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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2014年01月24日 イイね!

【旨いのはどっち?・第9号】 マスオさんとノリスケさん・・・。

VS

 方やアウトドア派で肉食系パパで、お隣のタイコ奥様から「父さんカッコいい!」と煽てられているノリスケ一家と、方やインドア派で草食系パパで、婿入りの身として常にサザエ奥様に膝に敷かれているマスオ一家との対決みたいな、ミニバン対決です!

 三菱 デリカ D:5 直4横2.3DT D-パワーパッケージ 8人乗り MMCS 6速AT AWD (377.6) 12.77(1890kg/148馬力) 
    

 デリカD:5にクリーンディーゼルが搭載された、というニュースは、かつてのスターワゴンやスペースギアの4駆でアウトドアを満喫していたユーザーにとっては朗報で、久々のディーゼルデリカを待ちわびてた方も少なくないかと思ったものでした。

 それで、元々D:5になってからのデリカは、モノコックボディになったこともあって格段に軽快にオンロードでも走るミニバンで、油圧式PSによるしっとりしたハンドリングの良さや、CVTながらドライバーの意思に忠実な変速制御に定評がありました。

 ならばと、エクストレイルやCX-5に引き続き、D:5のそれも相当出来がいいのでは?と期待したのですが、実際はそれほどでも・・・。

 実は約1年ほど前にも乗ったことがあるのですが、その時は音振の部分でボディ側の基本設計の古さを感じたのが印象的でしたが、今回改めて乗って気づいたのは、ガソリンとは異なり6速ステップATの採用で、よりマニュアル操作によるギア選択の任意性が向上しているので、ガソリン車以上に走りが楽しめるのでは?と思ったのですが、何かが足りない・・・と思ったら、ギアの自動変速を抑制するマニュアルモードへの設定ができないのだ。

 あれ?確か初期型D:5じゃボタンでマニュアルモードに選択可能だったはずだったけど・・・と思ったけれど、そういえば現行2代目アウトランダーになってからは、そのマニュアルモードの選択が消えてたから、それに倣ったのか?

 で、その時はエクストレイルディーゼルにも乗ってたから、それと互角に・・・と思ったけれど、そのギア選択の点でマイナス。また、油圧式PSの良さは健在だったけれど、電動でもディーゼル・エクストレイルのそれも出来が良いから・・・。それに、車両本体にナビ付けたら400万円に迫るプライスもネックに・・・。

 と言うのが、2Lガソリン2駆だったらリッター10km前後の燃費を記録するらしく、横滑り防止装置が付いているので平坦な雪道なら下手な4駆よりも優位なくらいで、むしろ2駆のコストパフォーマンスに・・・ということもあって・・・。

 そんな矢先に、ディーゼルベースで「ロイヤルエクシード」名乗る豪華仕様が追加されたけれど、その内装は一昔前のグランビアみたいな高級感の演出で、果たしてアルヴェル支持者の心がつかめるのか?甚だ疑問だったりする・・・。


 トヨタ ノア 直4横2.0 G 7人乗り 6速CVT FF (260.0) 10.33(1570kg/152馬力)
    

 今回で3代目となる新型ノア(頭文字にタウンエースやライトエースが付いてた頃のは除外して・・・)で、ついにライバル他社同様5ナンバーフルサイズとなった・・・。

 やはり、セレナ・ステップワゴンとは横並びになってしまう・・・。

 今回のノアとヴォクシーとで明確にキャラクターの違いを打ち出し、ファミリー志向の強いノアにだけアイボリー内装を設定し、スポーティー志向が強いヴォクシーにだけ、エアロ系にオレンジを混ぜた内装色を設定している、という違いがある・・・。

 デザイン的にどっちに共感したか?と言えば、当方はノアなんだ。

 何故ならば、基本設計が変わらない限り、どんなに悪ぶってもいい子ちゃんには変わりないから・・・。

 そんな品行方正な?エアロ無しのノアに乗って思ったのは、いつの時代でも日本人の嗜好を掴むのがトヨタは飛躍的に上手であるということで、それはあたかも白いセダンが流行したハイソカーブームの時代から共通していること。

 シート着座位置だって、女性オーナーにとって乗り降りしやすい程度の高さに留めて設計されていること。

 それだけならセレナにも言えることだけど、センターメーター止めてステアリングホイール内に収まるメーターパネルで、ドライビング時の違和感のなさではセレナを圧倒する。

 それに、2列目も3列目もシート座面を適正に立体的に仕上げているから、ショールーム段階で居住空間設計で問題点を見出すのが難しいくらい・・・。

 いやいやあったぞ問題点。そもそも今時2Lで5ナンバー登録というのが珍しいくらいで、日本の小型車枠いっぱいで設計されているため、全幅が極端に狭い・・・だから、極端に細長い箱を操っているような感覚・・・。

 でも、一般的な日本人ユーザーにとっては、5ナンバー登録だと小型だと思い、3ナンバー登録だとどんなに全長が短くても大きいを感じるだけに、この違和感が払拭されるのは相当時間が掛かることでしょう・・・。

 それ以外は、意外にもハンドリングもステアリングインフォメーション高いし、15インチタイヤで柔らかくは感じない程度の脚で路面の追従性もタウンライドでは問題ないし、で走りのまとまりとしては良い感じ。

 ただ、先代からキャリオーバーされたエンジンは、よりオード燃費を狙った設定となったのか、発進時にだけCVT特有のもっさり感が強調された印象・・・。

 とは言え、先の細長い5ナンバーフルサイズボディで全高も高いから、コーナーを攻めるようなスポーツ性は望むべくもなく、ならばと善良なお父さんに徹するのが、ノアをカッコ良く乗るコツかな?

 となれば、燃費面と音振面で、いっそのことハイブリッドでとどめを・・・と思った。

 カタログスペックとしては、ガソリン車よりもパワレスなくらいで、善良な父母としてトコトン地味に生きていく・・・みたいな演出なら、ハイブリッドGに乗ってから、どのノアが良いか?結論を出したい・・・。


 今回の勝負。辛うじてですが、デリカD:5の支持です!

 ノアがハイブリッドだったら、逆転もある得るかも?
Posted at 2014/01/24 23:40:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | トヨタ | クルマ

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「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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