チェアスキー（アルペン競技）

お久しぶりです。

もうすぐソチオリンピック・パラリンピックが始まります。


※画像は日進医療器さんから、

（初めに）
自分の知っている範囲ですがパラリンピック種目(特に車いす関係)について紹介しようと思っていこうと思います。以前、夏の種目で書きましたが、冬季種目バージョンです。

「イススポ」という名前は自分が勝手に命名したものです。車いすバスケの事を「イスバス」と呼んでいる事からインスピレーションで付けました。ちょっとでも興味を持ってくれる人が増えれば幸いです。



まずは、「チェアスキー」
大きく分けるとアルペン用（ポール間を滑降しタイムを競う）・とクロスカントリー用（距離を走ってタイムを競う）があります。まずはアルペン用


簡単に説明するとバケット状のシートに乗りサスペンションの付いたフレームでスキー板を一本取り付けた形状です。（説明が難しい…　写真見てください）

手には通常のストックの代わりに「アウトリガ-」という滑走面の付いたストックでバランスを取りながら滑ります。板の後ろにギザギザの鉄板があり、平地ではそれを使って移動します。



乗りこむシートは普及版はSMLサイズですが、オーダーでも作ります。
健常スキーのブーツの重要性と同じでシートが体に合わないと上手く滑れません。
さらにチェアスキーヤーの場合、体に合わないと痛みや、怪我につながる危険も有りますので装具屋さんの腕や本人の調整が非常に重要です。



そして一番気になるのはサスペンションとリンクの付いたフレーム。

滑走中の衝撃を吸収するだけでなく、荷重を上手く板に伝え、旋回やターン後の反発・加速に繋がるように研究がされています。海外メーカーのチェアスキー以上に日本の機構は複雑に考えられています。是非とも選手を支え良い結果を出して欲しいものです。


サスペンションはKYBさんの協力で開発されています。
「オフロードバイク用に似ている」と時々言われる時があります。一部流用は有ると思いますが中身は完全オリジナルです。乗る人やコースに合せ、バネのセットやショックの圧を変えたりする事も有ります。車やバイクに似てますね～。


また、リフトにも乗れるようにシートが持ち上がり椅子に座れる機構も付いています。

（パラリンピックとは話が離れますが、「今はバリアフリーで周りや設備が変わってくれるが、昔はどうにかして既存の設備に障害者が適合できるか考えるのに必死だった。」とチェアスキー創成期の開発に関わった方の話を聞いた事があります。）本当、大変だったと思います。


機器的にはそんな感じでしょうか。（専門家ではないので間違いも有るかもしれません…）

一度乗って滑らせてもらった事が有るのですが本当に難しいです。。自分には綱渡りに感じました（汗）



続いてソチの選手陣です。
健常者と同じコースを滑り、滑走のタイムを競う事については同じです。健常者と違う点は障害のレベルに応じてクラス分けがされている事です。障害は人それぞれですからここで不公平を整えています。

今回の日本代表は十数名、選手層も厚いです。

日本のパラリンピック選手が本格的に増えた長野五輪時代の（おちゃらけたじぃ達）名選手達が育成した若手・中堅選手が居ます。良い結果を期待します。

個人的注目はアルペンでは紅一点、いや桃一点！の女子高生チェアスキーヤー村岡桃佳選手。
若い事も有り、代表入りが不安でしたが直前の大会でポイントを取って見事代表決定。ぜひこの勢いで活躍してください☆

個人的意見でスイマセン（苦笑）　もちろん男子も、立位も健闘を祈っています。



車関係のブログの場なのに車いす→車いすスポーツと若干こじ付けた内容になっていますが、ほんの少しでも興味持ってもらったり・声援頂けると幸いです。