OBD2スキャンソフトあれこれ

2000年頃から海外の車には「OBD（オンボードダイアグノーシス）」と呼ばれるものが取り付けられるようになりました。

そのVer.2とでも言うべき「OBD2」コネクタが広く普及し、それを利用したパーツも現れ始まりました。「うまぞん」のHUDが今なら\5,000ほどです。ランティスクーペにDefiのVSDを買った時は高かったのに。

147にもそのOBD2コネクタは存在し、ディーラーでは「エグザミナー」と呼ばれる診断機が接続されます。

先日、発進がギクシャクするようになった147を、購入した店「フラミンゴ」さんでセレスピードのプッシュロッド調整をしてもらいました。ディーラーでしてもらっていたら\8,000くらいの工賃のようです。作業自体は診断機で数値を見ながらネジを回すだけ。俺にもできそう。

最初に購入したのは「ELM327のBluetooth版」というもの。ヤフオクで\3,000ほどで回転寿司状態です。名前のとおり、BluetoothでPCやスマホにデータを転送してくれます。

買ってから知ったのですが、Bluetoothはandroid、Wi-fiはiPhoneと住み分けられているようです。iPhoneユーザーの自分は高価なWi-fi版を買うのか、その値段でandroidに乗り換えるのか･･･

興味のある人はandroidなら「torque」、iPhoneなら「Rev」のフリー版をダウンロードしてみてはいかがでしょうか。特に「torque」のHUDモードでフロントガラスに映り込むメーターは素敵です。youtubeで見られます。

で、買いました中古XPノート。NEC VersaPro
ハードオフでリース上がりジャンク品\4,200
CPU：セレロン0.8GHz
メモリ：0.768GB
HDD：0.04TB
現在の基準は残酷です･･･素のXPを動かすには充分。

Bluetoothは内蔵してなかったので所有してたドングルを使います。
PLANEXのBT-02UD2。今どきのはもっとコンパクトですね。

ヒューズボックスの上にあるOBD2コネクタにELM327ドングルを差し込みます。ELM327への給電はOBD2コネクタから行われるので、特別な配線は不要です。キーＯＦＦでも給電されますのでバッテリが心配されますが、小さなBluetoothヘッドセットの待機時間を考えると心配無用と考えています。

ELM327に付属したソフトからアクセスすると、速度、回転数、冷媒温度、燃料消費率などがリアルタイムで分ります。エラーコードも読めるようになりましたが、それが何を意味してるのかは対照表が必要です。

さて、現状とエグザミナーの差は何でしょうか、OBD2の目的は
「どこでも誰でも汎用機でそこそこの故障診断が行える」
です。なのでここまでは要するに「標準語」の範囲です。

エグザミナーはアルファロメオ専用の「方言」でも車両と会話しているのでしょう。ではその方言をどうやって習得しましょうか？

調べたら『AlfaDiag』（http://www.alfadiag.net/）というのがあることを知りました。YoutubeにもAlfadiagでセレスピードのキャリブレーションを行う147GTAの動画がありました。

こいつを導入しようとフォーラムを覗いていてところ、AlfaDiagはELM327に対応していないことが分りました。RS-232CかUSBケーブルが必要です。

で、購入しました対応ケーブル。VagComといわれるもので、本来はVW/audi用を流用しているらしい。ヤフオクで\3,000。最初からこっち買えば･･･

AlfaDiagは無料のデモ版と有料版があり、デモ版は機能が制限されていたりします。とりあえずデモ版で接続されることを確認し、有料版を購入します。PayPalでさくっと購入。45.95ユーロでした。5,300円くらいです。

お金を扱う＆ネット接続する関係上、セキュリティを考慮し無料のアンチウイルスソフトを入れました。

早速起動しようとしたところ･･･以下超訳

Alfadiag「(^o^)さあひとしごｔ」

アンチウイルスソフト「こいつ悪いソフトですよ、他のコンピューターの情報を取りに行こうとしてました！すかさずとっ捕まえて、駆除しておきました☆」

Alfadiag「(ﾟqﾟ)･････」


一瞬で5300円が･･･orz
再インストールするにはいったん認証コードを吐き出させなきゃならないのですが、なにしろプログラムが(ﾟqﾟ)状態なので反応しません。

試しに上書きインストールをしたらなんとか認証コードを吐き出したようなのでしたがそれをAlfaDiagのページに入力したところステータスが『Revoked』になりました。


さようならー

AlfaDiagで接続する為にセレスピードの型番を調べていたところ、「FiatECUScan」（http://www.fiatecuscan.net/）というソフトもあることを知りました。こちらはアルファロメオだけでなくランチア イプシロンやFIATプントなど、フィアットグループに広く対応してるようです。

更新も最近（2011/6/9）に行われ、XPまでしか対応できていない最終更新が2010年6月のAlfaDiagに比べ、FiatECUScanはVistaや７にも対応済み、そしてELM327のBluetooth版にも対応しているのでした･･･最初からこちらを買えば！

49.95ユーロ、5724円をPayPalで。
アンチウイルスソフトは駆除。

VagComケーブルとELM327Bluetoothの使い勝手を比較しましたがVagComケーブルは何かを調節できていないらしく、接続の成功率は4割程度。接続中も「Latency Too High!!!」と表示が出てます。調節すれば良いようですが。

ELM327Bluetoothはそのような調節も無いまま100％接続成功。しかもワイヤレスなのでお手軽。さらにELM327の方ができることも多いようでした。2種類のケーブルによる数値の差異は無さそうなので、ELM327Bluetoothを採用します!




で、本題。

「Clutch Pressure Plate Travel」を1mm刻みで27～30まで試してみたが状況変わらず。走り出して1時間程度でゼロ発進が乱暴になります。そのタイミングで全てのアクチュエーターの動作チェックを走らせたところ「クラッチアクチュエーターエラー」が検出されました。

入院決定！
日曜日、「フラミンゴ」さんへ出発前にもう一度チェックしたところエラー検出はされませんでした。