
色々と作業しながらも更新してなかった5月の作業。
その2つ目だ。
クルマとは全く関係ない件でネットを徘徊していた際に目に入ったのが「スリーブアンテナ」。
今までワイヤレスドアロックのアンテナに色々と細工をしてきたが、そこそこ手間が必要な分だけ効果も上がりそう、それでいて自作するにはちょうどいい程度の難易度だ。
3C-2Vの同軸ケーブルがあるので、これを使ってやってみようと思い立った。
スリーブアンテナの詳細はネットで山ほど情報が掘れるので割愛。
肝心なのはシールド編組線とスリーブ部分との間に適度にクリアランスを取らないと共振しない点だ。
なので、
・1/4波長より少し短めに芯線を露出させ、シールド線は裏返して数センチ残してカット
・同軸の外径にピッタリな内径で、かつ3mm厚ほどの樹脂パイプを同軸にかぶせ、裏返したシールド部分を樹脂パイプの外側に出す
・その樹脂パイプの外径に合った内径を持つ1mm厚ほどのアルミパイプを樹脂パイプにかぶせ、その際に樹脂パイプの外径側に出しておいたシールド線を挟んで噛み込む様にして固定
つまり樹脂パイプの厚みで同軸のシールド線とアルミパイプ(スリーブ部分)間に適度にクリアランスを持たせ、パイプとパイプの間隙にシールド線を噛み込ませる事で、シールド線をスリーブに接触させアンテナとしたワケだ。
出来上がったら一重巻きでクルクルとハーネステープを巻き上げて絶縁し、アンテナ本体は助手席側Aピラー内へ、同軸ケーブルはオーディオ裏を通しながらワイヤレスレシーバ内にてアンテナラインとグラウンドパターンにハンダ付けした。
本来スリーブアンテナは水平方向には無指向性であるのが売りで、出来ればBピラー内に直立設置できれば最高だったんだが、時間の関係でAピラーとなってしまったのだった。
効果のほどが判らないのでとりあえずって事で、効果があれば移設を検討しよう。
同時作業で、以前に設置した
後席搭乗者用の電波時計にも手を加えるコトにした。
と言うのも、室内のルーフ付近でアルミパネルに設置され、近くにはドライブレコーダだのETC受信ユニットだの地デジアンテナだの、決して良好な受信環境とは言えず、好条件が揃わないと標準電波を受信しない。
実際のところウチの契約駐車場では立地条件などもあって受信できず、早朝時間帯に毎日自動実行される更正処理では受信できた試しが無い(この電波時計は前回の受信実行時に成功すればアンテナバーアイコンが表示され、失敗した場合にはアイコンが消える)
それでも数日に一回はどこかで受信出来ている様子で、それぐらいの頻度でも標準電波で更正が出来ていれば時計としての精度は全く問題が無い。
しかしほぼ常時、無料で垂れ流されている標準電波を、単にこちらの都合で常に拾えないのはもったいない。
そこでネットで電波時計について調べてみると、家庭用の電波時計を受信環境の悪いマンションなどで良好に受信できる様に改造している話が幾つかあった。
改造といってもやってる事は至極当然で、受信用のバーアンテナを配線延長してベランダなどに設置するものだ。
それならスリーブアンテナ設置と一緒に、Aピラー内に内蔵してみようと同時作業をしたのだった。
小型の電波時計はそのほとんどがバーアンテナを内蔵しており、この時計も6cmほどのフェライトバーにエナメル線みたいな極細線が巻き付けてあった。
これを基板からカットして取り出し、代わりにブラインドコーナーカメラの設置に使用した残りの2芯シールド線をハンダ付け。
これをルーフ経由で助手席側Aピラーまで配し、ピラー下部で折り返してから上向きにバーアンテナをハンダ付けし、ハーネステープと熱収縮チューブで固定&絶縁。
スリーブアンテナの同軸などとタイラップで固定して設置完了した。
で、結果である。
スリーブアンテナ
最大到達距離はあまり変わらず、ただし車両に対する角度によってはヤケに届いてしまう角度もある。
助手席Aピラーに内蔵した為か、車両の左側には多少の死角的な部分もあるけど、車両から3m以内に近寄れば全方位から明瞭に受信は出来るし、総じて元よりは良好な受信状況。
劇的では無かったけど、いずれは運転席側のBピラーあたりに増設してみたい、な感じだった。
電波時計のバーアンテナ
もう劇的を通り越してブットビ。
エンジン始動中は室内ノイズが飛び交う環境なので多少受信感度が落ちるが、駐車中ならよほど遮蔽・妨害物(地下駐車場やビル群など)が無い限り電波を拾いたい放題。
今まで全く受信できず、乗り始めはバーアイコンが消えていたウチの駐車場でも、早朝の自動受信が確実に電波を拾ってくれるので最近はバーアイコンが消えている事が皆無になった。
一つだけ不思議なのは40kHz/60kHz両対応の電波時計なのに、我が奈良県においては60kHzを一度も拾えたコトが無い点だ。
40kHz送出の「おおたかどや山標準電波送信所」からも、60kHz送出の「はがね山標準電波送信所」からも、奈良県はほぼ同じ距離にある。
送信出力も同じで、標高やアンテナ効率については「はがね山標準電波送信所」の方が優れているにも関わらず、である。
電波と言うのは様々な環境や条件に左右されるとは言えど、60kHzでは全く受信出来ないのは不思議でならない。
まあシエンタに標準搭載されている電波時計は40kHzのみ対応なので、これさえ受信できればいいのだが、気になって夜も眠れないコトは無いからサッサと寝よう、寝よう。
※同軸ケーブル名を誤記したので後日修正
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電子回路 | クルマ
Posted at
2013/05/29 02:53:24