歴史民俗講座「氷川神社行幸 ～地域は大忙し～」。

昨日は

大宮公園そばの一方通行の路地が

坂道だったとは

意識しておらず、

（何回か通っているのにぃ...）



ふっと入ってしまったら

ポルテくんが二度ほど

斜めになりました。（無傷で脱出...）





そんなこんなで

2週連続で

明治天皇のお勉強。

（博物館そばの駐車場が空いていたので、そこに駐車。
でも、帰りは屋根、ボンネットが鳥さんの糞だらけーーー）



先週は「京都～東京城」に来るまでのお話。


今回は「東京城～大宮氷川神社～東京城」のお話。


またまた、知らなかったエピソードが満載です。

（昼食は「ミュージアムショップ カフェ・パティオ」にて）



●歴史民俗講座「氷川神社行幸～地域は大忙し～」

・日　時：平成30年1月27日（土）14:00～15:30　（13:30開場）

・講　師：中村　陽平（当館学芸員）
　　　
・会　場：当館　講堂

・費　用：無料

・定　員：150名（先着順）

・申　込：平成29年12月27日（水）から電話（048-645-8171）による申込み

　↑「倍率」は2～3倍だったそうです！







歴史民俗講座「氷川神社行幸～地域は大忙し～」

1.　はじめに　―明治天皇氷川神社行幸の意義

2.　氷川神社行幸・御親祭

3.　明治天皇の通行　―行在所の対応

　　（1）東京城から大宮氷川神社に至るまでの行幸ルート
　　
　　（2）行在所の対応

　　　　・板橋宿　　・志村　　・戸田の渡し「船橋」の架橋　　・蕨宿

　　（3）行列への対応　―人々はどのように行列を迎えたか

4.　氷川神社の大改造

5.　おわりに　―氷川神社御親祭　～明治天皇は氷川神社で何をしたのか？


＜MEMO＞

・明治2年に大宮氷川神社は上野に移されそうになっていた。
　→宮司さんが異議を唱えた文書を拝見

・氷川神社はいまでも「四方拝」で配される神社の一つ（全部で八社）。
　→「伊勢神宮」「氷川神社」「加茂別雷神社」「加茂御祖神社」
　　 「石清水八幡宮」「熱田神宮」「鹿島神宮」「香取神宮」

・明治天皇は氷川神社に行幸する際、最初は「本郷加賀藩邸」で休憩（今の東京大学）、
　次は巣鴨の植木屋・内山長太郎家!!

・氷川神社の3神主が、明治天皇がお越しになるのを知らされたのは
　なんと「10日前」!!

・しかも、以前の本殿は「男体社」「女体社」「簸王子（ひおうじ）社」と
　三社が別々に建っていましたが、明治政府により「今後は本社を男体社とし、
　他は摂社、末社とする！」と一方的に通告。

・「男体社」の神主・岩井家にとってはいいことですが、
　「女体社」「簸王子社」の神主をしていた角井家（両方とも同じ名前でした）はかわいそう。

・実際に角井家は明治政府に反発するも「わがまま言うな！」と一喝。

・行在所では、必ず天皇の御座所のそばにトイレを作った。
　宿泊した「浦和宿」ではお風呂も。
　お役目を終えた建物は明治政府の役人立会いのもと、焼却処分!!

・玉座として使う「揚畳」も本来燃やさないといけませんが、蕨宿では畳表が保存されていた!
　（いまでは虫食い状態ですが）

・街道には砂利を敷かせたり、泥道にはむしろを敷かせたり、
　松明やそれを持つ人夫の数なども、事細かに指定されていました。

・行在所の中は「紅白幕」や「鯨幕（お葬式の時の黒と白の幕）」が張られ、
　元からあるトイレなど不浄なものや汚いものはすべて隠されました。

・行列の見物人への注意事項例。
　「梵鐘・時の鐘は鳴らすな」　「　下肥は使うな」
　「庶民は土間で蹲踞（そんきょ＝土下座）。女性、子どもは床上で蹲踞」
　「僧・尼 其の外　身の穢れたる者は拝礼はあいならず候こと」←ひ、ひどいっっ!!
　「数珠取り出し候儀　あいならず候こと」←!!

・明治天皇が氷川神社にお越しになった際、
　ナント正面の「神橋」は壊れていたので
　東側の細い道（今、クルマのお祓いをするところ）を通り
　ご本殿に向かわれたとのこと。
　明治天皇は、この時、御年16歳!!



三代 広重による、この錦絵。

『東京名勝 本郷之風景』。

氷川神社行幸がコンパクトに表現されています。


（手前は、加賀藩邸・赤門、
左上は、戸田の「船橋」。
そして、右上が終点・氷川神社です）