施設実習第十四日目…浅草十二階

私にはﾗｲﾌﾜｰｸとするものが二つあります。竹の花を探す事と浅草十二階の研究です。
浅草十二階とは、明治23年に浅草に建設された、その名の通り、十二階建てのﾚﾝｶﾞ造りの塔で、目的は展望や広告でした。設計はｲｷﾞﾘｽ人で、水道用の橋の技術が応用されていました。また、日本初のｴﾚﾍﾞｰﾀｰを備えていました。まさに大正ﾓﾀﾞﾝを代表する建築物であり、田山花袋や芥川龍之介などの小説にも登場しています。
しかし残念なことに大正12年の関東大震災で崩壊してしまいました。
浅草十二階は各方面で語り尽くされていますが、私はまだ、ﾘｱﾙﾀｲﾑで浅草十二階を見たり、または登ったりした人にお会いしたことはありません。今後、その機会はますます少なくなります。
今回の施設実習はその絶好の機会です。私は実習の裏目的として浅草十二階のﾘｻｰﾁを企んでいたのですが…

少し仕事にも慣れてきたので明日から作戦開始です。