『魔法少女まどか☆マギカ前編』を観てきた。
フィルム欲しさに何度も観に行く人が沢山いるのでしょうが、私は一回で十分でした。
なにしろ全くテレビシリーズとエピソード的に違いはないから観ていてしんどかった。
後編に向けて新たな伏線とか足してるかもしれないと思って我慢して観ていたら全く無く、エヴァ序以下としか評価出来ない。
逆にテレビシリーズのエピソードをひとつも削らず映画にしたという点には 1stガンダムを上回ると言えましょう。
私はアニメーション作品を作画で評価するのですが まどマギ前編 の作画はテレビシリーズ以下です。
テレビシリーズでも作画は酷かったのですけど、この映画はテレビシリーズ流用は無く、全編新作作画なのです。ならば劇場作品クォリティーを期待するじゃないですか。ちっとも良くないのです。
まどマギの痛車を去年作画する際 設定資料をみて、
『ランダム感のあるタッチを生かすように』
とあり、きっちり作画しない方針が書かれ、絵の柔らかさを表現しようとしていることがわかった。
このやり方は作画崩れをしやすく、特に動画(途中の動きを作画する作業)で動きが繋がらなくなりがちになるものです。
それでも優れた動画マンなら自然な作画に出来るはず。
テレビシリーズの場合はどうしても期間も予算も無く仕方がない。
だから劇場版ならしっかりするだろうと期待したらテレビより酷かった。
動画のみならず作画修正の絵も良くなかった。修正が悪いとどう中割しても良くならないので救いがない。
また、原画作業も今回に関してはテレビシリーズの部分修正作業なのでテンション低く良くなっていなかった。なにしろタイムシートを書かない作業だから原画マンのアイデンティティーはゼロなのだ。(原画作業とは背景元図作画とカメラワークの指定・動きの作画・動きのタイムシートを記帳する作業。まどマギの場合、絵の描き直ししかない)
クレジットをみる限り三文字名前は無く日本国内作画のようだ。日本の人材も酷くなったものだ。
『ひだまりスケッチハニカム』の作画がうめ絵の再現レベルがとても高く好印象でした。
動かないアニメ作品なので比較にはなりませんが まどマギ前編を期待するじゃないですか。残念です。
でも後編は違う展開も出来るはずなので期待します。
作画はもう期待しません。
Posted at 2012/10/08 22:48:49 | |
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