ある日の天国

ある日天国で５人の老人達がTVを見ていた。イタリア人、イギリス人、日本人、ドイツ人、ニュージーランド人の５人である。
イタリア人
『今日もうちが勝ったな。まあF1はうちの人気で持っているようなものだ』
ニュージーランド人人
『お宅は出場回数が多いだけだ。勝率ならうちが上だ』
日本人
『アンタの勝ち星はオレの所のエンジンのお陰だろ』
ニュージーランド人
『今参加してない人に言われたくないね』
日本人
『いや～円高で…』
ドイツ人
『うちもエンジン提供したぞ』
ニュージーランド人
『じゃあアンタの所のワークスチームはどうなんだよ』
ドイツ人
『うちは久しぶりだからまだ様子見なんだよ』
イギリス人
『うちも久しぶりなんだけどさ、今のレギュレーション知ってるか？2.4のV8なんだってさ』
４人
『エエッ？』
イタリア人
『嘆かわしい、伝統の12気筒でないとは！』
イギリス人、ニュージーランド人
『あの～うちらはV8使ってましたけど…』
日本人
『ところで、アイツはまだ来ないのか？』
イタリア人
『ああ、相変わらずしかめっ面してピットでモニター見てるよ』
イギリス人
『アイツは物好きだよな。確か、一番最初にターボ付けたのアイツだろ？』
イタリア人
『そうそう、エンジンブローばかりで走るヤカンて言われたな。』
日本人
『アクティブサスとセミオートを一緒に使ったのもアイツだろ。』
一同
『アイツもいい年してよくやってるよな。あの年で今のF1理解するの大変だろうな』

その頃地上では車椅子の老人が天に向かって言っていた。
『奴ら勝手なことばかり言いおって。』
…終わり