POLOのアライメント調整のため
焼津のショップさんに向かったもりもりどん。
実は、サスペンションをノーマル形状(KONI)→車高調整(BLITZ)と2回変更しているにもかかわらず、一度もアライメント調整していなかったんです。
一度、リヤスプリングを変更し、車高を下げきったあたりから、タイヤの偏磨耗が顕著になりました。
左フロント:内減り
右リヤ:内減り?(ローテーションして使っていたので、今となっては記憶があいまい・・・)
偏磨耗は単にアライメントの狂いから生じるものだと思っていました。
ハンドルセンターもずれていて、常に右にハンドルを切っていないとまっすぐ走らない状態になっていましたし・・・。
そこで、ロアアームバーとセンターブレースの追加補強を施した上で、アライメント調整してもらうことに決めたんです。
電話したのが、冒頭のショップさん。
静岡県自体は、たまに沼津インターの方まで行ってはいたのですが、やっぱり福島からだと5時間ぐらいかかる距離。
近くは・・・・ないですね(汗)
さて、冒頭のショップに到着したもりもりどん。
「ホイールとフェンダーの出入りが左右でずれてますね」
「そうなんですか???」
「こうやって見るとわかりますよ-。」
「へぇ~(全然きづかなかった、っていうか気にしてなかったょ)」
「左流れの典型ですね」
車高下げるまでは左流れを感じなかったもりPOLO。てっきりアライメントがくるって、こうなってしまったんだと思ってたんです・・・・
そんな会話を交わしたのち、もりPOLO試乗開始・・・
「もりもりどんさんは、今の足に満足してるんですか?」
「全然、満足していません」
「なら、確実に一個一個つぶしていきましょう」
リアのシム調整(しない限り、トーすら調整できないクルマなのです)もしてほしいことを伝え、金額や日数を教えて頂きました。
そうそうなんども出来る金額ではないので、どういった場合いれたシムを外すことが考えられるか質問。
ハブベアリングの交換の際に外すことを教えてもらい、すでに7万5000キロ走行した、もりPOLOならば、リアのハブベアリングを交換した後にシム調整したほうが、無駄な出費がないこと。
補強を行ってから行うこと。
それが一番の近道だと思うとの店長さんの見解でした。
そして、フロントのみとはいえ、現時点でアライメントをとっても、夏タイヤにもどした際に更なる左流れを発生するおそれがあること、お金が無駄になることの説明を受けました。
(理由はタイヤを替えたら、左流れが直ったという話の裏づけになる理由でもあるのですが・・・)
その上で、再度、本日の目的を聞いていただき、少しでも現状を改善したいという僕の気持ちを伝え、フロントのトー調整を行ってもらうことにしたのです。
ご存知の方も多いと思いますが、POLOは、アライメント調整は基本、フロントのトーのみ。
人にたとえると内股か、がに股かというタイヤの開き具合の調整なのですが、これだけで、クルマがどうかわるのか、まったく想像も付きませんでした。
冒頭の写真の器具で、モニターとにらめっこの店長。
実際に試乗しては調整、調整しては試乗を何度か繰り返していました。
おりしも今日は、比較的強い風が吹いていて、試走するには風が一番イヤだと話されてました。
実は、試走して確認するのは、最後の一回だけかと思ってたんですが・・・・
そうではなかったんです。
そして、作業開始から2時間近く経とうかというとき・・・・
「もりもりどんさん!これが今のベストだと思います。
今までは、ハンドルが重かったと思いますが、今度はスッと曲がりますよ!
あと、今までと同じ調子でアクセル踏むと、加速しすぎちゃいますよ!」
「ホントですかっ!」
「今までは、アンダー(ステア)を無理して曲がってたと思います。私はこういうクルマ(POLO)は、こういうふうに曲がって乗るものだと思うんです。これが私の思うセッティングなんです」
「乗ってみてください!」
今まで、POLO GTIはフロントヘビーだし、車高下げたり、インチアップしたら、ハンドル重くなるのは当たり前と思ってたんです。
XDS(擬似LSD)を利用して、アクセル踏んで半ばこじって曲がっていくクルマだと思ってたんです。
ハンドル軽いわぁ(・o・)
フロントヘビーをまったく意識しないわけではないです。
ハンドル切れば、適度な半力はあります。
でも、ハンドル切ればスッってフロントが入っていく回頭性!
指二本でハンドルつかんでいられちゃうキックバックの少なさ(振動のなさ)
ハンドル離したまま運転できる直進安定性!
0スタートからの加速のスムーズさ!
もしかしたら、ハンドルの復元力は小さくなったかもしれません。
でも、今までの路面の凸凹を拾うたびにハンドルに伝わる嫌な振動。
ハンドルに伝わるキックバックは、皆無に等しくなりました。
思わず楽しくて、試走コースを4、5回走ってみるもりもりどん。
気のせいなんかではありません。
たしかに軽い!
荷重をかけて曲がれば・・・・・おー、さらに曲がりやすいんじゃね?
うわぁー、指二本でハンドルつかめるってこういうことかぁ。
すげぇすげぇ。
トー調整で、こんなに変わるものなの???
(・o・)
これぞ、『The アライメント調整!』←もりもり語録。
たしかに、リアのばたつきとか突き上げがなくなったわけではないです。
足回りや車高を変えたわけではないですからね。
そもそも、リアはまったく何もしてませんし・・・・。
でも、ハンドリングのスムーズさ、軽快さは今までとは比べ物にならない!
試走を終えて、店長の元へ。
「すごいですね(*^_^*)」
「違うでしょ?(^^)」
感想を伝え、今後の話を交えながら、さらに店長のクルマに対する思い入れを聞く僕。
正直、アライメント調整をしてくれるショップはいくらでもあるでしょう。
でも、データ取りと設備費用という名目で取られる高額な検査料。
ただ、意味の無いつじつまあわせしたメーカー基準値と調整料。
多分、他では今回のような気分にはなれなかったでしょう。
今回、静岡に行くにあたって彼女殿に言われました。
「どうして静岡なの????そこしかないの????さっぱり、意味がわからない」と・・・・
でも、とあるみん友さんは言ってくれました。
「そこに技術があるから・・・かな」
そうですね。
そうだと思います。
なかなかわかってもらえないことだと思うけど、「そこには、確かにありました」
そして、手がけたクルマに対する気持ちを熱く語る職人さんがいたんです・・・・
もりもりどんは、店長さんに見送られ、静岡を後にしたのでした。
長文失礼しましたm(__)m
The アライメント調整 -シーズン2- は、来年夏ごろまでに実現したいなぁ。