多摩アルのブログ一覧

午前零時の自動車評論16
今回はどんなことが書いてあるのか？。
前前回の本が凄すぎて、

↑この本
その後に読んだ本があまり印象に残りませんでしたが、
このシリーズだけは別腹です。

今年はないかは？と思ってましたが、やっぱりありました。
november snow.
今年は雪が多いのか、少ないのか。
シーズンを通しての降雪量よりドカ雪が恐いです。

今、ちょっと燃え尽きています。

この本を読んでしまったから。
相変わらずの“高村節゛は健在でした。そして今までで一番人間の闇を抉る作品だと思います。

高村作品のほとんどのものは、ミステリーとは言え犯人探しをしません。犯人は最初から判っているからです。作品の大部分は犯人や刑事や関係者の心情の描写です。
しかし今回は犯人の心情すら描かれません。犯人と思われる元少女が死んだ事により物語は発進するのです。
すべては元少女を取り巻く人間達の心情に終始します。
愛情、友情、思い出、後悔、そして平凡な日常にふと現れる嫉妬、恐怖、懺悔そしてまた愛情。
複雑な人間関係が緻密に描かれています。
『ちょっと早いけどメリークリスマス』というメールが登場人物達に行き渡り物語は大団円を迎えます。心が温まる瞬間です。
そして登場人物達は帰るべき所に帰り、すこし悲しい結末が待っています。


読書家の友人達に薦めたいのですが、薦める人を選ぶ作品です。
これを読んだ高村ファンの方々は今私と同じことを感じているのでしょうか？。

雨女？
この人の本は初めて読む。
時代小説のようです。
雪女は語り継がれる物語として長い間存在しているのに、
雨女はいません。（多分。）
ちょっと不公平だと思います。（笑）
と思っていたらありました、雨女さん。
でもこの雨女さんは妖怪でもお化けでもありません。
心温まるいいお話でした。

『雪女と蟹を食う』は『銀河鉄道の夜』の様相を呈して、
進行が気になります。


もう少ししたら最後を予想してみようか？。