
車やさんの上に結婚式場があります。
チタンの結婚指輪は強くて丈夫なメリットの代わりにサイズ直しできないのがデメリットだと言われますが、サイズ直しが許されないからこそ職人の腕がめきめき上がってサイズにシビアになってきたのだと思います。プラチナならサイズ直しは簡単ですが、チタンはサイズ直しゼロでなければいけないだけに、慎重にはかって指を観察して、脂肪のつきぐあいや水分のぐあい、むくみやすいかどうかも加味して作っています。
それでも季節によって寒暖の差によって血管が収縮しますので、簡単に指のサイズは変わってしまうのです。
サイズを測ることができるのは固体だけ。なぜなら肉体は弾力というものが邪魔して固体のサイズがまちまちだから。
そしてその弾力がなければ指から指輪が落ちてしまうのです。指回りのサイズをはかればいいというものでもないし、かといって食い込んでしまっても肉がはみ出てもだめ、時にはむくむし、汗で蒸れるといったぐあいに生の人間対チタンの輪との対決です。
そしてこのくるまやさんのある明治通りは駅から7分くらい歩きます。軽く汗をかくくらいの運動になるのです。汗がでて暑ければ人間は血管を拡張させ体温を外に逃がそうとします。そして指もパンぷップします。サイズは当然アップぎみです。
そして帰宅後にサイズダウン、このサイズはまちがったのではないかという疑念が起きてしまうのかもしれません。
サイズにシビアなチタンリングを作っていなかったらこれほどまでにサイズにはじまりサイズに終わるという仕事にはならなかったと思います。
Posted at 2013/09/28 15:57:30 | |
トラックバック(0) | ショッピング