※後半部は繰り返しの部分が多いです
読みづらい人は飛ばしてくださいね。
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■被曝の害って良く分かりません
いや細かいメカニズムになるとまだまだ分からない事が多い
だから面白いんです。
■その意味で「正しく怖がる」と言う意味は分ります。
「確率は低くても犠牲になる」
不幸の宝くじ当選者
がいるということも
■ところが「正しく理解する」
へー内部被曝は完成されきった研究だったんだ。
富江先生は双葉特別大学福一校舎で
教鞭をとるのがいいのかも
2012年03月05日22:37 早稲田大公開講座「放射線と健康と原子力発電を正しく深く理解する」が、無事終了しました
富江先生の論は暴論に近いです。
(授業は聞いてみたいが)
■例えば、
ウランと石油どちらが資源が多いか?
残念ながら石油です(笑)
何で日本がもんじゅ研究に没頭したか?
ウラン235は貴重な資源だからです(残4,50年)
だからプルトニウムを燃やす=ウラン238を燃やして
無限のエネルギーを得ようとしたのです。
そうすれば使用済み燃料棒がそのまま燃料に変わるから。
だからあんなに無駄に使用済み燃料棒が保管してある。
しかもウラン鉱山の健康被害を考えると、長続きしない
村人まで行かなくても
村人の知合いの知合いが一人いれば知っている
「常識」中の「常識」です。
逆に言えば、核サイクルなき核エネルギーは
ただの輸入エネルギーの危険な利用方法です。
残念ながらもんじゅと言う賭けにはほぼ負けたのです。
実証にまでこぎつけた技術は素晴らしいですけど
負けは負けです。
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■そして
ホルミシス効果は遺伝的不安定性をカバーする物に過ぎません。
段階的に増す放射線にまず細胞が対応し、
個体は更に対応を強める事によって、今度は内部被曝にも対応した。
(出来ない個体は死んだ)
単にその記憶が私たちに引き継がれているだけです。
■そして2005年に研究されたバイスタンダー効果は、
細胞質を放射線によるラジカルは損なう事を突き止めました。
遺伝子治療の分野、
即ち児玉教授の専門分野で、発表された概念なのです。
細胞質にある伝染性。
それが遺伝的な不安定性を起こし、染色体のコピーミスの頻度を劇的に上げて
ダウン症などを生み出すのです。
■富江先生の言う三つの防御システム(DNA修復機能、細胞修復機能、免疫)、は
出来た穴を埋めて回っているに過ぎません。
コピーミスを修正液で直す際に、元原稿は既にないのです。
見た目が治っていても、
既にその細胞は何かがおかしいと思った方がいい。
どんなにDNAを直しても、また次の代、次の次の台で壊れてしまう。
エンジンで言えば、細胞質とはエンジンオイルです。
どんなにオーバーホールをしても、
エンジンオイルが真っ黒で水みたいなら、
そのエンジンはもたないはずです。
■しかも、
防御システムは無限ではない、としたら?
富江先生は、免疫細胞の中で、
p53の役割を中心に、といいました。
児玉教授は、最初にこのトロトラスト、α―線核種なんですが
α―線は近隣の細胞を傷害します
その時に一番やられるのはP53という遺伝子です
と言いました。
2011年08月09日
児玉教授のお話のポイント(分割予定)
そして、バイスタンダー効果の一説には
低線量のアルファ線は、突然変異の頻度を増加させ、
がん抑制遺伝子産物TP53の産生を促進する。
しかもその不安定性は、
がん細胞に限った事ではない。
つまりは
アルドステロンと、心臓産生ホルモンBNPのように
「不安定」と「補修」が拮抗しているに過ぎず
内部被曝=不安定性の増大につながるラジカルの増加
があれば、いずれ崩壊に導かれます。
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■そもそも奇形の増加も、富江先生の説明はくしくも説明してしまいます。
受精しても、半数は胎児に育たず、その受精卵を調べると全てに染色体異常が見られること、を、欠陥を持った細胞を自爆させる防御機能の一つの例として、ご紹介しました。
受精卵の段階で染色体が正常=着床にも関わらず
分裂過程で染色体が「部分的に」異常をきたしたらどうなるか?
おぞましい子供=奇形が生まれるわけです。
それは、分裂の活発な子供の細胞質に異常があり
途中で遺伝子異常を発現したと考えると最も説明がつくわけです。
■母の胎内にいるときに、次代の分まで作られるとまで言われる卵母細胞
被曝はこれを著しく汚染し得ります。
つまり新品の卵子の「入れ物」が老化している、
と言う状態が起こりえるわけです。
何故なら母体が被曝しているから。
未照射細胞のコロニーは照射された細胞液に浸すと、
遺伝子不安定性を起こす=着床
と言うメカニズムです。
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■もちろん私は、確率の世界で言う、
「不幸の辺りくじ」の話をしています。
どんなに損傷してもそれ以上に治せば病気にはなりません。
でもゆーりっくさんのコメントや、村人たちの会話にもありましたが
大抵の場合は、ホルミシスの代償で、例えばリンパの寿命が短くなります。
まるで生き急ぐように、無駄遣いしていくわけです。
>中国のハイバックグラウンドが不安定型が線量に比例して上がるというのは、あれはえいやと引けば直線ですけれども、あれはきちっとリンパ球の寿命を考慮してできたやつは寿命とともになくなっていくとやると、あのやつはもうちょっと上がるんです、こういうふうに。ただ、普通のあれは、子供のときからずっと浴び続けてますから、リンパ球のライフタイム自身が年齢とともに変わるんです。だから、一応4分の3ルールというのを適用して、だから、20歳ぐらいまででアダルトのライフタイムになって、それまでは年齢の逆にしてリンパ球のターンオーバーが早いとして、それで計算すると、大体ああいうふうになるんですよ。だけれども、直線ではないんですけどね。
だから、あれはそういうリンパ球の寿命で、捨てられる部分も考慮してないと、ただえいやと線を引いているから直線、あるいはメカニカルにプロポーショナルだと理解するのはおかしいと思うんです。
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■富江先生はこうも言っています。
>それから一寸脱線して、15歳でNK細胞の活性度が最高になることと、12~15 歳で生殖能力が備わることを考えると、それ迄は、一人前のヒトではなく、子孫を残すにふさわしくないものば自爆するようにできているのかも知れない、
人道的云々は関係なく、生殖の観点で言えば、
15まで生きれれば、とりあえず子供を作ればいいのです。
光市の元少年の死刑囚は、チンパンジーのオス的には
素晴らしい一匹の一人前の雄として行動したのです。
(チンパンジーは子殺しをして母親を襲うと言う文化があります)
つまり富江先生の理論に従えば15までに死ぬ奴よりも
光市の元少年の方が子孫を残すにふさわしいと言う
極論になり得ます。
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■戸塚ヨットスクールとか体罰は、大抵似たような事をいって
振舞っていましたね。
合理性を突詰めると、結局は非人道性や
優生学に結びつきます。
無暴力が正しいかと言えばそんなわけもないのですが
歯止めの問題では、理性や教養は、どうしても必要かと思います。
原子力村人たちによって、語られたバイスタンダー効果
反対派によって語られたのでは否定されるだけですが、
これは彼ら自体が語ったことなのです。
私はそこに「がん」に着目させる罠を感じますが
それはまた、別の話です。
2012年02月15日
【バイスタンダー効果】反対派のプロパガンダより、村人の密談が有意義な件。【ラジカル】
Posted at 2012/03/06 23:05:52 | |
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バイスタンダー効果 | 日記