苦節半年　完成　AF24（JIORNO）　

僕も頑張ったが、AF24（JIORNO）お前も頑張った。修理がうまく行かないで当たり散らしたりもしたが、AF24（JIORNO）よ、よく耐えた。

僕も耐えていたんだ。妻からの罵詈雑言。
「バリバリ言わして近所迷惑やろがあ。」「あんた結局最後まで自分中心やったね。」「車庫が油だらけになって、人が来た時恥ずかしかろうが。」

とにかく思いつくあらゆる言葉で罵倒した。僕はじっと耐えるしかない。だから八つ当たりといえばAF24（JIORNO）、お前にしかできないんだよ。



そこで竣工祝いにサイドスタンドをつけてやることにした。プラス若干のさび止め施工。


今や歴戦の老兵を見るように尊敬のまなざしで見てくれる人もいる。AF24（JIORNO）を。

20万かけてレストアする人もいると聞いてびっくりした。しかし半年たってみると僕も5万円以上つぎ込んだ。労賃を考えると20万円ではすまないと思う。

最後はプロのアドバイスを仰いだがおおむね自力で仕上げた。日本は「もったいない」をよく理解しているというが、そんなことはない。こんなにけなげに走るバイクなのに救われて復活することはまれな例だ。たいてい使い捨てだよ。部品の供給を断つなんて残酷な社会だ。どこに「もったいない」精神がある。どこがSDGsなんだよ。

悪くもない部品を宣伝に踊らされて付け替えるのもバカだ。例えばフェンダーレスとか。ツーリングで雨に降られたことないな。背中は泥の水あめを塗ったようになる。


ふと思うと、バイク再生は保護猫を迎える気持ちと似ているな。

僕は長生きさせようと思う。誇らしいAF24（JIORNO）の記章。



こんなとこにも、


これを塗り塗り。


潤滑剤は安いのを使っちゃあだめだ。時間がたつと逆に油脂分を流し落としてしまう。定期的にグリスアップをするのが嫌なら、ちゃんとした潤滑浸透剤を使おう。家の雨戸も勢いよく閉まるようになる。変な潤滑剤はパッキンへの攻撃性も強い。本物は高いけど仕方ないよね。宣伝文句や流言飛語に惑わされないようにはどうしたらいいか。明白。ま、今日は言わんとこう。ね、僕にいいねくれる人たちはわかるもんね。

本物をシューッ。