以前レヴォーグの試乗記を書きましたが、
今回改めて加筆訂正をしてまとめたいと思います。
※以下は当方独自の試乗記です。もしかすると装備などの間違いなどがある場合がありますので詳細はカタログ、ディーラーでご確認下さい。
レヴォーグ、2回にわたって試乗しましたが、
最初が1.6リットルターボのトップグレードである1.6GT-S EyeSight、
次に試乗したのが2.0リットルターボのトップグレードである2.0GT-S EyeSightです。
ちなみにレヴォーグはGT、GT EyeSight、GT-S EyeSightの3グレード。
GT-S EyeSightの大きな特徴はビルシュタインダンパーを装備していること。
これはスポーツグレード好きにはたまらない装備だと思います。
エクステリア
フロントは複雑なラインで構成されていて、
雰囲気は先代レガシィ(BP/BL)の正常進化といった感じを受けます。
ヘッドランプ&ポジションランプはLED、そして精悍なブラックベゼルになっているのが
GT-Sの特徴です。
フェンダーとタイヤの隙間も小さいです。
リアも一目でスバルのワゴンだなと思わせる雰囲気がります。
まじめというか奇をてらっていない、まるで正統派の2枚目のような気品を感じるデザインですね。
全体的にデザインは先代レガシィ(BP/BL)を受け継ぎ
それを正当進化させたとても流麗なデザインだと思います。
またフロントからリアにかけて流れるようなデザインになっているのも目を引きます。
「スポーティーなワゴン」というより「スポーツカーをワゴンにした」ような雰囲気です。
それに加えヘッドランプ&ポジションランプにLEDを採用するなど
先進技術を組み合わせているのもさすが。
スティールブルーグレー・メタリック(1.6GT-S EyeSight)
クリスタルホワイト・パール(2.0GT-S EyeSight)
インテリア
随所にステッチの入ったファブリックで加飾されており質感が高いです。
特にシフトレバー付近の仕上がりはとても良く、
高級感&スポーティを両立した雰囲気があります。
ダッシュボードもかなりの部分をソフトパッドが覆っているようで触った感触もいいですね。
インテリア私が特に気に入ったポイントは2つあります。
1つめはハンドル。
下がシェイプされた形状になっていますが見た目もかっこいいですし、大きく回した時に回しやすくなっています。
ハンドルを大きく回したときハンドルの下部が上に回りますが、下部がシェイプされているので
円形のハンドルより手の移動量が少なくかなり回し易くなります。
あと運転席に座ったときに足とハンドルの距離も円形のものに比べ距離がとれる点も利点です。
2つめはエアコンの操作パネル。
最近の車はタッチパネルやボタンの集約化などによりスイッチが少なくなる傾向がありますが、
この点レヴォーグはコンサバなダイアル&スイッチ方式になっており、ブラインドタッチもし易いです。
レヴォーグのようなタイプだと確かにスイッチの数は増えてしまいますが、
安全面からいっても個人的にこちらの方がが好ましいです。
インパネ上部にあるのがマルチインフォメーションメーター。
ちなみにディーラーオプションのビルトインをこの部分に装着した場合、
ここにも案内表示が出ます。
このナビはPanasonic CN-R500WD1という機種が基本になっているようですが、
R500にあるHUD(ヘッドアップディスプレイ)への画像出力を活用した機能のようです。
シートもとても座りやすく、程よく体がホールドされます。
GT-Sなら1.6、2.0どちらもスポーツシートが装備されますが、
2.0のみアルカンターラ/本革仕様になっています。
エンジン・走行性能編
まずアクセルを踏んでみて驚くのがCVTにも関わらずアクセルにとてもリニアな加速をすること。
CVTにありがちな空走感などは殆ど感じられません。
レヴォーグは「リニアトロニック」という金属チェーン方式のCVTを採用しておりますが、
これがとても良い仕事をしているようです。
まずは1.6。
ターボラグがありますが、それもほんの少しだけ。
1000回転ぐらいまで回すとグイグイトルクが出てきます。NAだと2.5リットル級のトルク感です。
私が以前所有していたレガシィ2.0iに積まれていたNA版EJ20とは
全くの別物(もともと別物ですが)といって良いぐらいトルクがあります。
また回転が上昇しても最大トルクが続くフラットトルクな仕様になっているので、
かなり力強い加速が続きます。
少なくとも普通に走る分にはこのエンジンで十分すぎると思います。
1.6の場合SIドライブはS(スポーツモード)/I(インテリジェントモード)の2つですが、
Iモードでもかなり力強いです。
そして2.0。
こちらもターボラグがありますが、ラグが1.6によりかなり少ない。
もともと加給しなくてもトルクがあるのでそう感じるのかもしれません。
加給が始まり、回転が上がっていくと強烈な加速感が体をシートに押しつけます。
2000回転ぐらいから最大トルクを出す仕様になっているFA20DITエンジンですが、
その前後から恐ろしい程のトルク感が出てきます。
また1.6と異なってCVTも「スポーツリニアトロニック」と高容量対応のCVTになっていますが、
1.6に比べてさらに空走感が少なくなっており、まるでシームレスな多段ATに乗っているかのよう。
とてもダイレクト感があります。
2.0の場合、SIドライブはS/Iモードに加えS#モードがあります。
このS#モードにするとCVTがATのように区切って変速(ステップ変速)をするとのこと。
早速試してみようとS#に変更してみましたが、Iモードでも恐ろしいトルク感がさらに増した上に
CVTのステップ変速が入ってさらにグイグイ加速していきます。
これは自制心が無いと免許がすぐ無くなりそうです(笑)
正直1.6で十分すぎると思いますが、2.0のパワーを知ってしまうと・・・
ただ扱いやすさ&ランニングコストは間違いなく1.6でしょう。
2.0はかなりスポーツ仕様のエンジンでハイオク仕様、
対して1.6は大排気量NAのような感じでレギュラー仕様です。
ただ私は荒々しい2.0が気に入りました(笑)
次に走行性能ですが、これもかなりの出来。一言で言えば「しなやか」です。
路面の状態をしっかりハンドルに伝えてくれますが、ゴツゴツしない。
かといって柔らかいのかといえばそうではなくロールではしっかり車体を制御している。
相反することをしっかり両立しています。
今までスポーツモデル=固いというイメージしかなかった私はとても衝撃を受けました。
おそらくしっかりしたボディ剛性+ビルシュタインダンパーのなせる技なのでしょう。
昔レガシィツーリングワゴンを試乗した時、レーンチェンジをしたときに後ろが重いな、
と感じたのですがこのレヴォーグはそれが全くありません。
また2.0の強烈な加速でもシャーシが負けている様子はなく、
しっかりエンジンパワーを受け止めています。
おそらくかなりボディ剛性をアップさせたのでしょう。
このあたりの剛性はかなり高いと思います。
ハンドリングはとても「素直」。思ったように曲がり、それも滑るようにスムーズに曲がります。
峠などに持ち込んでも楽しそうです。
運転していると本当にこれワゴンなの?と思ってしまいます。
このあたりもボディ剛性の高さが出ているのでしょうね。
全体的にとてもハイレベルな車だと思います。
運転がとても楽しい車ですし、以前はSUBARUの弱点といわれた内装の質感もとても高いです。
ここは改良して欲しいな・・・と思う部分が殆ど見つけることができません。
私も一目惚れしてしまいましたが、このクラスの車をお探しの方はぜひ一度試乗してみて下さい。
とレヴォーグの試乗記はここまでで、ここからは
WRX S4のお話を少し。
まだ発表前ということでディーラーで見聞きした情報はあまり書かずに
私が自分自身で調べたことを少し書いてみたいと思います。
※以下は公式発表ではなく私が現時点で発表されている情報を独自に調べた物です。
実車とは異なっている部分もあるかもしれませんのご承知の上お読み下さい。
※どちらの動画も「S4」とはありませんが、リニアトロニック仕様なので
日本のS4仕様に準じた仕様ではないかと思いますが未確認です。
こちらはWRX S4のプロモーションビデオです。
「レヴォーグのセダンバージョン」とも言われるWRX S4ですが、
レヴォーグとは少しずつ違っている部分があります。
まずインテリアではレヴォーグのブルーステッチからレッドステッチへ。
同じくメーターの色もブルーからレッドになっています。
またインパネもピアノブラックからブラックカーボン調へ。
全体的にさらにスポーティーな仕上がりになっているようですね。
またエアコンの操作ダイヤルもインプレッサ仕様になっているようです。
これはWRXの場合、レーシンググローブを装着している状態でも操作しやすいように
この形状にしているという話を聞いたことがありますのでそれが理由なのかもしれません。
このインパネ付近はレヴォーグとかなり雰囲気が異なりそうですね。
エクステリアについても、2本だしマフラーが4本だしマフラーに変更されており、
かなり迫力が増しています。
う~ん、素敵なプロモーションビデオです。
そしてこのプロモーションビデオ、私の先代ISのプロモーションビデオに
かなり近い雰囲気があります。
※そのビデオは
こちらです。
そしてこちらは中国?でアップされている解説サイト。
かなり詳細に解説されています。
そしてこの動画の説明(YOUTUBEサイトの動画の詳細の部分)において気になるのが
「0-100加速:6.3秒」とあること。
エンジン出力の割に低いですが、これは日本仕様とエンジン出力が異なるためだと考えられます。
解説には「最大馬力:268匹 / 5600轉 最大扭力:35.7公斤米 / 2400-5200轉」とあるので、
おそらく268馬力、トルクは35.7kg-mではないかと。
(中国語が分からないで間違っていたらごめんなさい。)
日本仕様の場合0-100㎞は5秒後半ではないかと聞いたことがあります。
WRX S4、レヴォーグと共通している部分が多いですが、
あちこち異なっている部分もありそうです。
う~ん、ますますデビューが楽しみです。