さて、趣味が多いはらちんが去年からハマってしまったのが
殆どの人には馴染みのない「レーシングカート」である。

「はらちんの愛機 YAMAHAなんちゃら」
経緯については、2015年の10月29日のブログを見ていただきたい。
「はらちん」は超超絶ビギナー(ホビーカーター)であり
本来語るべき立場にない点についてはお許しいただきたい。
レーシングカートの魅力はなんといっても
スリル!
全長約1.5mの剥き出しのフレームに、わずか100ccのYAMAHA KT100エンジン。
(2ストローク)で14馬力程度。
「なんだたった14馬力か」とおもって甘くみてはいけない。
この
14馬力は恐ろしい(°ω°)
車体には、余分なものは一切なく
走る為だけに構成されており
最高速度約130㎞オーバー
目線が低いので実際の速度の2~3倍の速度
つまり時速300㎞の世界を体感
することになるのだ!
横方向に働く遠心力「G」も3G~4Gで
F1とほぼ同等なんだとか。
そんなレーシングカートだが、一度体験してみれば
体感速度の速さや身体に受けるGの大きさに驚かされる。
繊細な操作と冷静かつ大胆な判断が要求される
運転感覚は、まさに
ミニマム・フォーミュラーといえるものだ。
このレーシングカート、れっきとしたモータースポーツで
フォーミュラカーにおけるF1を頂点とするピラミッドの最底辺。
入門カテゴリーなのだ。
F1をはじめとするプロドライバーにカート出身者が多いのも納得できる。
また、現役F1ドライバーでもレーシングカートをトレーニングに使用してる人は多い。
「上位カテゴリーに上がるほど、マシンの挙動はカートに近くなってるくる」
というF1ドライバーの発言があるほどだ。
レギュレーションによりイコールコンディションで行われるレースはマシン性能の差は出にくく
ドライバーの腕が結果を左右する傾向が強いだけにモータースポーツとしての
原初的な魅力を色濃く残すカテゴリーだろう。
レーシングカートの費用
レーシングカートというと、「お金がかかる」という人が大半だ。
たしかにお金はかかる・・・
しかし、取り組む姿勢で大きくその支出額は異なってくる。
仮に、地方選手権に全戦シリーズ参戦し、結果を残そうと考えると
最低でも年間100万円以上の支出は覚悟しなければならない。
全日本日本選手権等遠征を行う人であれば、200万円~300万円程度を使う人もいると聞く。
フレームは毎年新品を購入。タイヤは毎戦新品を購入。エンジンO/Hは毎戦
もしくは2~3戦に1回といった具合だ。空冷であれば
予備の複数エンジンやキャブレターの所有も必要となる。
年間100万円以上を趣味に使うというと、現実的にそれができる人は
かなり限られてくるかもしれない。
実際企業経営者やその子息等が多いように思える。
一方、「はらちん」のように公式戦に出ず、たまに「サーキット走行を楽しむ」人は
(ホビーカーターと言われ、時に蔑視の対象となる)であれば
支出の金額は大きく減少する。
走行の頻度によって異なるが初期投資を除けばランニングコストとしてかかるのは以下程度だ。
1.サーキット走行代 3000~4000円(半日料金/半日で体力は殆ど無くなる)
2.ハイオクガソリン 5ℓ 約700円前後/半日走行
3.オイル 3000円/1本(1本で月2回程度の走行は可能)
4.タイヤ もらったり某オクで落札した中古タイヤ5000~7000円で1シーズン使用
5.パーツクリーナー、チェーンオイル等のケミカル類
別途メンテ代もかかるが・・・
(変態なプライベーターならメンテも自分でするので壊れた時の
部品代だけで済むだろう)
一般人でも許容できる支出ではないだろうか?というか
軽いレジャーや外食にでかけてもこの程度の支出は発生するだろう。
一方で「初期投資」はそれなりに覚悟せねばなるまい。
初期投資費用
シャシー新車で50万円程度(安物もある)。ボロい中古は場合によってはタダ。
タイヤ~新品4本で3万円程度(ドライ/ウエットはそれぞれ別)
エンジン(セル・クラッチ付)新品で17万円~35万円
工具~エアゲージ(カート専用)、コンプレッサー、ビートブレーカー、カートスタンド他一般的な工具多数。
装備~ヘルメット4万~10万(注:ホビーならばバイク流用で可)
レーシンググローブ1万円程度、レーシングシューズ2万円程度
レーシングスーツ3万円~30万円程度。
※全て新品ハイエンドで揃えると100万円は必要になります。
注)レースはカテゴリーによってタイヤ、その他レーシングスーツに至るまで
レギュレーションで公認の装備が細かく決められているので
詳細はショップに聞くことがオススメだ。
また工具も持っていない中でこれらを用意すると、工具類だけで5万円以上は軽く越える。
また、後述するがカートを搬送するトランスポーターも必要となる。
ホビーカーターである人の大半は「中古」でスタートさせるはずだが
シャシーは競技用車両だけに寿命が極めて短い。故に1シーズンレースで使用したものなどは
新品の半額程度で購入可能だ。
初心者が注意したいのは、安いからと言って「オークション」等で購入する事は避けたほうがいい。
今後続けていくためには「ショップ」との繋がりが重要であり
結果的にショップを通さない方が後々損になるケースが多いだろう。
また、ホビーカーターであれば、ショップにとっては年間の取引額は極めて低いものになる。
つまり収益性の低い顧客であり、レーサーと同様の待遇を求めることはお門違いと言える。
この点については事前に覚悟の上でショップとの関係構築を行ったほうが無難であろう。
だが、一方で客である以上無駄に卑屈になる必要もない。ショップ側としても
面倒すぎる人間以外はそれほど選んではいられないというのも正直な現状であろう。
また、本格的にレースをするのであれば、おそらくショップではフルサポートを行ってくれるハズだ。
毎戦サーキット場でのサーキットサービス等(かなり色々な作業が無償だったりする)が期待できる。

カート時代のルイスハミルトン
※PS4 F1 2016ではらちんとルイスハミルトンは
ライバル関係であり、激しいポイント争いを繰りひろげているのである。

左がはらちんで右がルイスハミルトンだ。
バーチャルな世界では日本国籍を隠し
ブラジル国籍でF1を戦ってる。
ルイスハミルトンよりリードしているのが
グラフからでも一目でわかる。
そんなレーシングカートだが、カートの世界に足を
踏み入れるのは実に簡単。
「誰もが気軽に楽しめる。しかし奥が深い」
それこそがレーシングカートの魅力と言える。
はらちんの愛機も今年の3月にレストアっぽい作業も終わり
脊振の山中で無許可の極秘の走行テストを繰り返し
マシンのパーツのアップデートを数回繰り返し
ついに4月にサーキットデビュー。
翌5月は前日に居酒屋でフィーバーしたせいか、コースを二周ほどして廃人になる。
「はらちん」はホビーカーター。公式戦に出るようなレーサーでは無い。
このため、カートを語るほどの人間では無いのだが
そんなビギナーでも一つだけ言えることがある。
それは
カートは頭の中が真っ白になるほど
興奮する
(゚∀゚)ノ
ということだ。
ここまで体中の血液が沸騰するような興奮を覚える非日常的趣味は中々あるまい。
この興奮度合は、ある意味では「ハチロク」をも超えているといえる。
年数回程度は乗ってみたいなぁと思っている今日この頃である(゚∀゚)ノ