
ダラダラと日がないちにち街から街を歩き廻っていると、随分と下らないことを考え続けているものだ。
誰かと居れば簡単に吹き飛んでしまいそうな、たわいもない妄想が独りでいると忘れる事を忘れてしまったかの様に積み重なっていく。
中国と香港は何かが違う、単なる幻想だが中国本土のシンセンに入ると頭の中で鳴り出す音楽がある。
スターダストレビューの「木蘭の涙」だ。
4,7抜きのメロディと云うだけでなく、音が遠い地平線の彼方へ広がっていく様で、この途方もなく最果てと呼ばれる地が数え切れない程も在るだろうこの土地にとても似合う気がしている。
もう一つは、なぜかKinKi Kidsの「フラワー」なのだが、スタレビよりも現代のこの土地、そして青空がどこまでも続く風景に似合う様に思う。
しかし、夕暮れや夜更けの知らない土地をひとり重たい足取りで宿へ向かう途中、いつも「木蘭の涙」が、溢れてくるかの様に頭の中で鳴り出すのだ。そして、そのメロディと共に遠ざかっていった昔の記憶が、たどたどしく断片的に胸をよぎる。
香港はと云えば、これもなぜかは判らないけれど「五番街のマリーへ」が、鳴り始める。
これは、おかしな異国情緒なのか、それとも単純に香港人が好きそうな唄だと思い込んでいる為か、それは定かではない。
実際の街中で聴いたことはなく街にはいろんな音楽と喧騒が嵐の様に吹き出しているが、香港には「五番街のマリーへ」が、一番似合うと思えるのだ。香港はドレミとブルースリーの叫び声で出来ている。
いずれにしても歌詞は全く重要ではない。
言葉はタイトルだけで充分だ。
しかし、唄声は重要である。
このサウンドはこの声でなければならない。
別の人間が唱えば、それはきっと、また別の心象風景を描き出すに違いない。
この2つの土地に共通の両方に似合う音楽も存在する。
「テレサテン」


Posted at 2012/04/11 17:40:01 | |
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アルシオーネ | 日記