
この日記はクルマに関係無い話です。よろしければ読んでやって下さい。
去年の夏、静岡のオークション会場に買い付けに行った時の事です。
クルマの下見を終え会場に戻ろうとするとゴミ箱の中から小さな鳴き声が聞こえました。
そのゴミ箱はツバメの巣の下に設置されフンを受け止めるための物です。
ゴミ箱を覗くと小さな、まだ肌がまる見えのツバメのヒナが落ちて鳴いていました。
僕が慌ててヒナを拾い上げると激しく口を開けて餌を求めていました。しかし虫などすぐ手に入るワケもなく、仕方なく食堂でゆで卵を貰いすりつぶして与えました。
外の警備員に聞くと昨日から親の姿は全く見て無いとのこと。おそらく何かのアクシデントがあったのでしょう。更にその巣には、まだ二羽のヒナがいるそうです。
ヒナは一日食事を与えないだけで死に至る事は知っていました。餌を与えたヒナも衰弱が激しい状態です。
オークションが始まる直前でもあったので、取り敢えずヒナをカバンの奥にあったタオルでベッドを作り警備員に預け仕事に戻りました。
ヒナの事が気になりながら仕事をしていると会場の方が僕を呼びに来ました。
「やっぱりダメだったのかな?」 僕がそう思っていると、
「すいません。もう一羽、落ちてきました!!どうしましょう??」
と慌てて話しかけます。
僕が巣のある場所に走って行くと、またゴミ箱の中に・・・・・
僕は、そのヒナにもゆで卵を与えタオルにそっと置きました。
気になるのは三羽目のヒナです。おそらく衰弱しているでしょう。ただ野生の生き物を巣の中から取り出して保護すべきか悩みました。落ちてきたヒナさえ保護するのに反対の方もいるでしょう。
僕は決めました。落ちてきたのなら全力で保護しよう。ただ、巣の中から取り出し保護するのは止めようと・・・・・・
それが僕と彼らの境界線と思ったからです。しかし、この判断は後で激しく後悔する事となりました。
夕方、やはり気になり、脚立を用意してもらい巣の中を覗いたところ、ヒナは息絶えていました。
あの時、くだらない倫理観を持ちだしてしまったばかりに・・・・これは今でも後悔しています・・・・
仕事を終え、衰弱はしているけど生きている二羽のヒナについては、警備員や会場の人に話をしても、
こちらでは保護出来ないとの事。仕方なく僕が家に持ち帰る事にしました。
新幹線に乗る前にペットショップでミルワームという虫を購入しぐったりしてる二羽の口に無理矢理に放り込みました。
自宅に戻り、急いでベッドを作り、保温に努めました。

幸い、夏休みという事もあって妹の子供達、生き物大好き三姉妹が帰郷しており、僕の子供と合わせて四人で昼間は見てくれるとのこと。夜は僕が担当です。
三日間は油断出来ない状況でした。ずっと、ぐったりしていました。とにかく保温。保温。保温。
餌は釣り具屋で買ってきたブドウムシという虫と、、良質な餌を与え栄養価の高くなったミルワームを無理矢理に口につっこんでました。
持って帰ってきた時は、死んでも仕方ないという軽い気持ちでした。野生の厳しさを子供に知って貰えるなら・・・ぐらいの。
でも、やっぱり生きていて欲しい。日に日に思いは膨れ上がりました。
三日して、ようやく元気になってくれました。写真もピンボケになってしまうぐらいバタバタでした。
元気になってくれたなら、ここから成長させる自信はありました。
クルマの維持、修理と同じ気持ちです。キチンと基本に忠実にミスをしなければ成長させる事は難しく無いと思っていました。僕がミスさえしなければ成長はさせてやれると。
ただ、問題は親鳥のように生きていける術を教えるのは無理だってこと。これはどうしようもない。
役所や動物病院に問い合わせても手出しをするなの一点張り!!ホント、いいかげんな奴らと思いました。
という事があり、ここから三週間のツバメとの奇妙な共同生活が始まりました。
続く・・・かな?
ここ、みんカラだしwwwww
Posted at 2013/01/26 23:51:11 | |
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