
今回、初めてのユーザー車検をしてきました。
理由は…お金が無いけど時間があったし、前々から興味があったので、物は試し、ぐらいの気持ちで。
実際、ネット検索すれば事例は沢山出てきますし、ユーザー車検も結構身近な物…と思っていました。
が、結論から言いますと、
値段が安くて済むから、という理由だけでユーザー車検を試みるのはオススメしません。
車の状態
平成15年登録 → 9年落ち
走行、95,000kmほど
私のスキル
- ガソリンスタンドで簡単な整備の経験有り(整備士免許は持っていない)
- 興味本位で軽自動車をバラバラにしたことがある(謎
- タイヤ交換からマフラー交換ぐらいなら自力でできる
- 道具があればサスペンション交換ぐらいならできる
- タイミングベルトの交換とか、エンジン分解整備はできない(構造がよくわかってない)
車検でかかった費用
自賠責保険:21,970円
重量税:7,600円
検査料:1,400円
書類代:60円
合計:31,030円
安い!…って、そりゃ安いんだけど、
値段だけでユーザー車検を語っているページがあまりにも多いので
それ以外の事を書いていきます。
車検前にしたこと
■1 整備士の後輩に連絡して車検のポイントを教わった
- ドライブシャフトブーツ、タイロッドエンドブーツ等の破れが無いかどうかチェックして、必要なら交換
- ブレーキパッドの残量があるかチェック
- タイヤの溝があるかチェック
- 下回りにオイル漏れ等がないかチェック
…などなど、いろいろありました。
後になって24ヶ月点検整備記録簿が必要と知ったのですが、全部そこに出てる項目ですね。
■2 ガソスタ勤務の友人に職場のリフトを貸してもらって点検
ジャッキ+ウマで下回り全部診る勇気はありませんでした。
だいたい、潜ってプロペラシャフトガンガン揺らしたりするのなんて怖すぎますし。
ブーツ類なんかはジャッキアップ+タイヤ外すぐらいでも点検できるけれど。
とにかく点検項目にあるものは確認して、エンジンルーム内も拭いて綺麗にしておきました。
■3 平らな駐車場でフロントトー調整
空き缶+メジャーでタイヤの溝を基準にしてトーを測る方法で、フロントトーを調整しました。
実際は、計測してみたら1mm差しか無かったので、計測誤差も考えてそのままにして車検を受けました。
■4 24ヶ月点検整備記録簿を記入
公害発散防止装置等に関しては点検のしようが無かったのでそのまま空欄で、
リアがドラムブレーキだったのだけど、分解はできないのもこちらも空欄で。
フロントのディスクブレーキは一応みれるので、パッドの残量とディスクの磨耗状態をチェック。
その他、点火プラグの状態なんかは自分でもみれる項目なので点検…なんだけど、
軽ターボ車はインタークーラー外してと結構手間だし、
他にもベルト類の状態をチェックするのも、エアクリーナーを外す必要があったり、結構な手間です。
■5 コイン洗車場で下回りを高圧洗浄
これは点検前にしておくべきだったんですが、時間の都合で結局車検前に行うことにしました。
検査ラインへ
これぐらいの準備をして、インターネットから車検を予約し、実際に軽自動車検査協会に向かいました。
少し前に住所・ナンバー変更で訪れてたので、その分気楽に行けました。
実際の車検では、気になっていた光軸もサイドスリップも問題なく、一発で合格となりました。
15インチのキューブホイールに関しては、検査官がしっかりと上から覗き込んでチェックしていましたがお咎め無し。
無事に数十分で、検査が終わり新しい車検証とシールを発行していただきました。
その他、ユーザー車検の詳しい雰囲気なんかはいろんなページで書かれているので割愛するとして、あまり書いていないことに関して記しておきます。
慣れてないと結構いろいろばたばたと操作する必要があって大変
ラインに入る手前ぐらいで、ブレーキランプとかウォッシャーとかウインカーとかのチェックを検査官の指示の元行います。
けど、わりと矢継ぎ早に何々して、と指示されるんで結構焦ります。
特に慣れている業者さんはえらくスムーズにこなしていくので尚更焦ります。
とは言え、窓口で申込時に、初めてのユーザー車検ですか?と聞かれて、そうですと答えておけば、
検査表にその旨を書いてくれて、検査官の人達も考慮してくれるので難しいことはありません。
但し、車の各機能、各部品の名称ぐらいは知っていないと困難でしょう。
そういう意味で実質、”運転できるなら誰にでもできる”というものでは無いなぁと思いました。
勿論、本来なら運転する以上、知っておくべき知識ばかりなんですけどね。
空欄のある状態の24ヶ月点検整備記録簿であっても、一応「前車検」扱いにはされませんでした
理由はわかりませんが、単なる見落としの可能性もありますし、ラインではガス検、ブレーキ検査があるのでその辺は空欄でも見逃してくれた、という可能性もあります。
どちらにしろ、私の場合は、このあとタイミングベルト交換の為、後輩の整備士に整備をお願いすることになっているので、その際に空欄部分の点検はお願いすることにしています。
何故車検にすんなり受かったのか
私のekは、1年半程前に中古車で購入しました。
ワンオーナー車で、整備記録も全てついている状態で走行は80000kmほどでした。
整備記録をみたところ、ブーツ類の交換をした形跡が無かったのですが、実際に点検してみると90000km超えたものじゃないほど綺麗で、明らかに一度交換しているように見えました。
中古で買ったときは、お世話になっている整備工場でオークションで購入して貰ったのですが、
そこで納車前整備で相当きっちり整備してくれていたのだと思います。(購入時の見積には整備としか書いていなかったのでどこまでやっていたのかわからなかったのですが)
1から10まで素人の手だけでユーザー車検を通すのは難しい
そんな訳で、近年にプロの手で整備されていたため、9年落ちの車でもすんなり車検に受かったのだと感じました。
ユーザー車検前にアドバイスをくれた整備士の後輩と、中古車でも納品前にもきっちりと整備してくれた某整備工場さんに感謝です。
本当にユーザー車検って安いですかね?
民間車検だと、法定費用以外の手数料が、だいたい15,000円~20,000円ほど。
仮に、ユーザー車検で光軸、サイドスリップで引っかかって再検査となった場合、
テスター屋の工賃が3,000円として、再検査料が1,200円で計4,200円。
それに加えて、洗車して点検して書類つくって、予約して持って行ってライン通して…という手間を考えたら、民間車検って決して高くないと思います。
(車検=高いの図式は重量税のせいだと思っています。いい加減に廃止するべきだと思うんですけどね)
ユーザー車検をするべきじゃないのか?
長々書いてきましたが、決しては私はユーザー車検をするべきではない、と言っている訳でもありません。
書類を揃えて整備して、ここはこうだから問題ない、と自分の愛車の状態を把握して、
仮に引っかかったらこうやって整備はこうしてと計画をたてて…と言う手間がかかった分、
車検通った時はすごく嬉しいですし、更に車に愛着がわくことは確実です。
また、一般の人からするとブラックボックスに見える車検というプロセスを自分で体験できるのも、知識欲的には非常に良いです。
もし、車が大好きなのであれば、素人であったとしても、プロの助言と助力の元にユーザー車検に挑戦するのは、更に車が好きになれると思うのでお勧めです。
但し、重ね重ね言いますが、『安いから』という理由だけで受けるのはどうかなと思います。
ネット上でユーザー車検を検索すると『安い』という記事ばかり目に付きますが、それはあくまで副産物だと思うべきです。
結局、整備士じゃないのなら点検整備記録簿の点検項目をクリアするにはプロの手を借りることになります。
勿論、点検したことにして書類を作ることなんて凄く簡単ですが(そして恐らくバレることも無い)、それを良しとできる人は車の運転する資格がないのは言うまでもありません。
以上が、私がユーザー車検を通して感じたことになります。
もし、ユーザー車検を目指す人でこの文章を見つけた人がいたとしたら、一助になれば幸いです。
また、おかしなところとかありましたらツッコミも歓迎です。