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同じ色のクルマ見かけると、やはり気になりますねぇ。今頃どうしてるかな？

ちょうど五年前の今頃がY12の納車でした。
私自身、この十年は激動の十年でした。引っ越し四回、仕事上の大きな変化三回。五年前の今頃は、P10の車検切れが迫る中仕事も忙しくて次のクルマのことを考える時間が全く取れず、お世話になっていた整備工場の人からも「あんまりこだわらないのならカローラフィルダーでも乗れば？」なんて言われていました。

実はこのとき、十年落ちのゴルフを一回だけ試乗したことがあります。いつもバスで前を通る中古車屋に並んでいた実走行距離80,000kmのクルマでした。結局車検残が短かった（七ヶ月？）こと、車検後にどんなことが起きるのかがイメージできなかったこと、そしてなにより「言われているほど優れたクルマとは思えなかったこと」などからこのクルマはお断りし「なんとなく日産」という流れで、モデルチェンジしたばかりのY12にしたのでした。

不思議な感覚のクルマでした。タイヤ直径は小さいのになぜかシート位置が高く、またなんとなく車高が高そうに見えるのか、タワーパーキングで何回か「ミニバンはダメだよ！」と追い返されそうになり、車検証を見せたこともありました。
15年にわたって乗り続けたP10と比べると（比べちゃいけないと思いつつ）「やっぱり安っぽいな〜」と感じていたのは事実。純正のカーウィングスナビのできがよかったので、仕事上では随分重宝したのですが。
残念だったのは、引っ越した先で内装パーツが壊れてしまい、まだ保証期間内だったので買ったところの系列ディーラーに行ってパーツの取り寄せを依頼したら、住所氏名電話番号まで控えられたのに放置プレーされたこと。この時点で「もう絶対日産車は買わない」って思ってしまいました。

「無鉛ハイオクよりもレギュラーガソリン」「2リッターよりも1.5リッター」などと、燃費と経費節減になると思ったY12でしたが、悲しいかな都市部の高速で走るには力がなさ過ぎます。加速したいときに加速できないんですよね、ECVTって。そしてベタ踏みしても燃費が悪くなるだけで、ちっとも思い通りに走ってくれないし。日産純正カーウィングス（ナビ）はそこそこ賢く、税金も優遇税制で安く済んだのはありがたかったのですが、一回目の車検時にあまりに交換部品が少ないので、工場に「本当にこれでいいのか？」と質問したところ「現代の国産車はこんなもの。それにあなたのクルマは過走行だから、次回車検までにあんまり乗りすぎると下取り価格がまた下がりますよ」と余計なことを言われる始末。「ステーションワゴンってこんなクルマだったっけ？」というかなしーい気持ちを抱えながら「二日目の車検どうしよう？」と思うようになったのでした。

P10七回目の車検を目前にした11月、ふとしたきっかけでウイングロード(Y12)に乗る機会がありました。この頃既に、国産車ではワゴンがスバル・レガシィ以外がほぼ壊滅状態という体たらく。日産にもステージアというモデルがあったものの、肝心のメーカーがやる気がないのが薄々見えていただけに「ハッチバックに近いステーションワゴン」というウイングロードのコンセプト（と私が勝手に解釈しているだけですが）に「！」と思うところがあったのと、ECVTというテクノロジーに対する興味（それまで私は日常的にAT車に乗ることすらなかった）、P10の燃費が年々悪化していたことに対する対策的な意味合いもあり、Y12を三代目のマイカーにすることにしました。