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2018年03月21日

ベトナム列車珍道中 その1(初っ端のアクシデント)

ベトナム列車珍道中 その1(初っ端のアクシデント)


私と長年お付き合いのある堀さん(仮称)に初めてトップの画像を拝見させていただいた際に、激震が走りました。。








堀さんがベトナムを旅された際に撮影された一コマですが、この画像1つから伝わる何かしれない懐かしさと、安堵感・・・・



人懐っこいとでも言える「ベトナム人」の素性が読み取れます。。



そして、ベトナムという国に行きたくて仕方なくなったタイミングで、うまく堀さんから「よろしければご一緒しませんか?」とベトナム行脚のお誘いが有ったので、ここぞとばかりに休暇を出してベトナムへ行ってきました。。



堀さんもは私の古くからのお客さまですが、私と同類の鉄道ヲタクなので、海外とて主な訪問先は「鉄道」と相成る訳です。。


そしてその話を聞きつけた、同じ会社の小畠君(仮称)と花井君(仮称)も同行することになり、予想外の4人でのスタートとなりました。。



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そもそも予定に入れていなかった突然の海外旅行ですので、予算は僅少・・・・


堀さんはメインキャリアしか使ったことが無いとのことでしたが、そこは無理をお願いして初の海外LCCの「ジェットスター・パシフィック」さんを使用してみました。。



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銀のボディーの小型ジェット・エアバスA320型機です。。。


これを使うと関西空港~ダナン間が片道16,000円前後で飛べてしまえます。。


水も食事も出なくても5時間位のフライトならなんとかなるでしょう。。。

飲みたくなったら、食べたくなったら、機内で購入すれば済みます。。。


それに日本国内の移動はLCCの有る路線は必ずそれを利用していますので、特段不安に思う事柄は有りません。



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「格安」ゆえ、モチロン座席は満席でのスタートです。。。



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座席はモチロン外の景色が見れる窓際席を指定しました。。

さようなら関空・・・

さようなら日本

さようなら日常の多忙な日々よ~



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四国の上空では未だ剣山の頂上稜線に積雪があるのを確認できました。。



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・・・と言いながら、早速ベトナムのサイゴンビールを購入しました。。



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外の景色は「パシフィック」を名乗る航空会社だけあって、太平洋の海原ばかりで非常にアンニュイ感が漂いますが、時折見える南国の小さな島に癒されます。。。



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そして途中、一部の区間で乱気流に伴う大揺れに遭遇しながらも、予定通りの時刻にベトナム・ダナンの白いビーチが見えてきました。。


初の海外LCCの空の旅は、案内放送が全て外国語である以外は何ら問題が有りませんでした。。



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降機の際もアナログ的にタラップを使用しますが、後方ドアにもタラップを掛けてくれますので、この方が断然便利です。。


それにしても、ベトナム訪問者は我々の様な「もの好き」な野郎しか居ないと思っていましたが、意外と搭乗者の7割は若い尾根遺産達でした。。


今、ダナンはビーチリゾート地として売り出していることを考えると、なるほどと頷けます。。



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そして、いきなり民族衣装のアオザイを着た尾根遺産にも遭遇し4人のテンションが大きく上がります。。



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ダナン空港から市内への足は、なぜかバスや鉄道などもなく、タクシーまたはバイクタクシーしかありませんので、先ず事始めは普通のタクシーで移動することにしました。。

海外タクシーによくあるミニバンタイプのタクシーです。。



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モチロン左ハンドルですが、トヨタ車で、運転手さんも私達が日本人であることを知ると、喜ばせようと、しきりにこの車がトヨタ製であることを強調してくれます。。



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道路は昨年訪問した台湾同様、車よりバイクのほうが幅を利かせています。。



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そして、今夜はサイゴン行の夜行特急列車に乗車するため、まずはその列車の切符を確保をするために、ベトナム統一鉄道のダナン駅に着けてもらいました。。


タクシーで雑然とする駅前にはSLが静態保存されています。。。



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折しも駅にはサイゴン発ハノイ行SE第4列車(14時13分発)が停車していましたので、勢いこの列車に乗って風光明媚な、ハイバン峠を車窓から眺めてみようという堀さんのご提案で、飛び乗ってみることになりました。。



今夜の列車の乗車券はハイバン峠を越えたフエ駅で購入することにして、発車までの時間はフエの街を観光しようという算段です。。



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日本の駅構内では見れない、出店がズラリと並んだホーム・・・・


・・・というか、ホームが無く、線路と同じ高さから列車に乗り込む方式です。。



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こちらが、発車10分前に慌てて購入したフエまでの乗車券・・・・


古式の硬券きっぷかと思いきや、なんとスーパーのレシートみたいなきっぷでした。。



基本、ベトナム統一鉄道の列車は全車両座席指定で、自由席は存在しません。。


なぜか上級の1等車(グリーン車)で出力されていました。。



でもご安心を・・・

ダナンから約35km程の距離で、運賃は特急料金とグリーン料金込みで85,000VND(約430円)という格安っぷりです。



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シートピッチは狭く、ビニール張のリクライニングシートですが、座ってみればそれなりに快適。。。

製造年度も若いのか、比較的綺麗な客車です。。



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直ぐに車内販売が来たので、ビールとポップコーンを購入しました。。

ベトナムの列車は車掌さんが車内販売も担当されている様です。。。



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ダナン付近はベトナム統一鉄道でも数少ない海岸を走る区間です。。



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鉄橋で撮影した、定置網の漁具・・・・・


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白い砂の海岸線を列車はコトコトとスローペースで走ります。。




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今度は女性車掌がトウモロコシを売りに来たので、こちらも購入してみます。。。


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日本には無いタイプのトウモロコシ。。。


食べてみると食感は「おもち」で、味は「薄いお粥」。。。。

一緒に購入した花井君は日本のトウモロコシと全く違うので不味くて食べれないと言いますが、なぜか私には非常においしく感じられるという不思議な食べ物・・・


やはり私には南方系人種の血が流れているのでしょうか。。。。


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食べてばかりいると、列車は有名なハイバン峠越えの区間に差し掛かっていました。。

車窓から顔を出して数えると、機関車を含めて14両の長大編成です。。


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標高の高い線路から、海に浮かぶ漁船が俯瞰できますが、全てが木造船ですので、どことなく北朝鮮チックです。。


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数回のチャレンジで、ようやく先頭の機関車をキャッチすることができました。。

青色と赤色のツートンカラーですので、おそらく中国から輸入したタイプの機関車です。。


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ハイバン峠を越えると、海辺の村、ランコーが見えます。。


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沿線にはいたるところで牛が放牧されていて、ご覧のように線路間近に牛が居たりなんかします。。


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恋人達でしょうか、2人乗りのバイクがのんびりと走っています。。。。



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車窓には日本ではとうの昔に忘れ去られた、牧歌的でおおらかな懐かしい風景が展開していて、人々はなんだか幸せそうでした。。

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そして、驚くなかれ、1両に1人の車掌さんが乗務していて、手動のドアの開閉作業や、検札、車内清掃等を行っています。。。

12両の客車で12名が乗務。。

確か日本のブルートレインは2名乗務でしたよね。。


さすが共産主義の国だけあって、全てが「人海戦術」です。。


もちろん私達乗客にとって車掌さんが多いのはこの上もないサービスです。。


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そして列車は35kmの距離を2時間30分かけて16時40分にフエ駅に到着しました。。

1等車の旅客はアングロサクソン系の外国人が大多数でした。。


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ホームが無く、線路の位置から乗車しますので、乗降には多大な時間を要してしまいますが、のんびりとしたベトナム人にとっては何ら問題のないことなのでしょう。。


そして、先頭の機関車を撮影しに行って驚いたのがこの光景。。。。


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機関車は予想通り中国製でしたが、そうじゃなくて・・・・


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うひゃ~


なんて自由な国民性。。。。


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他のカップルも線路内でデート中。。。

流行ってるのこれ??


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ワンちゃんまでもが列車をお見送り。。。


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子供を線路内で遊ばせるお母さん。。。


嫌味で書いているのではありません。。


要するにおおらかだった頃の日本の風景そのものなんですよ。。。


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列車の発車を待つ女性踏切警手。。。


驚くなかれ、各踏切にも最低1人の要員が配備されています。。

しかも列車が来ると、女性の後ろ側に見える柵を手動で閉めます。。


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ポイントにも転轍手が居て、手動で左右に転換させています。。

本当に50年前の日本の風景そのものです。。


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そんな中、列車は大音響の汽笛を数発吹鳴し、ゆっくりと発車していきました。。


そしてここで大事件が発生!!


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なんと、今夜のサイゴン行き夜行列車SE第7列車の乗車券は全て売り切れ満席!


もしかすれば、ダナンからだと切符が有るかもしれないという期待のもと、フエの街の観光は取りやめ、列車はもう来ませんので、急遽ダナンに戻ることにしました。。


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ああ、なんとも勿体ない。。


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取り敢えず、町外れのバスターミナルからバスに乗ろうとタクシーに乗りましたが、運転手さんが800,000VND(約4,000円)でダナンまで行ってあげるというので、お言葉に甘えることになりました。。

ひとりあたり、1,000円で行けてしまう勘定です。。


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いやぁ、それにしても田舎町でもこのバイクの多さ。。。


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のんびりな国民性の反面、エネルギッシュでありながら、混沌とした街の風景に圧倒されてしまいます。。


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走行中に、スッカリ日は暮れてしまいました。。


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そして、走ること1時間半。。。

無事、ダナン駅前に到着しました。。。。


記念撮影に快く応じてくださった運転手さんの無邪気な笑顔が今でも忘れれられません。。


そして、いよいよ運命の瞬間。。。。


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・・・やはり今夜のサイゴン行の切符は有りませんでした。。。


                                             (続く)

ブログ一覧 | 海外旅行・海外乗り鉄・海外出張 | 日記
Posted at 2018/03/21 23:30:55

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この記事へのコメント

2018年3月22日 8:16
Σ(・ω・ノ)ノ!
ワタシのブログにいただいたコメントを見て、どこに行かれたんだろうと思ったら、ベトナム!!
いやいや、行動力、凄過ぎです!
尾根遺産、美し過ぎです(≧▽≦)
コメントへの返答
2018年3月22日 23:22
旅の計画はいつもこんな感じで「思い立ったが吉日」ですが、それが吉と出ればいいのですが、たまに凶と出てしまいます。。

ベトナムの尾根遺産は美人で人懐っこくて最高でした。。

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