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お車の採寸や型出しをメインに記録しています。写真を多めに掲載するよう心がけていますので、どのようなボディカバーか、見た目や形状、フィット感等をお確かめください。ただ実際の製品は、写真よりもカバーの丈が調整されている場合があります(結果的に横生地に継ぎ目が入ることもあります)。また留め具の仕様によってはフィット感の印象や縫製が多少、異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

仲林工業のフォロー・リムーブの指標
イイね!
2021年06月01日

TT-9000(裏起毛)生地の特殊性ゆえに発生する現象についてご案内致します

TT-9000(裏起毛)生地の特殊性ゆえに発生する現象についてご案内致します TT-9000(裏起毛)生地の表面に施されるコーティングは仲林工業独自の配合により非常にデリケート。また裏面の起毛も繊細な掻き出しを行うために絶妙な特殊技術を用いています。
そのため、通常使用では目につくことはまずありませんが、じっくり生地を観察すると、部分的に見られる特徴があります。
今回は、その特徴についてピックアップしたいと思います。

こちらでご紹介するものにつきましては、1枚生地で仕上げる仲林工業の特殊コーティングや起毛によりどうしても発生するものです(仲林工業が何層もの生地を使用しない理由についてはコチラをご参照ください)。

仲林工業カバーのリピーターさまでも気づかれていないものと思われますので、最後まで目を通していただけましたらうれしいです。

★ミシンや機械のオイル等によって多少の黄ばみや茶色い痕が付着している場合がありますが、検品の際、使用上、問題がないと判断したうえでカバーを仕上げています。これら黄ばみや茶色い痕、また下記に挙げている内容でお車に問題が起こったことは過去50年以上の実績のなかでもいちどもありませんので、ご安心ください。


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起毛くずが固まってコーティングの間に挟まっています。TT-9000(裏起毛)生地は3回コート。つまり3度に渡って、はっ水性や紫外線を弾く溶剤、熱を遮断する溶剤等、さまざまな効果を見込んだ油性塗料をコーティングします。その際、いくら生地をきれいに保っていても、起毛のくずが繰り返しのコートの間に挟まってしまうことがあります。


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こちらも起毛くずですが、上のものとはちがい、やや散った印象です。
発生理由は同じです。


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塗料の欠片が付着しています。
さまざまな効果を見込んだ油性塗料はコーティング前にしっかりと攪拌致しますが(この時はどろどろとした、液体というよりはボンド的塗料です)、マシーンの内側に付着し乾燥したほんのわずかな欠片がコートの際に付着する場合があります。


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コートの際に、原反(生地の巻物)の進行がわずかに揺れたり、コーティングマシーンの一瞬の振動によって「筋」となって発生したものです。
こちらもカバー効果には影響ありません。


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TT-9000(裏起毛)生地の塗料はデリケートかつ敏感。
配合の内容物を変えていなくとも、特に夏場と冬場では目に見えて仕上がりのカラー濃度に差異が出ます。
昔はシーズンごとに異なっていたのですが、この頃は天候や気温の変化が激しいため、同じロットの中でも微妙にカラーのちがいが見られるようになりました。
このブルーシルバー色は光の射し具合によってもカラー濃度を変えます。パーツごとによっては若干の濃度のちがいが見られる場合があります。


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油性塗料の一部が筋状に垂れて付着しています。これも3回コートの際に必然的に発生致します。
光の反射によって、銀色に見て取れることもあります。


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こちらは油性塗料の部分的な膨らみです。


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こちらも油性塗料の一部が筋状に垂れて付着しています。いずれも3回コートによる所以です。


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油性塗料ではなく、生地の一部の織りが若干、偏ったことによる膨らみです。


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裏面がこちら。線状ではなく球状になっていたり、若干変色している場合もあります。
全体的に起毛は発生しており、お車のボディに対しても問題ありません。




こちらは原反となる生地の工程(カバーを仕上げる際の工程ではなく、材料としての生地を作り出す際の工程)時に付着した筋になります。
いわゆる「汚れ」にはちがいないのですが、1枚生地での効果を生み出すために仲林工業の生地は表面の加工(塗料のコーティング)、裏面の加工(起毛の掻き上げ)に、それぞれ繰り返し機械を通します。もちろん機械自体はメンテナンス・清掃を行っているものの、必要なオイルや摩擦熱等により、このような「汚れ」が付着することがあります。あまりに目立つ場合は省いていますが、わずかな「汚れ」でも省いているとその分、製品単価が上がったり、縫い目が増えてしまったりするため、写真のレベルであればそのまま使用し、カバーを仕上げています(写真は実際に仕上げたカバーで、右斜め上に向かって走っているのは2本針による縫製ラインです)。
当然ながら、お車へダメージや問題が起こることもなく、カバー的効果にも影響はありませんのでご安心ください。




こちらも生地の一部の織りの偏り。上の状態とちがい、溝のように一直線に凹みとなって現れる場合もあります。表面のコーティングはきちんと行われており、生地的にも問題はありません。


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裏面の起毛部分。織りと起毛が若干、偏っています。
こちらも効果・使用上問題ありませんのでご安心ください。




こちらは傷ではなく、原反を巻いたときについた皺です。
TT-9000(裏起毛)生地は薄手の1枚生地ですが、いわゆる巻物となって納品される際、柔らかな生地の特性上、巻き皺が発生し、生地にその癖がついてしまうことがあります。
この皺はボディカバーとしてお車に装着しているうちに自然と解消されます。




上記の皺ですが、実際に軽く引っ張れば何も問題はなく、皺の癖がついただけであることがわかります。


今回は、TT-9000(裏起毛)生地のとても細かいポイントについてご案内させていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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Posted at 2021/06/01 17:58:25

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この記事へのコメント

2021年6月2日 21:05
何台もリピしてますが、生地の細かなとこまでじっくり見たことなかったです。
屋外で風雨にさらして使用するものなので、細かいこと全く気にならないタチですが、こういうことでクレームになることもあるのですね…
とても勉強になりました!
コメントへの返答
2021年6月3日 11:18
pom360 さま、コメントありがとうございます。
クレームとして頂戴したことはないのですが、まれに写真のような生地の現象についてお尋ねいただくことがあり、今回、改めてご案内させていただきました。

じっくりと観察しないと目につきませんので、そのままご使用いただいておりましたらまず気づかれることはないと思われます。
毎度ご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します!

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