■析出・・・ほう。
ベントの曲がり部分に溜まった、
10シーベルトに不思議な物体。
もしかして・・・
物性からするとセシウムが怪しいんでしょうね。
ウィキから引っ張ってみましょう。
融点 301.59 K, 28.44 °C, 83.19 °F
沸点 944 K, 671 °C, 1240 °F
671度で気体となり、30度で析出しますね。
ふーん気体ね、析出ね・・・・・・
ベント(ここでの意味は曲がり)部分は元々スライム等固まりやすいですし、
伝熱面積も多いので、可能性はありそうですね。
でも、こういう事は、将来の防災学には役に立つはずです。
科学的にみればちっとも悪い話じゃない、と思うんです。
でもね、析出して良かった。2グラムって結構な量ですし、↓
■ちなみにどのくらいの重さで、と言うのがこんな記事がありました。
高放射線量検出、他の2か所からも…福島第一
東京電力福島第一原子力発電所1、2号機の原子炉建屋近くにある主排気筒の配管底部で過去最高の毎時10シーベルト(1万ミリ・シーベルト)を超える高い放射線量が検出された問題で、東京電力は2日、このほかに10シーベルトと5シーベルトを超える場所が新たに見つかったと発表した。
毎時10シーベルトの放射線を人間が1時間全身に浴びると、ほぼ確実に死亡する。
高線量の場所は、いずれも1号機の原子炉格納容器につながる配管が通っている。東電では、3月の炉心溶融(メルトダウン)に伴い格納容器内の蒸気を放出する「ベント」を実施した際、放射性物質が配管に付着し、現在も放射線を出し続けているとみている。
毎時10シーベルトの放射線は、
放射性セシウム約2グラムが出す量に相当するという。
新たな毎時10シーベルトの場所は、放射線量を簡易測定できる「ガンマ線カメラ」による7月31日の撮影で見つかった。最初に毎時10シーベルトが確認された場所の近くで、地上10メートルの付近。さらに
東電は2日、1号機の原子炉建屋2階に線量測定機能を持つロボット「パックボット」を入れ、ベントに使う配管付近で毎時5シーベルトを超える線量を記録した。(2011年8月2日20時59分 読売新聞)
■角砂糖1個五グラムなので、そして密度を考えると、
耳かき4,5杯ですね。
ロシアの暗殺に、放射性物質が登場したのは合理的なんですねぇ・・・
■と言う事は、ドライベントであっても、
意外と、スクラバーで廃ガス処理すれば、(水で叩き落す)
放射性物質は除去できるはず。
電源は必要ですが・・・
水溶&析出&、冷却効果もありますからね。
安全のためにスクラバーを出口につければ、
ベントの危険性ってもしかすると大分除去できる
気がしてきました。
ベント部をあえて、水をくぐらせてもいいでしょう。
(でも確か、通常では水をくぐらしていたような気もしてきた)
コンデンサ(凝集機)の設置も不可能じゃないけど
近づけないから駄目か・・・
ちょっとマニアックですみません^^;
でも、ちょっと非常時の放射性物質の制御が出来るかもしれないという
可能性も秘めているわけです。
■同時にこういった妄想をしていて思うのが、
何故セシウム汚染が激しかったかが、ちょっと判る気がします。
融点が低いんですよね・・・
だから
メルトダウンを伴う高熱で、
大量に気化したのではないかと思うのです。
当時は3月、外気は寒いです。すぐに液体に戻ったり、析出しますが、
その際に水蒸気の凝結に伴う水に溶け込んでいきます。
容器内でも水蒸気が発生していましたから同様の現象が起きたでしょう
こうして高濃度セシウムプルームが形成されたんだろうな
と想像されました。
逆にほかの放射性物質がヨウ素以外が余り降り注いでいないのは
融点の問題も考えられます。
1000度まではいかないけれど、
容器内が700度くらいにはなったのではないか?
(例えば3月20日前後の3号機の内部とか)
そんな想像をしています。この温度なら容器は溶けたり赤熱まではしないはずなので
■更に一歩妄想を進めれば、格納容器内にセシウムがほとんどないのは
激しい気化が行われた為ではないかと。
またそうすれば温度が下がれば液体化して、
更には水溶化してどこかにいってしまいます。
もちろん窒素パージもあるとは思いますけどね^^;
■
危険は、危険、
認めないと始まりません。
でも、人間には知恵があるって事を
忘れて欲しくないと思います
そして常に科学する事もとっても重要です。
■たとえ、普通に暮らしていても、仮説を立て、実証し
修正する。この営みを忘れちゃ行けません。
やっていることは「カイゼン」と同じなんですから。
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放射線量(実測に基づく) | 日記
Posted at
2011/08/03 09:33:50