現行ハスラーで多いのが、ショックアブソーバーが簡単に底をつくという話です。要するにフルボトムするという話なのですが、私が乗るⅡ型のMR52Sでは、少なくとも簡単にフルボトムのような症状が出ることはありません。一番気になるのはマンホール周りの盛り上がりですが、それでもフルボトムしたかな…という程度です。それなりに音は出ますが、アッパーマウントに衝撃が伝わるという感じではありません。
さてフルボトムしやすい原因は、
1. バネレートが柔らかすぎる
2. ショックアブソーバーの減衰力不足
3. ショックアブソーバーのストローク不足
等が考えられます。自分が感じるのは2の減衰力不足で、外乱に対して収束するのが遅く感じます。つまり、ダンプしきれないということですね。1は少なくとも柔らかすぎるとは思いません。スタビライザーのセッティングと併せて考えると、ロールも怖くない範囲だと思います。3のストローク不足はスプリングを抜いて試した方がいらっしゃいましたが、ワゴンRと同等のようで大して無いようです(悪く言うとなんちゃってRVという感じかも)。ただ、それならワゴンRと同等の乗り心地でもよいわけで、ちょっと解せません。
また、Ⅱ型になりフロントショックアブソーバーの型番が変更になったという情報もあり、セッティングが変わった可能性があります。
幸いサービスマニュアルが入手できたので、関係がありそうな部分を読んでみました。トラブルシューティングについては、以下の通りでした。
サービスマニュアルより引用
しかし、ありきたりの対応だけで、全然参考になりません。また、フロントのアライメントについては、Ⅱ型になり許容範囲に変化がみられるものの、これがフルボトムに関係するとは思えません。
サービスマニュアルより引用
他に考えられるのは、ショックアブソーバーが馴染んでいないことですが、以前乗っていたスイフトの場合は8,000kmくらい走ってやっとスムーズになってきたように感じました。ただ、馴染まないうちは固いわけで、フルボトムするとも考えにくいのです。一つの可能性としては、馴染みが悪くダンプしきれないがために、フルボトムに感じてしまうことがあるのかもしれません。もしかしたら、私が収束が遅いと感じたのも、馴染んでいない可能性はあります。
暫定的に対応するなら14インチにダウンして、エアボリュームを上げるのが簡単な気もしますが、場当たり的な対応というのも褒められて物ではありません。KYBから発売される予定のSR MCにしても11月発売の予定が未だ発売されておらず(今年の11月の意味だったのか?)、一部のハスラーオーナーはもうしばらく我慢する必要がありそうです。
いずれにしても、スズキはもうちょっと真摯にオーナーの意見を聞いて欲しいものです。
Posted at 2024/05/06 19:04:32 | |
MR52S | 日記