たのしい佐賀県　　志田焼博物館、志田焼資料館、志田陶磁器の蔵

焼き物の里を紹介する。広く有田焼といっていい。周辺には大河内（おおこうち）焼とか、江戸時代にマグカップを輸出していた波佐見（はさみ）焼とか点在する。

そんななかのひとつ、有田焼支部みたいな志田（しだ）焼。

←志田焼を求めて雨の中。GSR　伸びが出てきたので楽しくてしょうがない。佐賀県ですら楽しかった。

嬉野インターからこの高速道路のアーチ橋をくぐり志田焼まで3分。

いつも面白くないことをグダグダ書いているからけんですが、今回に限り楽しい佐賀県連休耳より情報。


皆さんは、ちゃんと僕のレトリックを了解してくださる。（一部バカを除く）そうです、僕は佐賀県大好き人間なのです。だけど行きがかり上、従前のスタイルで行きます。



タイトルで書いたように似た名前が多く混乱するが、行ってみると一か所にかたまってあった。そんなら統合しろよ。めんどくさい名前は混乱する。

ぼくなんか福岡の都会育ちだからよくわからないけどなんか田舎の事情がありそうだ。それぞれに特徴があったので全部紹介する。

連休、有田は何百万の人出がありそれなりに楽しいが、なんせ渋滞渋滞…。

志田博物館は3時間ぐらいいたが客は僕一人。気に入らなかったのは300円も入場料を取ったこと。

現代の動力は電気である。だが仕組みは水車小屋のまま。天草の陶石（長石が風化したもの）は近所の塩田町に水揚げされ有田のいろんな窯元に供給された。


泥をこねて焼いたら陶器、石を砕いて焼成すると磁器。有田焼は両方ある。

釉薬（うわぐすり）

これを作品にかけて色を出したり、窯で溶けた陶石が磁器の表面でガラス質となりつやを出した。


対馬から、鹿児島県から…全国から絶妙な色彩を出す釉薬が集まった。誰がその方法を編み出したのだろう。

きっと命がけの試行錯誤があったに違いない。

博物館といっても、以前までは工場として多くの陶器、磁器を生産していたところだ。


ここは陶芸体験もできる。出来合いの施設で百万本のチューリップに酔うのもいい（HUIS　TEN　BOSCH、ハウステンボス)。子供は焼き物体験の方が喜ぶはずだ。まともな親の子ならまともな学習を嫌がらない。

焼き物といえば「ろくろ」と思っていたが型押しもある。


ぼくの感想。志田焼は1600年ごろ始まるがより合理的な生産を目指しできる限りの省力化を図ってきた。自然釉だ、薪窯だとかうるさいことを言って法外な値段をつけたりしない。有田焼は実用に徹する。

ペンチで言えば「フジヤ」だ。　

プロ野球選手は簡単なゴロも難しそうにとる。アマを喜ばせるため。志田焼も簡単な細工をいかにも苦労して描いたかのように見せる。そこが知恵でありプロでありアマを納得させる技だ。志田焼が飛躍的に発展する1800年代、庶民の食事は土器が普通だった。

志田（有田）は、cost cutを至上命題に百姓が陶器で飯を食えるように願った。芸術家気取りのおままごと陶芸ごっこのゆとりなんて江戸時代にあるもんか。

工場


電気釜

配電（動力線）

アナログに感激

明日はいよいよ重油窯、石炭窯の紹介。江戸時代の薪を使った登り窯も。今、その耐火煉瓦の窯の中はカフェになっていた。（無料）　ぼくは入館料に300円とられたのでしこたま飲んだ。法外な入館料の恨みを晴らした。

ゆっくりしていたら、入り口の係りのおばさんが話しに来た。ぼくとおばさんは二人っきりで館内を回った。おばさん、ありがと。生汗が出たけど。

カップルで行くのがよかろう。誰も来ないから素敵な雰囲気の中、何でもできる。