そういえば、以前基板交換を調べていた時に基板のコンデンサーを交換して復活させたとの情報を得ました。
実はこの夏、液晶ディスプレイがちらついて3秒でバックライトが切れるという困ったことがあったのですが
そのときに基板部分のコンデンサーを交換して乗り切ったことがありました。
と言うことで、コンデンサー交換を決意しました。
まずは付いているコンデンサーを調べます。
50V 100μ 2個
50V 10μ 4個
10V 100μ 1個
16V 6800μ 1個
25V 470μ 1個
63V 1000μ 1個
10V 220μ 1個
と11個のコンデンサーがおりました。
メーカーはsuncon(サン電子)とRubyconでした。いずれも国産メーカーですね。
以前コンデンサーを購入した秋葉原の千石電商に赴きます。本店地下1階の入って左奥に目的のものがあります。
これが買い揃えた一覧です。今回はこだわりを持って可能な限り耐久性の高い商品を買い求めます。
その結果、ニチコンのUBTシリーズ高信頼性品(125℃品)を可能な限りチョイス!ブルーのコンデンサーは鮮やかですね。
よろしくおねがいしまーーーす
では、換えて行きます。写真の赤字が変えるコンデンサーに振った番号です。
番号 基板No V μ
1 C104 50V 10μ
2 C101 50V 10μ
3 C123 50V 10μ
4 C140 50V 100μ
5 C133 10V 100μ
6 C149 25V 470μ
7 C148 50V 100μ
8 C161 16V 6800μ
9 C156 63V 1000μ
10 C160 10V 220μ
11 C155 50V 10μ
古いコンデンサーを外してから新しいものにつけるまでの流れは
・2つある足のひとつに半田ごてを当てつつ、コンデンサーをグリグリ左右に動かし足を抜く
(一回で抜けないときは、逆の足を動かしてポジションをうまく替えて再トライ)
・足が抜けたら、もう一方の足に半田ごてを当てつつコンデンサーを引っ張り、抜き落とす
・基板上に残った半田を吸い取り線できれいにする
です。これをひたすら繰り返します。慣れれば簡単にできるようになります。
はい、出来上がり。
UBTシリーズは高信頼と言うこともあり、サイズが大きいです。ですので、3番と4番が干渉してしまうのでずらすようにつけました。曲がっておりますが、ご愛嬌と言うことで。
さあ、シャッターに戻して緊張の一瞬です。動くか!?!?
動いたーうごいたーやったー
これで終わればめでたしだったのですが、、(ここからはテンパってたので写真ありません)
動いたは良いけれども、シャッターの基板保護カバーが閉まらない・・
そうなんです8番と9番のコンデンサーの背が高くなってしまい、干渉して閉まらない。
まあ、カバーだし付けなくてもいいかなぁ。。と思っていたら、
回転中にシャッター回転部分とコンデンサー8番と9番 が接触して
コンデンサーが基板から飛ぶ
↓
動作停止
↓
げげげ
と言う結末に。しかも、この影響で8番の基板に破損(配線プリントが少しかける)が発生してしまいました。
↓
幸い、スペアを用意してあったのでそれを利用し8番を角度修正し(かなり寝かしました)取り付けつつ半田で基板を修正
9番は元々付いていたルビコンに戻しました。
↓
今度は問題なく動いた!!やったー!!これでカバーも閉まるし、リカバーできた!ネジ止めして配線整理して完成だ!(さらにもうひと悶着あります)
※尚、当初付いていたルビコンのコンデンサーは背の高さが25mmでした。
背の高いコンデンサーの場合、25mm以下までコンデンサーを寝かす事が必要です。
25mmまでのコンデンサーでないとカバーは閉まりません。
カバーを閉めずにシャッターを回すとコンデンサーと回転部分が接触し、大変危険です(←そんなこと、いわれなくても分かるって!)
ネジ止め終わった!ついでにポテンションメーターのネジも緩んでたらいやだから、しめておこう
↓
ポテンションメーターが地面に落ちる(一瞬、何があったのかまったく分かりませんでした)
↓
げ、げ、げ、げ、ポテンションメーターを樹脂ケースに固定する足の部分が根こそぎ取れた!!プラスチック経年劣化!?まじか
↓
基板の説明書の一番下見ると
※樹脂ケースが破損した場合は開閉器交換となります
だって。ふざけんな
↓
こんな部分にアロンアルファでもだめだろうな。すぐに落ちそうだし。
↓
決めた。
!ポテンションメーターモジュール丸ごとタイラップで固定しちまえ!
(もう破れかぶれ状態。タイラップ部分がカバーと干渉しカバーが閉まらなくなるので、カバーの一部を糸のこで切りました)
↓
おお、付いた。意外と悪くない。と言うか、前よりしっかり固定されている!
↓
カバーを閉めて、今度こそ本当におしまい
朝6時から作業しましたがなんだかんだで終わったのは10時前後でした。
作業後の富士山がきれいだったので撮ってみました。
やっぱり、シャッターがきれいに開くのは気持ちよいですね。
2022/5/27 追加
マルチメーターテスターを購入して抜けたコンデンサーはどれかチェックしてみました。
結果、
3 C123 50V 10μ
が抜けておりました。
1本抜けただけで動かなくなるなんて、、緻密ですね。