被災者の生の声

　たくさんのご心配のメッセージ有難うございました。
昨夜、自宅の電気と回線が復旧しましたので、みなさんテレビ等でご存知かと思いますが
被災者の一人として、情報を発信できればと思いブログを書きます。

3/11日14時46分、自分は先輩の会社（整備工場）にいました。
事務所で話をしていると、その場に居た人の携帯が一斉に鳴ります。
緊急地震速報でした、ここ数日仙台では震度3程度の地震が毎日数回発生していましたが
その時も、その程度の地震が来るんだなぁ～～程度に思っていました。
その直後、体験したこともない揺れが襲ってきて、みんな外へ出るべきか、屋内にいるべきか
アタフタするばかりでした、揺れが治まりかけた時、工場の様子が気になり、見にいきました
幸いリフトで作業しているスタッフもおらず、大事には至りませんでしたが、モノが倒れたり、
機材が車に当たったり、隣の建物の壁が崩れているのを見て事の重大さを知りました。

急いで自分の店に戻ろうと車を走らせましたが、信号が機能しておらず、逃げ惑う人々で街全体が
パニック状態でした、渋滞がひどいので、実家に戻る事にしました。

家に帰ると家には誰もおらず、家具が倒れたり、ガラスが割れたりでひどい状態です。
すると、ガレキの中から愛犬が顔を出しました、地震発生時家にたった一人で、どんなに
怖かったかと思うと・・・・・あの時の愛犬の怯えた様子は忘れられません。

家族も全員無事帰宅し、電気とガスが止まっている状況でした、数時間後、水も止まって
しまいましたがなんとか食事を済ませて、その日は暗闇の中でラジオに聞き耳をたてながら、
夜を明かしました。

翌朝、新聞の写真にぞっとします・・・・・津波の被害の大きさに愕然としました。
いてもたってもいられず、先輩と合流して自分達の店に向かってみました、無事でした！

事務所や工場のなかは荒れ放題でしたが、建物と車は無事でほっとしましたが
いつもお世話になっている、モータースポーツアヤベの一人が、連絡が取れない状況で
みんな心配していました、余震も続いていましたが、そのメンバーの自宅に向かうことに・・・
そこで見たものは




地獄絵図としか、いえない状態です。
車がオモチャのように転がっていました。結局、途中で道路が水没していて、メンバーの
自宅周辺にたどり着く事はできませんでした。