に楽しめるスーパースポーツかと。
宝くじが当たったら考えますが(再)、でも、同価格なら「ウラカン」かも(笑々
コース試乗の後はグループ交代で、"Active safety"会場へ。
内容は「急制動」と「スラローム」ですが、使用車輌はここでも"RS"グレード。
急制動(パニックブレーキ)は、RS Q3。 0-100km/h 4.4秒とのこと。
ベタ踏みで約100kmとなる場所にブレーキングポイントが設定されています。
続いてのコースでは同じく約80kmとなる場所から制動+ステアリング回避。
確かに速く、脚周りもそれに見合った出来のようなので快速SUVなのは確実。
今の自分的にはベクトルがやや異なりますが、「これも」の存在なら魅力的。
スラロームは、RS 3 Sportback。
もはやハッチを選択することは無さそうなので興味を持って観察もせず…というか
コース習熟を兼ねて全員同乗なので、そもそも純粋なインプレも難しいかと(^^;
こうしてタイムスケジュールは予定通り終了し、ラウンジでは本格的イタリアンが。

※田舎では中々出会えない本格的味わい…も今回への意気込みでしょうか。
終了式までの時間はピットに展示された車輌を見たり。
GT参戦車輌
今回、初公開というGT4車輌
半日の短い時間ながら貴重な体験であったと思いつつ、富士SWを後にします。
滅多に来られないので1泊してゆっくりしようかとも思いましたが…このお天気(;_;)
近場の温泉施設で風呂に入ってサッパリとし、さすがに小一時間ほど仮眠をば。
夕暮れを追いかけるように帰路につきましたが台風後の天気は西から回復のよう。

※新名神のトンネルはお気に入り(^^)
夜半には無事に帰宅。思いの他に睡魔には襲われなかったのは不思議ですが、
それも本イベントの充実感からともいえそうです。 アウディ、好感度UP?(笑