
11月2日、その日、冬の知らせをするように、日本列島に寒波が到来していた。
次の日が休みという事もあり私は仕事をかたずけ、冬の小さな巨人、メバルの様子を見に私の釣り仲間と共に夜の日本海へ向かった。
到着するや否や出迎えたのは冷たい雨。この雨は連日降り続いており状況的にも良いとは言える状況では無かった。とある漁港で足を止め、ウォーミングアップがてらルアーでアジを釣るアジングをすることに。早速キャストをはじめた。「コン、コン」早速アタリがあり、手首を返すだけのショートフッキング、すると水面を割り手のひらサイズのアジが吹っ飛んできた。「強すぎたかな?」思わずこぼれる。
それから20匹ほどのアジを釣ったがメバルの反応は無くあえなく移動。とある小さな漁港についた。
ここでもアジが出迎えた。私はおもむろにエギと言うルアーでイカを釣るエギングのロッドに持ち替え、キャストをした。 エギをボトムまで沈めすばやく竿をシャクる。それをたんたんと繰り返す。すると雨が止んだ。私はロッドを大きく3回シャクった。その直後、「ズン」 ラインを通して手元に重みが伝わった。
私は腰を低く落としてエビ反りフッキング!! 「乗った」 叫んだのもつかの間、ロッドは根元から折れ曲がりドラグが鳴り響いた。私は感じた。「こいつはデカイ。。」 どんどんラインが出て行く。このままではやられる。そう思った私はリールのドラグをフルロック、パワーとパワーの賭けに出た!
「こっち来いコラアー」思わずこぼしながらリールを巻く。どれほどの時間が経っただろう。ゆっくりではあるがこちらに寄ってきた。するとモンスターはジェット噴射をお見舞いしてきた。するとフルロックしたはずのドラグが鳴く。「バ、バカなっ!?」 疲れた体に追い討ちをかけるように何度も噴射する。モンスターの容赦無い攻撃を受けた私は遂にキレた。
頭の中で「プチン」という音がして理性を失い、信じられないほどのパワーがこみ上げてきた。
死闘のすえ気が付くとモンスターが私の前にいた。
私は思わず叫んだ。。「どんなもんじゃい!!」
しかし、あれはなんだったのだろう。まさか、、伝説の。。。
Posted at 2010/11/04 22:26:45 | |
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