トランクキャッチ修理

年末の忙しい時期にトランクのキャッチが壊れました。
状況としては、トランクを開ける操作をしたときに、激しい異音がしてキャッチがかからなくなる。
キャッチがかからないため、トランクが閉まらない、バックカメラが使えない。
整備工場、ディーラーともにお休みに入っていて部品が手配できない。
そこで、Amazonで互換品を探すも、
5G6827505に関してはどこも在庫なし。
４日に車をどうしても使いたいので、何とか治す方法を考える。
ここで思いついたのが、そっくりな部品を購入して中身を移植する。
YOUTUBEでGOLF7　Rear Tailgate Lockで検索すると、同じような症状で分解している人がいることを発見。
早速そっくりで即納可能な互換品を取り寄せて分解することに。
形は純正と似ているが、長さ・ピンコネクションが同じかわからなかったの分解前提で検討

即納可能な、1T0827505　の
GOLF6用\2,100を手配。

分解したキャッチ側
黒いレバーがロック解除スイッチ
レバーが上側に移動しているとロックがかからない。

分解したモーター側
ギアにつながった白い部品が動くことで
ロック解除レバーを動かす仕組み
スイッチは、1段目のロックと2段目のロックを見ています。
ここで、ピンコネクションを確認し、取り外した純正品と同一か確認。
同じであればこのユニットのみを入れ替えればOK

純正のキャッチ
互換品との差は不明

純正のモーター部
リミットスイッチの形状が異なる。
互換ユニット純正を入れ替えても問題なくスイッチは動作していた。
ただ、モーター部の抵抗を測ると、なぜか値が異なる・・・
（後で気づくミス）

純正の破損部位
ここが折れたことで、モーターが回転しても解除レバーが動かなくなっていた。
行きはモーターの力
帰りはギア背面に取り付けられたゼンマイばねで戻る仕組みが、軸が折れたことでリリースの位置から戻らない状態に。
これがロックできない理由。

海外ではこの部分だけ売っているところもありました。
適合を見たら、いろいろな車種で同じ部品を使っていることがわかりました。
安心してニコイチへ進めました。

壊れたギア部のみを取り外して
純正に入れ替え再度組み立て。
（ギアを入れるとき、ゼンマイスプリングに戻し方向にテンションをかけておく必要があり、組み立てが難しいです）
最後にカシメを戻して完了。
　カシメは完全に戻すことができなかったのでスポンジ挟んでおきました。
ボディー側に20Nmで締め付けて完了。

最後まで組み立ててから気づいたのですが、モーターはポジションによって抵抗値が変わるので、それが抵抗値に出ているだけでした。
互換品のユニットのみ移植すれば簡単だったのですが遠回りしました。

ただ、2,100円の部品はプラスチックにコシがなく少しのことで、バキバキ割れました。（途中でもとに戻れない状態に）
この辺がコストに影響しているのだなと実感しました。

最後に
この作業は全くおすすめしません。
互換品または純正を購入して交換したほうが良いと思います。
交換にはM8のトリプルスクエアビットが必要になります。
真似される方は自己責任でお願いいたします。