
まったく、愚の骨頂としか言いようがない。
購入して三か月、仕事が忙しくて日曜日に乗る程度になっている21台目の愛車(といってもセカンドカーなのだが)であるLS460中期型SZーIの話。
さすがにLS初めての本気スポーティバージョンであり、後期型Fスポの基となったモデルだけあって、標準車よりも「比較的硬い脚」だということは報告していた。
とくに、コンフォートモードにしても、セルシオ後期A仕様(eRよりソフトな脚)よりも若干硬めだと感じていた。しかし、白状すると、自分には、何というか、納得できない感触が残っていたのである。
全体的に脚の動きが渋いというか、路面の荒さをそのままボディと身体に伝えてくるし、なんともお粗末な足回りだなぁ、セルシオに負けてるなぁ、セルシオより高価なのになぁ・・・
正直なところ、20台も様々な車種を乗り継いできた自分の中では、このクルマの脚の評価はものすごく低かった。あきれてサッサと手放そうかと考えたほど。
ところが、昨日、とんでもないことに気が付いてしまった!
このクルマ、前の持ち主がエアサス・コントローラを装着していて、購入時にダウンモード設定のままになっていたのだ!
・・・どうりでタイヤハウスの隙間が狭いはずだ。純正ならばもっとガバガバだろう(LSになってから純正でもドイツ車並みの低さに抑えるようになったのかと思ってた=俺ってバカ)
リモコンを操作して設定をノーマルモードに戻すと、車高が上がって純正の状態に戻った!
そのままコンフォートモードで走ってみたら・・・セルシオeR並みになっていた。
わずか2段階落とされていただけなのに、こうも乗り味がちがうものなのか。
変な荒々しさというか、ごつごつっとした感触がなくなり、よ~く脚が上下に動いてくれるようになった!路面の追従性も、うんとアップ。スッキリ大人っぽい乗り味に激変! いや、これなら合格でしょ。
スポーツモードに変えてみたが、より良い方向で締められた感じが引き立っているじゃないか!
やはり、車は純正が一番いい!
とくに、脚をいじるなんてのは、その車のもつ最高のバランスを台無しにする悲しい行為だと言って良いだろう。
社外品の脚を入れた瞬間に、愛車は「その車」ではなくなるのだ。
見た目はLSであっても、それはもう本物のLSではなく、いじり壊された『LSもどき』にすぎない。もちろんその状態にしておきながら、乗り心地がどうのこうのと評するのも愚の骨頂だ(何とも恥ずかしい。だって、それはもう別のクルマなんだから!)
ここでもう一度、声を大にして言いたい。クルマは純正が一番いい!!
サスコンなんて、百害あって一利なし。
メーカーの開発者が何億円もかけてサイコーにバランスの取れた素晴らしいセッティングにして売っているものを、わざわざ大金を投じて崩すことになってしまう。
何のために? → 単なる自己満足のため!
確かに車高を僅かに落とすのはカッコいいのだが、乗り味は間違いなく悪くなる。そのクルマの良さを失うのだ。とくにLS前期・中期車にとっては、ブッシュ破壊の原因となるので損にしかならん。(後期型はロワアームの形状を改良しているようだからOKかもしれんが、前・中期型の脚は耐えられない)
クルマってのは、いじるとプラスになるばかりではない。必ずマイナス面が生じる。こっちを立てるとあっちが立たず。ようするに、既製品はそのバランスを絶妙にとってあるというわけだ。
筋金入りのクルマ好きの自分としては、バランスの崩れた状態で満足するわけにはいかない。同じ自己満足でも、そういうのは嫌なのだ。
このクルマも、前オーナーが高っかい金払って無駄なパーツをインストールしたものだ。そんなに経済的余裕があるのなら、フロント・アームの総入れ替えをやっておいてくれたらよかったのに! それが前・中期型460の最大の欠点(欠陥)なのだから。(クルマ好きならば、普通はそっちに金をかけるもんだろ?)
Posted at 2021/09/19 15:34:16 | |
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