4月21日 決勝レース
例年より長い5時間という長丁場となる今回のレースは、ピットストップ回数の義務も通常の
2回から3回となります。インテグラやシビックのFF勢は、フロントタイヤのライフを1時間半程度と
見込んでおり、1~1時間半で区切ったスティントがスタンダードとなります。
#73号車は、各々のドライビングスタイルに違いがある為、最終スティント前のピットストップでは
リヤタイヤも含め4本交換する戦略としていました。
12:15、給油口トラブルにより、ピットスタートとなったGT3クラス#24 スリーボンドGTRを除く44台が
ローリングを開始。なお、今回よりスタート方法が変更となり、GT3,ST1/2/3クラスが1グループ、
ST4/5クラスが2グループとなり、ローリング隊列を二つに分割し、より安全なスタートができるように
配慮され、さらにスタート前のローリングも2周以上となりました。
#73 mountainインテグラのスタートドライバーは、ベテランの山崎選手が担当。スタートラインまでに、
後方9番手スタートの#86 GAZOO 86が、明らかなジャンプスタートで先行されましたが、ペナルティで
ピットに戻ることから、無理をせず、9番手でオープニングラップを終了。その後3周目の4コーナーで
#333オートバックスFN2をパス。先頭集団についていきながら、様子を伺っていた5週目の5コーナー
手前で、GT3クラス#16 Z4と、ST4クラス#93 SKR S2000が接触。セーフティカー導入されます。
タイヤのライフがネックとなるFF勢としては、このタイミングでのピットストップは メリットがなく、
そのままステイアウトを選択。リスタートでは4番手にまで浮上します。一方で、タイヤの磨耗で
有利なFR勢は、#41 TRACY S2000、#13 ENDLESS 86、#18浅野自動車86などが1回目の
ピットストップ義務を果たし、有利な展開となります。
#73 mountain インテグラの山崎選手は、スピード面ではトップに及ばないものの、周回遅れでの
ロスを最小限にとどめ、先頭集団に食らいついていき、#58 KRPインテグラ、#95 リジカラS2000、
#48 DIJONインテグラに続き4番手をキープします。
42周目終了後、クラス2番手のタイミングで山崎選手から鈴木選手へとバトンタッチ。コース復帰後、
ストレートが速い#49 ADFSアバルトをパスするのに2周を要してしまいます。
その後、フルタンク状態では、16秒台で走行も、燃料が減りマシンバランス良くなるにつれて15秒台
近辺で周回を重ねます。燃料給油の関係上、このスティントはギリギリまで伸ばし、給油を一回減らす作戦としたい為、鈴木選手も40周を越えるスティントをこなし、82周目終了後、中村選手に交代します。
バトンを受け取った中村選手は、クラス7位でコースに復帰。周回遅れも上手に処理し、15~16秒台の安定したペースで周回を重ねます。中村選手は予定通り24周のスティントを終え、アンカーとなる
森選手にバトンを託します。最後のピットインでは、予定通り4本のタイヤ交換のみ、給油無しでコース
に復帰。5時間レースのゴールを目指します。
レースは終盤、コース上は非常にダスティとなり、マシンにとってもブレーキが厳しく難しいスティント
になります。しかも、これだけの台数が混走するスーパー耐久デビュー戦となる森選手にとっては、
非常にタフなスティントといえます。そんな心配をよそに、森選手は冷静に周回を重ね、約1分前方を
走行する6位の#13 ENDLESSS 86との差を時には縮める程の好走を見せ、最終的に7位でフィニッシュ
しました。
レース後のコメント
鈴木選手コメント
山崎選手の好走で、クラス2番手でバトンを受けましたが、フルタンクの状態でマシンバランスは
アンダーステアが強めだったので、タイヤを酷使しないよう心がけました。タンクが軽くなってからは
バランスも良くなりましたが、ブレーキが厳しく、周回遅れでのロスを最小限にしつつ、ミスをしないよう
周回を重ねました。ラスト20分は、クールスーツもドリンクも無い状態だったので、かなり意識朦朧
としていましたが、なんとか予定のスティントを走りきれて良かったです。
今回は上位入賞が期待できただけに、結果は残念ですが、調子は上向きです。次戦富士では、
今回5時間の耐久性を実証できたmountainブレーキローターをさらに熟成させ、これを武器に、
支援してくださっている皆様に良い結果を報告したいと思います。
山崎選手コメント
気温も高く、苦しい展開が予想されたものの、予想に反して車のバランスは今までで一番良い
状態でした。スタート直後から、トップにはスピードで及ばないものの、周回遅れの処理や、
抜かれ方のタイミングを上手く図り、なんとかついて行ける展開でした。
その後想定していたよりタイヤを使ってしまい、予定より早めのピットインを行いましたが、
ポジティブな印象だったので、残りの展開に期待を持ってのドライバー交代でした。
今回は悔しい結果に終わりましたが、マシン、ドライバー共に昇り調子なので、次戦の富士では
表彰台を狙いたいと思います。
森選手コメント
ラスト1時間、クラス7位というポジションで中村選手と交代しましたが、気温30℃近い猛暑の中、
クールスーツのトラブルがあり、厳しいスティントでしたが、無事7位完走を果たせて良かったと
思います。
次回は富士での7時間レースとなりますが、頑張りますので応援宜しくお願い致します。
中村選手コメント
私自身、久々のスーパー耐久参戦となり、無理をするより確実なドライブで、最終の森選手に
バトンを渡すことを最優先に臨みました。
今回のもてぎのレースで、インテグラのマシンの動きも把握できましたので、次戦富士では、
攻める走りで表彰台を目標に、チーム力を発揮して必ず結果を残せるように頑張りたいと思います。
大河原監督のコメント
第1戦のSUGOが降雪の為中止、第2戦の韓国インジェは不参加だった為に、事実上の今シーズン
初戦となりました。ドライバー構成もAドライバーは昨年に引き続き鈴木選手が担当しますが、
Bドライバーに山崎選手、Cドライバーに森選手を新しく迎えレースに臨む事となりました。
サスペンション関係(ダンパー前後)をフルオーバーホールし万全の体制と思いましたが、
サスペンションセッテングが思い通りにならず、専有走行では、急遽部品等の交換、セッティングの
変更を強いられ、ドライバーの練習走行を重ねながらセットアップを進めました。
その結果、セッティングの方向性も見え、予選までにはある程度煮詰めることができましたが、
今回起用した4名のドライバーのスタイルも各々違う為に、その妥協点を見出すのは非常に難しい
作業でした。次回富士のレースも同じ4名のドライバーで走りますので、次回富士のレースまでに
新たなセッティング変更の考えを取り入れ、レースに臨みたいと、思います。
今回のレースは7位という結果でしたが、トラブルもなく完走ができ、各ドライバーが持ち味を出して、
優秀な仕事をしたと思います。
又、今回よりメインスポンサーである西岡可鍛工業様からご提供頂いた、mountainの新作ブレーキ
ローターを装着してのレースとなりましたが、最後まで問題なく走り切り、レース後、分解して部品を
確認しましたが、摩耗状態は良好で、製品の品質の高さを感じました。