■ウラン238を危惧する者の一人ですが、
かといって機序も知らずして断言するのにへっぴり腰です。
危ない危ないといっている人達はある程度は正しく、ある程度は無理やり論理をまとめている事が多く
8割くらい正しくとも、2割くらいは間違えている、そんなイメージがあります。
と言う訳でちょっと意地悪な規格です。
狙いは正しい部分を抽出して、今後に生かそうじゃないの。という事です。
けなす気があるわけではありません。
■
よく分かる原子力の劣化ウランのページ、
から一部表現を探っていきましょう。大事なのは事実だけを抜き取ることです。
■どうも濃度が大事なようです、即ちウランの量です、
バスラでは300トンという表示と
健康被害はイラクに集中している事が伺われます。
その結果9000人のアメリカ軍兵士の死者と、半数近い体調不良が発生しています。
300トンのウラン粉塵被害は、バスラにおいては約20倍のがん患者となって現れました。
家族内の複数癌患者発生や、同一人の異なる種類の癌発生、奇妙な癌、出生児の奇形、障害の発生と多数報告しています。また、小児の悪性腫瘍の発生、特に、
リンパ腫、白血病、脳腫瘍の発生率の高さが目立っています。、
食細胞に貪食された劣化ウランの微粒子は、全身に運ばれ
■
恐らく正しいのはここまでです。(間違っているという意味ではなく、明らかに正しいという意味)
ウランの濃度の高い地域では体調不良が年を経て現れます。
軍人では「ぶらぶら病」と言われる物です。
また乳幼児は、大変放射線に弱い為、脳腫瘍、リンパ腫、白血病などが多数発生するようです。
福島第一の周りはきわめて沢山のウラン粉塵が飛んでいるはずです。
放射線量に関らず、避難地域が円状なのは必ずしも間違いではありません。
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■突込どころ、
ウランの量によってアルファ線の飛ぶ頻度は異なるはずです。
15時間に一度アルファ線が飛ぶ量というのは一体どれくらいの量なのでしょう。
半減期が45億年×500/年=2兆2500億×2(半減期)=5兆個のウラン原子です。
原子量が238ですから、ちょっと化け物みたいな量でしょう。
(化合物やモル計算をする元気がないので端折ります)
(放射平衡を入れない場合の仮定です)
一方ウラン238は約160日で放射平衡が3倍に達しますベータ波含みますけどね。。
■大体10000個のウラン化合物分子を吸い込んだとして
放射平衡を考えなければ、30年で30/45億×2=0.000000666%×10000個×2=0.13ですので
殆ど崩壊しないといえるでしょう、放射平衡を考えても0.49回分のエネルギー
(実際には半減も正比例のわけはないのですが、頭がついてかないので)
最低、1億(1万倍)で4900回くらいの分子を吸い込む必要がありそうです。
1兆(1億倍)くらいのウラン原子を含むパーティクルを吸い込んで4900万回、
これなら影響が出そうです。
■ちなみにプルトニウムは2万年の半減期として
ウラン238の大体2000倍、α崩壊をすることになります
放射平衡を考えないでいると、0.13*2000=260で1万個ですから(正比例換算)
粒子の数のしては(原子数で)50万くらいの個数が欲しいという事になります。
そもそも微粒子一個でプルトニウムの何個分の原子量なのでしょうね。
使用済み燃料についてはウランはプルトニウムの30~40倍程度の量ですので
やっぱりプルトニウムの方が強力なんですねぇ。
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(年数は30年としています)
■尚実際の半減の公式はy=(1-(1/2のX乗))×個数
X=n(年数)/Z(半減期)が崩壊個数と予想されます。
■一つの式で示すと、y=(1-(1/2の(n/z)乗)×個数です。
例えばセシウム137が100個あったとして、30年後
y=(1-(1/2の(30/30)乗)×100個=50 残50個
60年後
y=(1-(1/2の(60/30)乗)×100=75個(崩壊個数) 残25個
90年後
y=(1-(1/2の(90/30)乗)×100=7/8×100=87.5個 残12.5個
■プルトニウムで考えて見ましょうか・・・いや関数電卓欲しい。(笑)
という事で、
福島第一回りはともかくとして、
トン数的な事を考えると
ホットパーティクルは言うほど怖くない。・・・あれ?
というか、イラクの汚染って相当ヤバイ水準ですね・・・
チェルノブイリはめちゃめちゃ、
核燃料が飛び散ったという事でしょう
いくら換装してたか調べよう・・
そして福島の核燃料はドコにいる??
大気、海?やっぱり地中?
日本の核汚染は量からすると少なすぎます。
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引用部)
当時、イラク南部のバスラ周辺地域を中心に、戦車砲弾や機関砲弾合わせて100万発以上もの劣化ウラン弾が使われたといわれています。その結果
米軍発表では320トン、UMRC(ウラニウム メデイカル・リサーチ・センター)のアサフ・ドラコヴィッチ博士によれば、最も控えめに見積もっても350トンの劣化ウランを環境中に残し、3~6トンの劣化ウランエアロゾルを大気中に放出したと われています。
1996年のボスニア ヘルツエゴビア紛争においては サラエボ 20km範囲内のセルビア人勢力地域で、1万発以上の30ミリ機関砲弾が使用されました。
1999 年3月から78日間のコソボ紛争においては北大西洋条約機構(NATO)軍の主力である米英軍が、コソボに約3万1千発の劣化ウラン弾である30ミリ機関砲弾を撃ち込んだことを認めています。特にイタリア軍が駐留していたコソボ南西部を中心に112地点でユーゴスラビア軍戦車や装甲車などを標的にして集中的に使用されました。また国連管理下にあるコソボ以外でもセルビア南部やモンテネグロで約3千から5千発の劣化ウラン弾が使用されました。
2001年のアフガン戦争(現在も米軍による攻撃は続いている)では それまで使われていた劣化ウラン兵器だけではなく新たに開発された劣化ウラン兵器が大量に使用されているという疑惑が、英国の劣化ウラン研究者であるダイ・ウイリアムス氏によって提示されました。氏は、米軍の特殊文書や公開資料から、従来の劣化ウラン兵器だけではなく、分厚いコンクリートでできた建物や地下施設を攻撃する
バンカーバスターなどの貫通型誘導爆弾の改良型にウランが使用されていると指摘しています。爆弾は、砲弾や機関砲弾よりも、一発あたりはるかに大量のウランを含んでいます。例えば、1トン爆弾は戦車砲弾100発分以上のウランを含んでいます。従って貫通型の爆弾が大量に使われると、それだけで桁違いの汚染を引きおこすことになります
イラクのバスラでは、
1991年の湾岸戦争で少なくとも300トンの劣化ウランが使用されたと推定されています。バスラ大学の医師アル・アリ博士は悪性腫瘍の疫学的調査を実施し、次の様な結果を紹介しています。
湾岸戦争前の1988年と比較して、5年後くらいから癌死亡者が急増し始め、2000年以降には20倍の域に達していること。家族内の複数癌患者発生や、同一人の異なる種類の癌発生、奇妙な癌、出生児の奇形、障害の発生と多数報告しています。また、小児の悪性腫瘍の発生、特に、
リンパ腫、白血病、脳腫瘍の発生率の高さが目立っています。なお、この調査対象には、死産であった子どもは含まれていないのです。こうした状況は、イラクの人のみならず、湾岸戦争に従軍した兵士の間でも、癌、白血病、免疫不全をはじめ、慢性的な症状として脱毛や頭痛、関節痛、胃痛、下痢、記憶障害、 睡眠障害など様々な疾患が多発し、「湾岸戦争症候群」とも言われています。
全米湾岸戦争リソース・センター(NGWRC) の1999年末の調査では、戦争後退役し復員軍人局の給付の有資格者となっている50万4047人のうち、52%に当たる26万3000人以上もの帰還兵が、体調の異変を訴え、政府・復員軍人局に医療を要求しています。また、37%に当たる18万5780人が、病気や障害による就労等の不能に対す補償を要求しています。帰還兵のおおよそ半数近くが何らかの健康被害を訴えており、既に9600人以上 の帰還兵が死亡しています。
では何故この様なことになってしまうのでしょうか。劣化ウラン弾が標的に衝突すると燃え上がり、微粉末の煙(エアロゾル)になります。この微粉末は風にのって拡散し、呼吸により、或いは飲み水や食べ物に混じって体内に入ります。呼吸によって空気とともに吸い込まれた劣化ウランの微粒子は、細気管支や肺胞に沈着し、長期間(20年以上)留まり、細胞を障害します。また、
食細胞に貪食された劣化ウランの微粒子は、全身に運ばれ、骨髄造血細胞や卵巣、睾丸など生殖腺細胞にも沈着し、白血病や先天異常をもたらす事になります。劣化ウランは主にウラン238であり、その放射線もアルファ線が主体です。アルファ線は紙も透過しないので害がないと言われますが、それは外部被曝の場合にしか当てはまりません。飛程の短いアルファ線(空気中で45mm、水中または身体組織中で40マイクロメートル)は、放射線物質がすぐ近くにある場合を除いて、余り体に届きません。届いても皮膚近くで止まってしまいます。しかし、内部被曝の場合は状況が一変してしまいます。飛程の短いアルファ線は体内で止まってしまうので、周辺の細胞に深刻な影響を及ぼす結果になります。ウラン238の半減期(放射線量が半分になるのにかかる時間)は45億年であり、17時間に1回(年に約500回)の割合でアルファ線を出し続けるのです。
引用終)