次期支援戦闘機のDXを引き取ってきました。
色々なグレードのY60を乗ってきましたが、DXを所有するのは初めてです。
しかも平成8年式と言う「高年式」Y60に乗るもの初めて。
いわゆるブラックトップのTDなのです。
12/21大安、朝5:58分、ワタシは餃子市から奥様を連れ立って餃子駅を出発しました。
DXを引き取りに信州は岡谷まで電車旅行なのです。
新宿までは普通電車ですが、さすがに2時間近くも乗ります故にグリーン車を選択。DX受領後の体力も温存しておかなければなりません。
新宿からはスーパーあずさ5号に乗ります。
8:00丁度のあずさ号と言えば2号が歌にも歌われましたが(笑)、今はスーパーあずさ5号に取って代わりました。
ココより約2時間半後に、待望のDXと対面できるのです。
嬉しさを奥歯で噛みしめつつ、冷静を装い惰眠を貪ります。
そういえば昨日の夜は眠りが浅かったなあと、雪だ富士山だと騒ぐ奥様を尻目に心地よくイビキをかいておりました。
しかしこのスーパーあずさ号、いわゆる振り子電車ってヤツですよね?
コーナー手前からグワッと車体を傾けてやる気マンマン体勢で突入するのが何とも楽しいです。
バイクの様な感覚で、目をつぶっていると自然と右手首がクイクイと動きます(笑)。
そんなあずさちゃんは少し遅れて無事岡谷に到着。
駅に迎えに来ていただいたDXの飼い主、M氏ことみかつさんと久々のご対面です。最後にあったのは2年前の機能美展だったかな?。
挨拶もそこそこに早速DXを見せていただきます。
全くの素ノーマルなイデタチに、サファリ乗りのココロが踊ります。
いわゆる名所にはソコソコに錆もありますが、みかつさんが大事に治して乗っている様子が伺えます。
タイヤはDXノーマルのテッチンにW965というマニアなスタッドレス(笑)。
ありがたいことに新品の様なバリ山で、表面のスポンジックな感触も無問題。
ただ、やはりトラック用でオモリが足りないためか効きは良くないとのこと。
しかしキワモノタイヤ大好きなワタシには小躍りするような嬉しさなのです(笑)。
エンジンを掛けて貰いますが、TDの咆哮がずいぶんと小さい最後のブラックトップに改めて感心します。
少々ガラつく1HZという雰囲気でしょうか(笑)。
同じ漁船でも遠洋マグロ漁船とイカ釣り舟ぐらいの差はあるようです。
空ぶかしでも「グオン!」という唸りで、TDのあの「ギョドドドン!」と腹に響く回転音は鳴りを潜めております。
ノンターボなのにTD-Tの様な感じでしょうか。
みかつさんより色々と諸注意とメンテナンス履歴を教えて貰います。
ツボどころはちゃんと整備されていて無問題のようです。
ビニールシートの上にて譲渡書類の確認、及び支払いを済ませてワタシがこのDXの新たな飼い主となりました。
久々の生TDです。
参号機のTBに較べればそりゃパワー感はありませんが、低いギアでのトルク感は同等かちょっと劣るぐらい。
ディーゼルトルクならではの頼もしさも十分感じます。
1速では低く、2速発進が丁度よいギア比と車重も懐かしい弐号機を思い起こさせてくれます。
車重は70キロ程重いのですが、この辺りの速度域と平坦地であればウスラ長いコトを忘れるぐらいには動いてくれます。
しかし、それにしてもタコメーターが無いってこんなに寂しいコトなんだと実感(笑)。
実用上は何ら問題もなく、もはやDNAに染みついたシフトスケジュールは目で回転数を見るなどという確認作業は全くの不要なのです(笑)。
でも、でも、、、TD君の頑張りはやはり目でも感じたい、、これは純正後付けを考えねばなりません。
幸いにこの分野ではhasさんやGQDT君という立派な講師陣がいらっしゃるので、ワタシはとても心強いのです。
でもちょっと楽しいのはあのタコのメクラ蓋、ちゃんとイルミで光るんですね(笑)。
日産ってやっぱり面白い!(笑)。
さて順調に国道142号線を遡上しておりますが、だんだんと勾配がキツクなってきました。
参号機だとグイッと右足に力を入れるだけなのですが、DX君はどんどんと失速していきます。
平坦地のあの力強さは極端に鳴りを潜め、急激にドロップする感覚は歴代サファリの中でもピカイチ(爆)。
3番に落としても目の前の登坂車線をゆく4トン車が抜けません。
しかし、いくら踏んでも墨を吐かないのはさすがKC規制なのです。
峠の途中で停まって、改めて車体を点検します。
ブレーキやサイドは引きずっていないだろうか?
ハブに熱を持っていないだろうかといろいろ触診も踏まえて検査してみるも、異常はないようです。
やはりこれが普通(笑)。我が感覚はTBの恩恵を受け過ぎているようです。
ただ、DXを受け取ってから水温が僅かしか上がりません。
サーモが壊れているようです。
唯一、似つかわしくないオートエアコンのツマミを30度にしてもヒーターの効きが悪いのはこの低体温症のせいでしょう。
サファリに乗って寒いと感じるのなんて一体何年振りだ?とワタシはちょっと嬉しささえ感じているのですが、奥様はそうはいきません(笑)。
持参したブランケットとワタシの上着を巻き付けて頑張っております。
峠が下り始めると、足枷が取れたかのように俄然と張り切るDX君(笑)。
洗濯板状の道路に掛かるとガダガダ騒ぐアクスルに、タイヤもかなり重いんだろうなと如実に感じ取れます。
ただ、みかつさんより気を付けるようにと言われたほど氷上性能が悪いこともなく、M-55に較べればまるで無問題。
ちゃんとスタッドレスしております。
R142号からR18号を軽井沢に向けて走ります。
軽井沢のアウトレットで昼食、買い物、アフタヌーンティーを執り行います。
この辺りは奥様ご同行の予定行事なので、おもちゃを買って貰った手前モンクなぞ言えるワケもありません(爆)。
小雪が舞い散る寒い日でしたが、元気にお買い物なぞを楽しまれワタシは喜んでお荷物持ちでございます(笑)。
今更ですがこんな時、ロングのリアシートは便利ですね。
買い物袋を載せるのも脱いだ上着の置き場にも、”荷台でない”というスペースは重宝します。
イザとなれば人も載せられるのもヨシ(笑)。
やはり支援車輌なので、DXは素直に貨客で登録しましょう。
今どき軽トラだってFMは聞けるのに、AMラジオしかもスピーカー内蔵一体型モノラルなんてマジかよ!と思いつつでしたが、音が無いなら無いなりに過ごせるもんです。
NO MUSIC NO LIFE って、ちとボッチ過ぎるお言葉です(爆)。
R50号に入るころにはAMラジオもいいな、、なんて思えるようになりました(笑)。
ふと思ったんですけど、この1DINスピーカー内道一体型AMラジオって結構よく聞こえるんです。
きっとここに入るぐらいだからちっちゃいスピーカーだと思うんですけど、決してチャチではないようです。
静かとは言えないDXですが、アナウンサーの声が大ボリュームでなくともちゃんと届くコトに感心しました。
でも、やっぱりFMとステレオスピーカーは欲しいです(笑)。
すっかり夜の帳も降りたR50より、足利市内を抜けてR293へ。
餃子市まであと少しです。
岡谷を出る時に半分だった燃料計は、左メモリ半分より少々中央寄り。TBだったらとっくにEラインでしょう。
なんという燃費の良さ!(笑)。針の動きの鈍さには感動すら覚えます。
餃子市には21:00頃に無事に到着しました。
DXと言えどさすがサファリ、なんともないぜなのです(笑)。
しかし、全てが良いとは言えない部分も多々あるのも事実。
高ギアのノッキング域での振動はそろそろエンジン、ミッションマウントの交換が必要でしょう。
ブレーキのタッチも少しフアンフアンするので、取り敢えずパッドは要交換。ローターもいずれ変えたいですね。
サーモはご紹介した通り要修理で、タイヤもせめてアルミに履かせたい重さです。
DXならではの改善点もあります。
優先順序は低い方ですがタコメーターはやはり欲しい装備です(笑)。
雰囲気を壊さない1DINデッキは欲しいですね。独りで乗ることが多いでしょうし(爆)。
もしもの為の駆動系保護のためにフリーハブも必要です。
あと、この特徴的なビニールの椅子ですが、やはりワタシの身体はサファリのノーマルシートに合うように出来てません(爆)。
腰が痛くなってダメなのです。
残念ですが、フロントシートだけは両側レカロに交換する予定です。
とゆーわけで、いろいろとお楽しみもありそうなこのDX。
TBサファリに取って代わるシロモノではございませんが、末永い付き合いにはなりそうです。
再び返り咲いたTD乗りですが、今後とも宜しくお願い申し上げます(笑)。