3･11をきっかけに購入したクルマ（18台目）

4台体制の生活も落ち着きだすと、5台目が欲しくなり、何を買おうかと物色しはじめていた。
新車よりも、思い出・印象に残ってるチョイ古クルマが欲しいと思い、ずーっと探していたのは、Volvo 780だった。
ベルトーネ本社に商談に行った際、ホテルまで送ってくれたのが、当時の社有車である７８０だった。
ボルボも中々いいもんだなぁ・・と思ったものの、当時のボルボとしては破格に高価なクルマだった。
会社員時代に購入出来るはずもなく、実家に戻り、知り合いがたまたま所有していて、「売る!」と言うので、「買う!」と言ったら、親に反対され流れた。
今は\100万未満で購入出来るが・・・。
月日は流れ、某中古車屋に自分の理想の内容の個体が有り、前向きに購入を考えていたが、その車屋との商談が決裂してしまい、その数日後に、あの3･11が起きた。
3･11以降、その車屋から７８０だけ、在庫から消えた。
高飛車な商売をする業者だったので、天罰が下ったんだ・・・と当初思っていた。
結局、"７８０"は自分にとって、入手してはいけないペガサスのような存在なんだろう・・と自分に言い聞かせ、違うクルマを・・と思い、購入したのが、メルセデスベンツ・スプリンター（トランスポーター）T1N　ｂｙ　レインボースターだ。

どうしてオシャレなクーペから、豪華なキャンピングカーもどきに心変わりしたかは、3･11の影響だ。
3･11に因る被害は無かったものの、自分が被災した場合、家代わりに住めるクルマを確保しておいた方がいいだろう・・と言う事と、逆の立場の場合、救援物資を運搬出来るクルマを持ちたいなぁ・・と言うところからだ。
遥々新富士まで16台目でお世話になってる車屋の社長と新幹線で向かい、斜ナンを着けて帰阪した。
グリーンの外装に、グレーの内装で、年式の割りには低走行で元気に走る所が気に入ってる。
2.3L-4気筒のガソリンエンジンであの巨体を走らせるのは、高速道ではしんどいが、街中ではフラットな乗り心地で、元来商用車でありながら、齷齪走ろう・走らせようと思わずに済む所がいい。
家のガレージには車高が高すぎて収まらないので、離れた屋根付きの所で保管している。
月に1回ぐらいしか動かす事がない。　多分、前オーナーもそういう使用状況だったんだろう。
長期休暇の際の旅の共として・・・と考えているが、どうしても小回りの利く、14台目を選んでしまう。
はっきり言ってほとんど乗っていない。　勿論、本来の目的使用もなされていない。
でも、手放そうとは思わない。
何故なら、有れば便利で、「大は小を兼ねる」が「小は大の代わりにはならない」からだ。