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イイね!
2013年08月12日

【選ぶならどっち?・第111号】 テイネンピ下克上;;

VS

 低燃費を話題に、軽ボンバンと中級SUVを比較するなんて・・・と思われるところでしょうが、企画しておいてあれですが、当方も惑わされてたもので、アルトバンのエアコン稼動時の街乗り燃費でリッター10km台前半との話を聞き、ムラーノを試乗した日産のディーラーではムラーノの燃費がリッター12km・・・と聞いて、アルトと変わらない燃費?と驚きを隠せなかったのですが、良く調べて見るとちょっと前の10.15モード燃費の数値でした・・・。

 よって、この企画は企画倒れでチャンチャン・・・で終わるところでしょうが、そうでは終わらせないのがモータージャーナリスト魂と言ったところか?


’06 スズキ アルト バン 直3横0.66 VP 3速AT FF (26.3) 13.52(730kg/54馬力)
   

 ヤフオクでも個人売買でも中古車販売サイトでもよくあるけれど、いかにも軽四=低燃費と結び付けすぎてないか?

 そのシンプルな軽四が、シンプルな3ペダルMTだと言うならば、まだわかるけれど、トルコンを介したATとなると、その駆動伝達効率の大幅な低下が即パワー・トルクダウンに繋がり、少しでも加速したいが故にアクセルを開けようものならば、一気に燃費が悪くなるという代物だったりと・・・。

 いやいや、このアルトバン自体は非常にいいクルマで、年式の割には新車に近い乗り味で、これといったガタはなく、気持ちよく乗れる1台ではあるし、エアコン稼動時の街乗りでリッター10km台前半は、これでも良くなった方で、当方のキャブレターのミラに至っては、同じ3速ATでリッター8.5kmを最近記録してしまったという不名誉な勲章も・・・。;;

 売主曰く、平成18年式(2006年式)以降から同じK6Aでも改良が施されたとのことで、燃費が相当良くなったのだそうです・・・。

 なので、例えCVTであったとしても、ATの軽四で低燃費を謳ってあったとしても、当方は当てにすることは出来ない・・・。

 何故ならば、アクセルを踏み込んで加速するのを相当我慢して、初めて享受できる低燃費を求めているのが、今時の軽四なのですから・・・。


 日産 ムラーノ 直4横2.5 250XV CVT FF (372.0) 10.00(1700kg/170馬力)
   

 という訳で、燃費記録を元に下克上を証明することは出来なかったけれど、CVTである分4速ATのハリアーよりかは、幾分燃費は良い。(みんカラの燃費記録を参考にして・・・)

 ただ、実際に試乗して思ったのは、少なくとも低燃費走行しやすいのはムラーノの方で、低燃費走行を目指してユルユルアクセルで操作したとしても、加速性で我慢を強いられる要素が少ない、ということで、ここで大排気量車の余裕を発揮していることになるのです。

 最も、VWゴルフのTSIだったら、下手するとガチンコ勝負ですら燃費で軽四に勝るくらいで、クルマとしての内外装の質感も走りの質感もどっちも良いから当方のベンチマークになり得るのですが、そもそもハリアー欲しい人は、ゴルフになんか興味ないはず・・・でしょ?

 となると、年式・走行距離の割に高価な物件を掴み易いリスクを犯してまでハリアー探すの?と言った感じで、オルタナティブとしてムラーノを4発FFモデルで推奨したくなるところでしょ?

 だったら、下手に軽四で我慢なんてしてないで、好きなクルマに乗って、いかに少しでも燃費が良くなるように走らせられるか?を研究した方がいいんじゃない?と思うわけです。

 幸いにも?、同じ2.5Lでも6発を積むスカイライン程、心が熱くなることもなく、ひたすらフンワリアクセルで、仲間を乗せながら高級車の雰囲気に浸りながら乗れるわけだし・・・?

 実際、ドライビングして日本国内に居ながらにして北米を満喫した気分にはなるわけで、それはフカフカでかつモダンなデザインのシートであったり、内外装であったりで・・・。


 という訳で、お肌がカサカサになってまで低燃費やエコを求めすぎている今の日本車へのアンチテーゼとして、この勝負ムラーノの支持と致します。
ブログ一覧 | 日産 | クルマ
Posted at 2013/08/12 22:07:53

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この記事へのコメント

2013年8月13日 10:08
最大トルクがムラーノが245N/mで3,900rpm アルトが61N/mで4,000rpm、そもそもの太さが全く違いますよね・・・

トルクが太ければアクセルを踏まなくてもいいので燃費走行に向いていると思われます。
ただ個人的には燃費よりもアクセルレスポンスというか吹け上がりを重視するかなぁ?

社用車のノートは街中ではいいのですが、高速の合流時はアクセルべた踏みでもかったるすぎてストレスになります。燃費に振りすぎてアクセルを踏んだ時のレスポンスが悪すぎるんですよね。
コメントへの返答
2013年8月13日 23:47
 なるほどですね。^^

 仰る通り、アクセルレスポンスが良い、若しくは吹け上がりが軽快なエンジンの方が、燃費う云々以前に気持ち良いですよね?

 実際、280馬力であってもNAで気持ち良いエンジンであったらしいNSXも、リッター10kmを超える低燃費車だったわけで・・・。


 その意味で言えば、今の燃費重視の日本車って、スロットル開度まで制御して、意図的にアクセルを踏み込んでも加速しにくいように設計されてるだけに、低燃費がドライバー不在なんですよね。;;

 そんな現状へのアンチテーゼとなった記事でした・・・。
2013年8月15日 7:43
フンワリアクセル(笑)
うちにあった車で言えば、現行ラパンとバラードCR-Xの街乗り燃費がほぼ一緒でした^_^;
気持ちよさは言わずもがな。。
プォーーンッ! プォーーンッ!! ウォンッ!ウォンッ!
コメントへの返答
2013年8月19日 22:36
>現行ラパンとバラードCR-Xの街乗り燃費がほぼ一緒

 それじゃ、エコカーも名ばかりじゃん!

 しかも、当時は高性能なスポーツモデルとして君臨していたCR-Xと変わらないんじゃねぇ。><

 ということは、1.5iとかレアな1.3とかなら、MTならもっと燃費良いということだよね?
2013年8月16日 5:51
現行ムラーノは乗った事無いので分からないんですが…


先代アルトは発売された頃に速攻で乗りました。確か真ん中のGグレードのAT、4駆モデルだったんですが、一応エンジンがDOHCという事もあってか、吹け上がりは良かったですねえ~ ワゴンRよりも軽い事もあってか、かなりキビキビしていた感じです。「これにワークスがあればなあ~」と思いました。

ただ、燃費については、Dラーの試乗車だった事もあり、どんな物なのか分かりませんでした。あれだけ吹け上がりがいいと悪かったかもしれませんね。スズキのバイクメーカーらしいエンジンの性格は理解出来ましたが…


最近の軽、あまりにも燃費を主張しがちだなって思いますが、カタログ燃費ほどに実燃費も伸びないのが少し残念な感じも… でも一般ユーザーはそういう部分に惹かれがちなんですよね… 昨今の原油価格値上げの影響も手伝ってしまう結果になるんでしょうが、あまりにも燃費追求なクルマ選びだと、結局つまんないクルマ選びになっちゃうんですけどね…orz
コメントへの返答
2013年8月19日 22:38
 今は、輸入車だって低燃費相当意識してますけれど、走りの楽しさありきだから、決してアクセルを踏ませないで燃費を稼ごうという発想はしないんですね。

 だから、リッター15超えの3シリーズだって、リッター25のアップだって、クルマとしての潤いがあるのです・・・。

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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