永らく、永らく、
基板完成から放置されているコンライトシステム。
基板製作・部品のハンダ付け・プログラム作成、これだけ終えたにも関わらずテストに入らない経験も初めてである。
理由は簡単、アナログセンサーによるセッティングが面倒なのが判っているから。
なにしろコンライトは完成度の8割をセッティングが占める。
テール系をオンにする設定、ヘッドライトをオンにする設定、逆にそれらをオフにする設定。
アナログセンサーでは電圧値を微妙に調整し、実走行しては更に設定。
それを思うだけで逃げたくなる。
それに回路設計時にはセンサーのダイナミックレンジも大きめに取らねばならない。
しかし微妙な設定になるとダイナミックレンジ幅が狭い方が微調整はしやすい。
ヘタすると基板上の部品を取り替える必要も出てくる。
そんな不安を払拭するモノを見つけた。
たまたま秋月電子のサイト上で見かけた照度・周波数変換IC。
トヨタの純正コンライトにも使われている、受光照度をデジタルパルスで出力するチップである。
光が強くなると周波数が上がり、暗くなると下がる。
マイコンと同じ5V電源で駆動し、出力インピも高いので直接マイコンの足に接続できる。
簡単に言うと車速検出と同じく、一定時間のパルスをカウントすればいいのである。
これならPICマイコンのタイマーをカウンターモードで使えば簡単に変換できる。
難点は非常に小さいのでハンダ付けが面倒な事ぐらいだ。
写真の基板の真ん中に鎮座する幅2.5mmぐらいのチップが、浜松ホトニクス製S9705である。
ちなみに浜松ホトニクス社はスーパーカミオカンデの光電子増倍管を製作している、フォトエレクトロニクスでは世界でトップレベルの日本企業である。
なんとなくやる気が出たので早速取り寄せてみた。
2個で400円なり。こういうチップが非常に安価に手に入る良い時代だ。
試しにユニバーサル基板上にハンダ付けして、オシロで周波数カウントしてみた。
非常に簡単に検出できるし、センサの感度も人間の眼に近い感度で使い勝手が良い。
とりあえず右スライドドアのアウトサイドハンドル照明と、スライドドアインサイドハンドル照明が終われば新生コンライトシステムに取り掛かろうと思う。
そんなワケで旧ユニット3と同じく、既存のコンライトユニット基板は使わないまま破棄されるのであった(笑)
Posted at 2011/01/26 23:31:01 | |
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