今回新たに登場したハスラーは、鈴木修会長からの「ワゴンR並みに室内が広いジムニーを作れ!」という指令があったとかなかったとか・・・。
確かに、クロスカントリー走行に徹して作り上げたジムニーは偉大ではあるけれど、普段の街乗りで使うには、やはり4枚ドアがあってワゴンRのように室内が広い方が使い勝手がいいわけで、過去に当方が中古車屋に居た頃に若い女性2人くらいがジムニーを見に来て、室内の狭さと3ドアHBの使い勝手の悪さで退散したことがあって、一部のエンスーは割り切ってジムニーに乗るけれど、大半のユーザーはそうじゃないんだなと・・・。
スズキ ハスラー 直3横0.66T Xターボ CVT AWD (157.6) 13.59(870kg/64馬力)
最初に乗ったハスラーが、4駆でヒルディセントコントロールにグリップサポート機能が付いたターボ車という、何でも付いてます仕様だったこともあって、加速はストレスなく余裕あるし、先の2つの機能を使いこなすことは果たせなかったものの、FF乗用車ベースでありながら、どこまでオフロード走れるだろうか・・・と想像させる楽しさが感じられました。
それで、さすがにターボが付くと、いかにトルク特性がリニアじゃないとはいえ、走りに余裕が感じられたものでした。
とかく、最近のスズキ軽ではステアリングを切った時の操舵力変化があって、気持ちよさに欠ける傾向があるのだけれども、それが気にならなかったくらいで・・・。
運転環境も、今時のワゴンRみたいなもので、まずまず・・・。
そして、2駆だったら・・・NAだったら・・・と思い、色んな仕様で試乗することとなったのでした。
スズキ MRワゴン・ウィット 直3横0.66T TS オーディオレス仕様 CVT FF (143.5) 13.13(840kg/64馬力)
ハスラーの4駆ターボでターボの癖が気にならなかったのは何故?と思ったのだけれども、こちらのMRワゴンのウィットで試してみると、これが一気に印象落とす乗り味で・・・。
NAのウィットって、独特の内装でステアリングに巻かれた革のタッチが上質で、意外にも走りの質感高い軽四だ・・・と思ったけれど、少なくともFFのターボとでは、CVTの発進時のレスポンスの悪さとターボ独特の唐突なトルク特性が気になってスピード管理がしにくく、結果ノーサンキューと。;;
スズキ ハスラー 直3横0.66T Xターボ CVT FF (145.3) 12.81(820kg/64馬力)
ハスラーの2駆ターボ編。だけど、これはノーサンキュー。
ターボのトルク特性に違和感あるし、ハンドリング特性もカクカクシカジカだし・・・。
いかに、普段の街乗りが2駆で十分だと言われても、この特性じゃNG!
滑走路だけでも4駆にしたい・・・と思った。
果たして、NAモデルはいかに・・・。
スズキ ハスラー 直3横0.66 G 2トーンルーフ仕様車 CVT AWD (137.7) 16.15(840kg/52馬力)
これ、さすがに4駆も車重が重くなって駆動抵抗が増したことで、NAとの組み合わせだと絶対的な動力性能が不足しているような傾向が・・・。
これも、ヒルディセントとグリップサポートは付いてくる!
乾いた平坦路では、その特性を試すには至らなかったけれど、やっぱり4駆の方が明らかにハンドリングは良い!
4駆だったら、ステアリング応答性がリニアで、非常に扱いやすい。
この違いは、ひょっとしてリアサス形状の違いか?と思ったけれど、カタログで確認したら2駆4駆共に共通。
となると、違いは脚のセッティングが4駆に合わせているか?でしょうか?
スズキ ハスラー 直3横0.66 X CVT FF (136.9) 15.38(800kg/52馬力)
同じNAでも2駆だったら、やはり車重が軽くなって駆動抵抗が減ることから、かなり軽快に走るようになる。
でも、2駆を推奨仕切れなかったのは、やはりステアリング特性がカクカクシカジカだったから。
では、どのハスラーが一番か?
絶対スピードを軸とした価値観で言えば、圧倒的に4駆ターボの方。
ターボで走りに余裕が出来たのは確かで、それが疲れにくさに繋がることは百も承知ですが、当方としてはあえて
NA4駆を支持したい。
何故ならば、4駆の方がハンドリング特性がいいのは前述したから良いとして、あえて非力なNAを推奨するのは、元々排気量が小さな軽四においては、非力さをエンジン回してカバーする楽しさを元々持った乗り物である、という価値観においてのこと。
思えば、歴代軽四ジムニーにおいて、4サイクルに移行してからは一度もNAモデルが登場したことがなく、ある意味SJ30の続編みたいな魅力を感じたから・・・なのです。
って、これじゃマニアック過ぎて支持率あがらないかも・・・。
(参考車両)
マツダ フレアクロスオーバー 直3横0.66 XS 2トーンカラー CVT FF (144.3) 15.38(800kg/52馬力)
で、ついにマツダにもOEM供給されて、そっちの方も乗ってみたのですよ。
マツダの場合、これが登場したことでジムニーのマツダ版だったAZオフロードの生産を終了。
フレアクロスオーバーと言う名前になったのだけれども、こちらの場合MTの設定無しとか、ボディーカラーの制限や低グレードの省略、そして用品の設定が制限される、と言った違いがあります。
こちらは2駆NAで乗ったのだけれども、多少非力なエンジンはCVTをLsモードにするなどで何とか対応できるとして、やはりハンドリング特性はいま一つで、どうにもステアリングの戻りが良くないような・・・。操ってて、スカイアクティブ車のような気持ち良さには到底及ばず・・・。
これも・・・、4駆で乗りたい・・・。出来ればNAで。
ブログ一覧 |
スズキ | クルマ
Posted at
2014/02/01 23:59:18