スーパーカーブームをリアルに経験した私は
ターボという響きには特別な思いがあります。初めてターボの存在を知ったのはポルシェ930ターボ。その頃は意味も知らずターボエンジンと騒いでいたような。。。
単なるエンジンじゃなくターボという言葉がエンジンに追加されてるから凄いエンジンじゃないかと単純に子供心に思ってました。同様にランボルギーニなんかのミッドシップエンジンもエンジンの前にミッドシップなんて言葉がついてるからさぞかし凄いエンジンなんだろうなと思ってたけど、そりゃ、単なるエンジンの配置位置ですよね。子供の思考なんてこんなもんです。(笑)
まぁ、当時は意味は分からなかったけどターボに強い憧れを抱き、大人になったらターボエンジンの車に乗るとか好きな事言ってました。…で実際に思いは叶って、最初の車と2台目の車はターボ車を手に入れましたが…、ターボ車の象徴と言えば、やっぱり
ボンネットに開けられたエアーインテークかな。
走行中に「ここから大量のエアーを吸い込みます!」って感じのアピールで、
如何にも大パワーを稼ぎますと言わんばかりの演出です。
ちなみに、エアーインテークの仕事は基本的にはエンジンルーム内に空気を送り込む事が大きな役割ですが、その仕事は様々です。ターボで加給された圧縮空気を冷やすインタークーラーに風を当てる為の物であったり、ターボの熱で高温になりがちなエンジンルーム内の温度を下げる為の物であったり、ターボで加給されて大量の空気を吸う為に導く為のものであったり、ただ
意味も無く穴があけられているのではないのです。
ターボ車に憧れていた私は、このエアーインテークのある車を見るとシッポを振って喜んでいました。
ターボ車であれば本当に車種は何でも良かったです。
こちらの車は、ターボの付いて無い標準車の日産モコです。これがターボ車になると…ジャカジャン!
当然のようにボンネットに
穴っポコが開いちゃうのです。服や靴下に穴っポコが開いちゃうのは許せないけど、この穴っポコはウエルカムなんだなぁ〜。
私が手に入れた最初の愛車は昭和60年式の
アルシオーネVR TURBOです。ちゃんとボンネットにはエアーインテークがあります。この車のエアーインテークはターボ(タービン)に導かれていました。加給されて強制的に空気を送り込む為に導かれたエアーインテークです。
そして、次に購入した車が平成2年式のS13シルビアK's(ターボ車)です。
あれれ?ターボ車なのに
ボンネットのエアーインテークが無い!ターボ車の象徴とも言えるボンネットの穴っポコは何処へ消えたのか?
そして、これまで有った物が無くなっても大丈夫なのか?…なんて疑問が湧きますよね。って、当時は性能について全く何とも思ってなかったけど。(^_^;)
しかし、完全にエアーインテークが消えて無くなったわけじゃなく、実はフロントバンパーに穴っポコがありました。私の車はエアロバンパーに交換してましたので、その穴っポコは左右対称のバンパー開口部に変わってますが、標準車のバンパーではターボモデルのみ左側バンパーのウインカー下に穴が開けられていました。左側ウインカーの下にインタークーラーが備わってましたので
目的はインタークーラーの冷却ですね。
一応、バンパーにエアーインテークがあったものの、ターボ車の象徴だと思ってたボンネットのエアーインテークが無くなってたのは寂しかったですね。
そして、冒頭のエアーインテークの写真はミツビシ スタリオンのエアーインテークです。
この車は当初、エアーインテークが有りましたがマイナーチェンジされた
最終モデルからエアーインテークが無くなったのです。
それがコチラ!
個人的な好みを言えばエアーインテークがある方がやっぱり好きなんだけど、やっぱり同一車種で有ったものが無くなったという事は
有っても無くても性能的には変わらないって事だよね。…ってか、
スタリオンのエアーインテークは最初からダミーだったのでした。格好だけの穴っポコ。
そして、エアーインテークから取り入れられる空気ですけど…、部屋の窓に例えた場合、窓を開けて部屋に空気を取り入れる場合、空気の通り道を作る為に反対側の窓を開けますよね。車のエアーインテークもそれと同じで抜け道が無いと殆ど意味を成しません。
これまで自動車メーカーが作るエアーインテークのあるターボ車に、空気を抜く為のダクトという抜け道を見た事がありません。ボンネットの中に入った空気は逃げ道が無いからボンネットに穴が開いてても、
ボンネットの中に空気は入ってないのじゃないか?って思えてくる。ターボ車のエアーインテークは単なるファッション的な要素に過ぎなかったのか…。
また、エアーインテークにはそこから異物が入り込まないように、バーやネットで防護されています。
写真を見ると、エアーインテークの中に3本のバーが見えてますよね。更に奥にネットがあるのか、この写真では確認されませんが、メーカーが作られる車には耐久性も求められますので、ほとんどの場合エンジンを保護する為にもネットが設けられます。しかし、このネットが結構曲者だったりします。
例えば、夏になると活躍する扇風機ですが、小さな子供が指を入れて怪我をしないように扇風機に掛けるネットがありますよね。扇風機に
ネットをつけた途端、風の力が極端に弱まった。という経験がありませんか?
ネットが壁となって風が通過してくれないのです。この原理で考えるとエアーインテークからボンネット内に空気が送り込まれてるとは、とても考えにくい。
ネットが壁となり空気が通りにくくなっていて、尚かつ、空気の通り道である出口側のダクトが無い!つまり、エアーインテークは有っても無くても同じって事か…。この事から市販車のエアーインテークは飾り的な要素が強く、
有っても無くても同じなのでしょう。有っても無くても同じなら、ターボ車専用に穴っポコを加工する必要も無く、
ノンターボ車と共用部品にする事で大幅なコストカットにも繋がります。だから、エアーインテークが消えて行く流れなのだろうけど、やっぱり個人的には飾りであってもターボ車の象徴だったエアーインテークは有った方が好きだなぁ~。
Posted at 2017/10/15 18:06:27 | |
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