2011年03月24日
■今後の原発情況はどのようになるのでしょうか?
現場では様々な困難が待ち受けています。
大分情報も出てきましたので、報道を検証しましょう。
報道から分かる点は次の3点です。
1)電気と時間との戦い
電気の通電では、海水を浴びた事が最も困難を増します。
ケーブルは引きなおしでしょう。被覆はゴムですので、小火で損傷しているかもしれない。
そして電気が通って通電できないと、内部の冷却が出来ません。
格納容器の出来がいいから戦えているのかもしれません。
2)待ち受ける漏洩物質
読売によると、ケーブル敷設中、脚に放射性物質が触れた、とのこと。
局部火傷となりますと、その部分の皮膚再生機能の損失が心配されます。
もしくはその部分の骨髄等が再生能力を失うと、脚が壊死します。
放射能の怖いのはこれで、再生機能を失った人は、皮膚や骨、血管の再生が出来ず、
一言で言えば、溶けて死んでしまうのです。
圧力容器に主な損傷がないのに格納容器を経て有害物質が撒き散らされている、
格納容器にも、主要な部分は鉄壁でも、周辺部に漏洩があると思います。
という事は配管などの損傷があることを意味します。
あらゆる液体が、少量でも命を奪う可能性のある、高濃度放射性物質です。
3)長期戦
かねてより、長期戦ではないかという事は申し上げていましたが
報道レベルでの検証が進んできています。
核分裂が止まっていますので、後は崩壊熱という余熱をどうするかです。
こちらは時間と共に減少します。
もう少し、放射性物質の漏洩が少なければ、外部からの冷却に頼る方法は賞賛を浴びたでしょう。
今現在は、原子炉の、核物質の余熱と、私たち人類の知恵比べであり、我慢比べです。
冷却にしても、いつかは海水から、真水に変えなくてはなりません。
なかなか困難かつ、大変な作業と予想されます。
追記:読売オンラインに良質の記事が多いです。
是非ご一読をお勧めします。
■参考HP:1、日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C889DE0E7E7E3E1E3E7E2E0E6E2E1E0E2E3E39793E0E2E2E2;bm=96958A9C93819595E0E6E2E2E38DE0E6E2E1E0E2E3E39790E0E2E2E2
引用
【ケース1】炉心損傷したが危機は回避
外部電源は使えるようになったものの、冷却に使える装置がすぐには100%動かず、現在の応急的な冷却に頼りながら徐々に原子炉を冷やしていく。最もあり得るシナリオだ。
津波などの影響で冷却システムのポンプやモーターなどのすべては順調に動かない可能性が高いためだ。「電気は通じるようになったがまだすぐ使える状況ではなく、予断を許さない」(中野益宏・日本原子力技術協会情報・分析部長)との見方が根強い。
この場合、本来の冷却システムの復旧を目指しながら、消火用のシステムを使ってポンプで海水を断続的に注入するという現在の方法を続けることになる。
このやり方では安全な温度に下がるまで数週間かかるとみられる。水の注入が長期化すると、原子炉内の圧力を下げるため炉内の水蒸気を外に出す必要が生じ、放射性物質が徐々に放出される。注入した水の一部が漏れて現場付近の汚染が広がる懸念も出てくる。
また、現在のように冷却に海水を使い続けると「冷却水の蒸発で塩がたまり、配管をふさいで冷却効果を落としたり弁をつまらせたりする恐れがある」(有冨正憲・東京工業大学原子炉工学研究所長)との懸念もある。
引用終
■参考HP2:読売オンライン
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110324-OYT1T00707.htm
引用
東京電力福島第一原子力発電所3号機のタービン建屋地下1階付近で24日午後0時9分ごろ、淡水注入用のケーブル敷設を行っていた作業員3人が被曝(ひばく)した。
経済産業省原子力安全・保安院が発表した。
被曝線量は約170~約180ミリ・シーベルト。現場付近は津波による海水や放水で浸水しており、3人はその水につかって作業をしていた。
3人のうち、足の皮膚に放射性物質が付いた協力会社の社員2人が、福島県立医大に搬送された。この後、放射線医学総合研究所(千葉市)に移送される見通し。
引用終
Posted at 2011/03/24 20:33:57 | |
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原発情況 | その他
2011年03月24日
■たまには良いニュースを^^
少し疲れております・・・
■四国は伊方原発で、津波対策への検証が始まりました。
実は原発は、田舎=リアス式海岸に作られることが多いのです。
産業や交通の便の問題で、どうしても開発から取り残される、
そういった場所について、原発は忍び寄ってきます。
メリット(地元)
■道路が出来、雇用が確保される。
■莫大な補助金と税金
■補償金
メリット(電力会社)
■穏やかな海。
■事故のとき封鎖しやすい。(例、美浜、高浜)
■地元に喜んでもらいやすい。
■土地が安い。
理由は単純で双方にメリットが出来やすいから。
■今回の地震は、リアス式海岸の恐ろしさをまざまざと見せ付けました。
もっとも福島第一は割りと平らな場所に増設を重ねた末の悲劇です。
女川は津波に耐えたのが印象的でした。
■今回の地震が与えたものは、超巨大地震は15mクラスの津波が来るということです。
到達地点は津波高の大体倍30m。
■実は福島第一は日本にもっとも被害の及びにくい土地に建てられている、といえるでしょう。
これが、四国や九州になると、偏西風で日本全土に汚染の危機が迫ります。
不幸中の幸いとして、全国の原発の災害に対する見直しが始まりました。
今回の犠牲や教訓を日本は無駄にしてはなりませんね。
参考URL
http://mytown.asahi.com/areanews/ehime/OSK201103230135.html
引用
福島第一原発事故は、10メートルを超える津波の影響で非常用電源が動かなかったことが原因の一つとされている。伊方原発では、四電は想定する最大地震動が発生した場合、満潮時の水位上昇を含めて4.25メートルの津波を見込んでいるが、同原発の敷地が標高10メートルで、想定の3倍の津波が来ても浸水しないとしている。
ただ、10メートル超の津波が襲った場合、千葉社長は「非常用ディーゼル発電機など重要機器が浸水する懸念がある」とし、建物の密閉性を高める対策を進める方針を示した。
また、非常用の電源として22日に配備した電源車3台では、海水くみ上げポンプの動力としては不十分とし、さらに容量が大きい電源車の配備を検討しているという。
引用終
Posted at 2011/03/24 20:13:41 | |
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原発の将来 | 日記
2011年03月24日
■テーマ
1)津波による破壊はどのようなものか。
2)どのような破壊が起きると考えられるか?
3)どこまでの対策が必要なのか?対策は有効だったのか?
4)海に信玄堤の発想は生かせるか(考察チャレンジ)
参考HP
今回起きた防波堤の破壊
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110320-OYT1T00777.htm
Posted at 2011/03/24 20:01:33 | |
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東日本大震災 | 日記
2011年03月24日
テーマ)
1)破壊域
2)貞観地震と東南海地震
3)力のかかるプレートが変わった。
4)大気中のイオンは何を指し示すか?
5)潮汐力、雨とのかかわりの考察。
6)ようやく東海地震が30年前の想定にたどり着いた。
7)歴史学を見直すとき
参考HP
■1)、3)に関連
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110324-OYT1T00611.htm?from=y10
Posted at 2011/03/24 19:56:33 | |
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2011年03月24日
■こちらも未完、投稿予定
下書き機能をうまく使えないので失礼します。
テーマ
1)どんな経路が一番危ないのか?
2)汚染はヒトデ型?
3)放射能プルームとの関連を考察する。
■参考予定資料
公衆の被曝経路と評価法
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-04-04-01
JCOの折の甲状腺リスク
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09040401/08.gif
Posted at 2011/03/24 19:51:29 | |
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内部被曝 | その他