• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ノイマイヤーのブログ一覧

2021年12月31日 イイね!

感想文アーカイブ2021

11年以上みんカラをやってきて色々な車に乗せて頂きました。(mixi時代もいろんな車に乗ってきましたがもうPW忘れちゃって見られなくなってしまいました)

ディーラーで、イベントで、レンタカーで、友達と車を交換して頂いて色んな車に乗って自らの経験値に変えてきました。その目的として自分の感想を書き留めるメモとして残し始めた感想文ですが、意外と誰かの車選びに貢献できたり、見て下さる方が居られて大変恐縮している次第です。塵も積もれば山となる。

最近、これまで過去を振り返らず書き続けてきたブログや感想文を整理して後から読み返しやすくする「記憶の整理」が不十分であることに気づきました。古い感想文もブログカテゴリーの再編集を行ったり、気まぐれながら加筆修正を行いながら更新をひっそりと続けています。

過去の感想文の中には複数車種を跨がって一つのブログにしたものもあり、分かりにくいため、アーカイブを作っておくことにしました。一度作っておけば後は1年に一回程度のメンテナンスで十分でしょうし。

#順番はヒエラルキー順 同一モデルは古い順#





●トヨタ

2004年式パッソ感想文
2014年式パッソ感想文
2016年式パッソX-L_PKG・S感想文

2019年式ライズG(4WD)感想文

2000年式ヴィッツUユーロスポーツエディション感想文
2010年式ヴィッツ感想文
2014年式ヴィッツ感想文
2017年式ヴィッツハイブリッド感想文
2017年式ヴィッツGR(MT)感想文
2018年式ヴィッツGRMN感想文
2020年式ヤリス感想文
2020年式GRヤリス感想文

1999年式ファンカーゴX感想文

1986年式コルサ・ソフィア感想文

2011年式 アクア感想文 前編
2011年式 アクア感想文 後編
2021年式 アクアZ感想文

2012年式 ポルテ/スペイド感想文

1978年式カローラGSL感想文
1981年式カローラクーぺ・レビン感想文
1989年式カローラGT感想文
1993年型カローラSE-Limited感想文
1998年式カローラ1.5XE-Saloon感想文
2002年式カローラ1.3X感想文
2008年式カローラ・アクシオX感想文
2012年式カローラフィールダーG(MT)感想文
2012年式オーリスRS感想文
2013年式カローラフィールダーHV感想文
2018年式カローラ・スポーツG"Z"感想文
2018年式カローラ・スポーツ ハイブリッドG感想文
2018年式カローラ・スポーツG"Z" iMT感想文
2019年式カローラ/ツーリング感想文
2021年式カローラクロス ハイブリッドZ感想文

2005年式MR-S Sエディション感想文

1981年式カリーナ1.8ST-EFI感想文
1984年式カリーナ1.8SG豪華マイロード感想文
1984年式カリーナGT-R感想文
1991年式カリーナサーフSXリミテッド感想文
1999年式カリーナ2.0Ti感想文

2011年式プリウスPHV感想文
2017年式プリウスPHV_SナビPKG感想文

1996年式イプサムL-Selection"EX"仕様 感想文

2012年式86感想文(試乗無し)
2015年式86レーシング感想文

2000年式ライトエースノアGメモリアルエディション感想文

1993年式カムリプロミネントG感想文
1993年式カムリプロミネントG感想文追補版

1996年式RAV4 L感想文
2015年式RAV4リミテッドHV感想文
2019年式RAV4 アドベンチャー感想文

2013年式ハリアー感想文 前編
2013年式ハリアー感想文 後編
2020年式ハリアー感想文

1974年式コロナ・マークII GSL感想文
1989年式マークII3.0グランデG感想文

2000年式プログレNC250感想文

2001年式 ハイエース スーパーカスタムLTD感想文

2011年式ヴェルファイアX 4WD感想文

2003年式クラウンマジェスタ4.0Cタイプ感想文
2012年式クラウンアスリートS_HV感想文

2014年式ランドクルーザー70感想文



●レクサス

2012年式CT200h感想文

2018年式UX200/UX250h感想文

2014年式NX200t/300h感想文 前編
2014年式NX200t/300h感想文 後編
2014年式NX200t感想文 追補版

2017年式RX200t Fスポーツ感想文

2019年式LS500h_I_PKG_AWD感想文



●日産

2016年式ノートe-POWER感想文
2020年式ノートe-POWER X感想文

2020年式キックス感想文

1985年式サニー305Reニスモ感想文
1990年式サニートラック・ロングボデー感想文

1990年式パルサーGTI-R感想文

1992年式シルビアQ'sSC感想文

2013年式エクストレイル感想文

2012年式セレナSハイブリッド感想文
2018年式セレナe-POWER感想文

1991年式ローレルメダリスト感想文

1979年式セドリックSGL-E感想文

2012年式シルフィ感想文(未試乗)



●ホンダ

2012年式N-ONE感想文

2011年式N BOX感想文
2012年式N BOX+カスタムGLターボ感想文
2017年式N BOXカスタム_ミニ感想文

1986年式アクティストリートL感想文

1983年式シティターボII感想文

2020年式ホンダフィット感想文

2014年式ホンダヴェゼル感想文
2021年式ホンダヴェゼル e:HEV Z感想文

1990年式シビック35X感想文
2017年式シビック HB(CVT)感想文

1987年式クイントインテグラVX感想文
1989年式インテグラZXi感想文

2018年式インサイトEX感想文

1997年式ステップWGN_G感想文
2017年式ステップWGNスパーダ・ハイブリッドG・EXホンダセンシング感想文

2007年式アコード20EL感想文

1991年式アスコット2.2Si感想文



●三菱

1990年式ミニキャブブラボー感想文
2011年式ミニキャブMiEV感想文

2012年式ミラージュ感想文

2001年式ランサーセディアワゴン感想文

2018年式エクリプスクロスGプラスPKG感想文

2012年式アウトランダー感想文

1990年式デリカ・スターワゴンLINKS感想文


●マツダ

2014年式デミオ13S感想文
2014年式デミオXDツーリング感想文
2018年式デミオ13S感想文
2018年式デミオXDツーリングL_PKG(納車12ヶ月経過)

2008年式マツダベリーサ 感想文

2020年式マツダCX-30 X L_PKG感想文

1992年式センティア感想文


●スバル

1965年式スバル360スタンダード感想文

1995年式ヴィヴィオef-s感想文

2001年式プレオLS感想文

1987年式ジャスティLJ感想文

2011年式インプレッサG4感想文

2012年式フォレスター感想文
2018年式フォレスターツーリング感想文

2011年式インプレッサG4 2.0i-Lアイサイト感想文

2014年式レヴォーグ感想文


●スズキ

2012年式スイフトRS×スイフトスポーツ比較感想文
2017年式スイフトスポーツ感想文

2018年式ソリオバンディットHV感想文

2018年式ジムニーシエラ感想文



●ダイハツ

1993年式ミラ Jターボ感想文

2012年式ミラココア プラスG感想文

2000年式ムーヴ カスタムターボRS感想文
2001年式ムーヴCR感想文

2007年式アトレーワゴンカスタムターボRS感想文

1986年式シャレード ブランシェII感想文
1988年式シャレードGT-XX感想文

2019年式ロッキーPremium感想文

1993年式アプローズ16Si感想文



●いすゞ

2004年式いすゞエルフカスタム感想文




●メルセデス・ベンツ

2012年式メルセデスベンツA180感想文
2012年式メルセデスベンツB180感想文



●BMW

2020年式BMW320d xDrive M Sport感想文



●VW

2012年式VW UP!感想文

2020年式VW T-Cross感想文

2009年式ゴルフVIコンフォートライン感想文



●アルファロメオ

2011年式アルファロメオジュリエッタ感想文



●フィアット

2007年式フィアット500 1.2POP感想文



●プジョー

2012年式プジョー208感想文



●ルノー

2010年式トゥインゴ ルノースポール感想文
2018年式ルノートゥインゴGT(MT)感想文
2010年式ルノー・ルーテシア R.S.感想文



●アルピーヌ

2018年式アルピーヌA110ピュア感想文



●シトロエン

2011年式シトロエンC3感想文

2011年式シトロエンDS3スポーツシック感想文

2011年式シトロエンC5セダクション感想文



●ボルボ

2013年式ボルボV40感想文
2013年式ボルボV40SE感想文

2005年式ボルボXC70感想文

以上
Posted at 2021/12/31 00:02:32 | コメント(2) | トラックバック(0) | 感想文_車レビュー | クルマ
2021年12月28日 イイね!

トヨタ博物館企画展「激走!!2.5次元 ヴゥオオーン!! – WRC 日本車挑戦の軌跡」

トヨタ博物館企画展「激走!!2.5次元 ヴゥオオーン!! – WRC 日本車挑戦の軌跡」標題の企画展へ行ってきました。
明らかにラリージャパンを意識した企画内容なのに、ラリージャパンそのものが中止になってしまって残念に思いますが気を取り直してレアなラリーカーを見てきました。

展示場に広がるのは1985年式セリカ ツインカムターボの後ろ姿です。背景が漫画チックなのは、ラリーカーが本来持っている躍動感を演出するために考えられた手法なのでしょう。狙いは結構成功していると私は思いました。



そしてこのセリカを横目に会場入りすると、トヨタ車が3台並んでいます。F1で頑張っていた事もありますが私にとってトヨタのモータースポーツ活動と言えばラリーが真っ先に思い浮かびますし、タフさが特に求められるラリーとトヨタのブランドイメージは親和性が高いと感じています。

1990年式セリカGT-FOURはサファリラリー優勝車、お隣の1997年式カローラWR-Carはセガラリー2のアーケード筐体でよく遊びました。まともに走れた試しがありませんでしたけどね(汗)



欲を言えばTE27レビンとかスープラも良いかなと思ったんですが、3台しか並べられないなら確かにこの三台ですね。ST205はちょっと反則があったので並べにくかったのかな。

次にスバルの2台が並びます。特に1993年式レガシィRSはスッキリしててつい見入ってしまいます。



かっこ悪い事がスバルデザイン、みたいな言い方もあるのですが初代レガシィはスッキリしていて大変好みです。(特に平面的な前期)



そして日産は1972年式ダットサン240Zと1982年式バイオレットが並んでいます。特に240Zは全体に及ぶダメージが戦いの激しさを物語っていますが、この凹みを残したまま綺麗に維持するのって非常に実はスゴい保存方法をとっているのでは?と気づきました。塗装が割れていればそこから錆びますが、決してこの車は錆びていませんからね。最低限ペイントは直しているはず。





バイオレットの方はロッカーに無理矢理溶接されているフックが気になりました。



おそらく輸送時や緊急脱出時などの固縛用なのでしょうが、モノコックの薄板にいきなりフックを溶接すると板厚差がありすぎて、アーク溶接したら穴あきが心配ですし、穴が開かないように溶接しても強度が保証できない。そこで薄板を重ね合わせて応力がボディの一部に集中しないように配慮してフックが着いていますね。

お次は三菱自動車。1974年式コルトランサー2001年式ランサーエボリューションです。ランサーエボリューションはあの頃永遠に続くと思っていたのでXで終わってしまうなんて夢にも思えませんでした。



例のフックはロッカー部のフランジを潰して(多分)丈夫なメンバーにつないでいるようです。



マツダ・スズキ・ダイハツ連合軍です。(うまい事みんなが黄色い!)
1979年式サバンナRX-7は久しぶりに見たので大興奮。こういうクーペルックのラリーカーは近年見かねなくなりましたね(86は頑張ってますが)。2008年式スズキ SX4も知らない間にWRCに出て知らない間に居なくなったというか…。初代は結構デザインが好きでした。



1982年式シャレードは思わず駆け寄ってしまいました。市販車にかなり近い状態でしたので非常に懐かしくじっくり見てしまいました。下回りを見るとチッピングでかなりやられています。当時は防錆鋼板でも無いですしチッピング傷=錆に直結していますね。ラリーカーでなくてもマッドガードなどが本当に活躍していた時代だったのでしょう。




1Fの出口付近には幻のラリーカー222Dが置いてありまして所見だったためかなり目で楽しませて貰いました。MR2ベースといえども中身は別物なのでしょうね。2Lターボだったので、世に出て活躍していればSW20にGT-FOUR_RCが出ていたかも?



ちなみにトヨタ会館でもちょっとだけ連動企画してました。



その他の写真はこちら

(お詫び)
フォトアルバムに保存した画像がどうしても解像度が汚くなってしまい申し訳ありません。対応方法が確立され次第修正します。(スマホなら良いんですけどPCだと視力悪くなったのか?と思うくらい画質が悪いです・・・困った)
Posted at 2021/12/28 23:38:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | イベント | 日記
2021年12月23日 イイね!

2021年式カローラクロス ハイブリッドZ 感想文

2021年式カローラクロス ハイブリッドZ 感想文●フルラインSUVの新星と楽しむコスパの知能戦

2021年9月14日、トヨタはCセグメントのSUV「カローラクロス」を発売した。2020年7月にはタイでカローラクロスが世界初公開されており、今回取り上げるのは日本市場向けである。

SUVが自動車業界のメインストリームになって久しいが、近年のトヨタはSUV攻勢を強めている。TNGA化以降、ぱっと思いつくだけでもだけでも2016年のC-HR、2017年のハイラックス、2018年のレクサスUX、2019年のRAV4、ライズ、2020年のハリアー、ヤリスクロス、2021年のランドクルーザー、レクサスLX、レクサスNXなど、総力を挙げてSUV化に腐心し、お隣の中国ではクラウンクルーガーなるSUVもデビューさせているほどだ。既にご近所にある自動車メーカーの事を「フルラインターボ」だとか「フルラインGDI」などと笑えない状況にある。

SUVは過去に我が国でもてはやされたステーションワゴンのパッケージングとミニバンの見晴らしをクロカン風の冒険心あるスタイルで包み込んだ90年代RVブームの集大成のようなボディタイプ、言い換えるなら本格クロカンの弱点を技術によって大衆化したファショナブルで便利なボディタイプなのである。

本来トヨタはCセグメントにTNGAの尖兵としてC-HRを擁しており、「TOYOTAの世界戦略SUV」として日本でも大いにヒットしたことは記憶に新しい。
C-HRはあのエグいスタイルに命をかけているだけではなく、意外と見栄え、パッケージングや走りにまともな一面を持っていた。さすがにラゲージや後席は割切られていたが、思ったよりもキチンと走るし、細部への配慮も感じられ悪くないと思っていた。

そのC-HRも当初の爆発的なヒットによって需要が一巡したからなのか、エモーショナルデザインが飽きられ始めたからなのか、或いは競合車の追撃で徐々にシェアが下がってきたところに二の矢としてカローラクロスを出してきた事はトヨタにとって重要だ。C-HRで得られたマーケットの反応が最大限フィードバックされているからだ。一般的なモデルライフが伸びている傾向の中でわずか4年でFMC級の改良モデルが出る(=投資される)という事は如何にSUVの販売を伸ばすことが経営者目線で大切なのかを物語っている。

開発の狙いは「お客様の期待を超えるユーティリティ+車格感をカローラの価格帯で提供」なのだそうだ。

ボディサイズは下記の通り、カローラセダンやツーリングと同じホイールベースを持っており、カローラスポーツにルーツを持つショートホイールベース版である。もう少し比較対象を広げると、ヤリスクロス、C-HRよりも大きくRAV4より小さいという絶妙なサイズ感である。



SUVはアップライトなパッケージングを得やすいため、ファミリーユースとの親和性が高い。スポーティとか燃費のためにセダンや2BOXはどんどん全高が低くなってスペシャルティ色が強くなっていくが、SUVはオフロード車という出自から車高が高いことが普通だ。更にモノコックゆえ低床化が可能であるため、ボディサイズの割に広々したキャビンを得やすいのである。同じ全長なら背高パッケージの方が広々したキャビンと荷室を得る事が出来る。これが90年代に日本の自動車業界を席巻した「メガガンマ」思想の力なのである。



例えばカローラツーリングと比較(以下、基準車と表現)すると全長はほぼ同じで比較車より5mm短い。そこに大径タイヤを履かせる事で最低地上高を+30mm(カタログ参照)稼いだ。着座位置も見直してFrヒップポイント高は前/後:641mm/657mm(基準車比:+123mm/+119mm)とした。トヨタでは乗降しやすい座面高さを590mm~645mmとしており、カローラクロスもほぼ一致する。

余談だが初代イプサムも1列目のヒップポイントを660mmに設定し、最終型ビスタも590mmとして近い寸法を狙っていた。TNGAで低重心を狙って低く座らせる現行カローラセダンが518mm、北米市場が主戦場の現行RAV4では717mmだという。

2000年頃のキャビンフォワードパッケージで居住性の良さを実感した世代の一人である私にはこの設定は非常に魅力的に映る。(しかもSUVルックのおかげで外観的違和感が皆無である)

適切なヒップポイント高に加えてカローラクロスのヘッドクリアランスは基準車から前後で+45mm、+49mm向上しており、余裕ある室内寸法を得ている。基準車と同じP/Fを流用しながら、やはりSUVルックとする事でデザイン的に無理なくヒップポイントを上げ、ヘッドクリアランスを確保している。パッケージング的に人をアップライトに座らせ、その分後席乗員の脚が無理なくフロアに収まる事でTNGA共通の欠点であるシート取り付けBRKTが邪魔、というネガの解消にも大きく寄与している。

更にFF車に新開発のトーションビーム式サスペンションを採用した。ダブルウィッシュボーンよりセッティングの幅が狭まるものの、荷室スペースの確保と原価低減が可能だ。

良い事ばかりでは無く、インパネアッパーがソフトパッドだったのにカチカチの硬質樹脂になった、或いは内外装部品の加飾がメッキでは無く金属「調」塗装だったりするのだが、全てにおいて花より団子を選ぶのがカローラクロスの生き様なのだ。(あの面積をメッキや更に高額なサテンメッキにすると数千円が一気に飛ぶはずだ)

既にカローラシリーズの売り上げの半分近くをカローラクロスが占めていると言われており、かつて類似した立ち位置ながら一代限りでラインナップから落とされたヴォルツの頃とは大違いである。

いま、各社が商品に個性を与えようとして過度に尖ったクルマ作りをする事例をよく目にする。居住性を不満が出かねないレベルにしてエモーショナルな意匠を奢る、とか動力性能をギリギリにして低燃費に振るとか、街乗り快適性を損なってでもオフロード性能を際立たせる、など個性探しに躍起になっている。それは、自動車のプロでは無い私たち素人に自社製品を選んで貰うための必死の作戦である事には違いない。

一方でカローラクロスは競合するCセグ周辺のSUVと比べると突出した個性を持たない代わりに実用車として求められる諸性能と価格のバランスが至極高い。それは巨大メーカーであるトヨタにしか作れない種類のクルマだと感じるし、どことなく1990年代のRV車的な気軽さも感じさせてくれる。

体力面でトヨタに敵わないメーカーの立場ならせっかく投資してSUVを作るのだから、差別化のため個性を探しがちだ。(その個性こそが顧客を強く引きつけるので戦略としては正しい)

逆にトヨタは既にサイズ違いのSUVを数多く擁しており、無難な商品を作る余裕があるとも言える。持論だがトヨタは本来はこういう車をたくさん作るべきだし、かつてのトヨタはそういう車を地道に作ってきた。

個人的にサイズ感(車幅)やNV性能(特に後席)に不満はあるが、例えば親戚や友人から相談されれば話を聞いた上で選択肢に追加しても良いと思うレベルだ。

カローラユーザーの端くれとしては「カローラなのだから、実用性+αでクラスを超える憧れを演出して欲しい」という想いもある。しかし、私たちの給与が30年以上横ばいの中、車両価格だけが上がっていく現状の中でれっきとしたCセグSUVが他社よりは安く手に入るのであれば、それも+αと言えるのでは無いか。

更に販売のためにSUVというボディタイプを名乗ることで、スタイルを損なう事無くちゃっかりMPV的快適性を実現しているのは実にしたたかであざとい。しかし、そのしたたかさこそがカローラの持ち味であり、50年以上にわたって支持されてきた原動力なのである。

結論、カローラクロスは型式にEが含まれていなくても、間違いなくカローラファミリーの一員と言える。

Posted at 2021/12/23 01:21:22 | コメント(2) | クルマレビュー
2021年12月04日 イイね!

2020年式VW T-Cross感想文

2020年式VW T-Cross感想文●高ライズ
2019年に日本で発売されたT-Crossは2021年現在VW最小のSUVである。元々はVW up!のSUVを開発していたが中止となり、代わりにポロベースのSUVが開発されてT-Crossと名付けられた経緯があるらしい。

T-Crossは2019年に発売されたダイハツロッキー/トヨタライズとよく似た立ち位置である。当時、SUV人気がBセグメントのにもどんどん降りてきており巨大量産車メーカー2社が似たようなコンセプトのクルマを持ってきたことは非常に面白い。スタイリングもよく似た傾向であると私は感じた。諸現値を確認すると、実はヤリスクロスの方がキャラクター的には類似するが、商品としての立ち位置はロッキーに近いのではないか。



VWらしい真面目感を前面に出したエクステリアデザインと、期待を裏切らない内装の質感はBセグとして十分納得がいくレベルだ。居住空間も決して大きくて余裕があるとは言えないまでも4人家族(我が家)くらいなら不満が出ないレベルにはある。しかもロッキーやヤリスクロスには備わらないシートスライドや植毛基材のデッキサイドトリムなど荷室の使い勝手は2ランク上。

走らせると、1L直列3気筒ターボエンジンの力強い走りに感心した。高速道路でも追い越し車線を余裕で走りきれる動力性能とシャシーの安定感は使い古された表現ながら、さすがアウトバーンの国のクルマだと言える。こんな小さなクルマでも走らせると国産車ではオーバークオリティなレベルの走りを見せる。

一方で全域で分かるブルブル振動とこもり音は良路を走ると顕著に顔を出す。なんとなく高級車のような高周波の静かさを感じる反面、エンジンから来るこもり音は期待外れのレベルである。振動自体は近年の3気筒エンジンと似たようなレベルなのだが、こもり音が特に気になった。



今回の試乗車の仕様(Style+デザインPKG+セーフティPKG)で車両本体価格364.3万円。私にとっては「えっ?ホントに?」と言いたくなる価格だ。みんなに「これ買いなよ」と言えるような価格帯では無いが、パッケージング的な真面目さは悔しいくらい立派だ。しかしセカンドカー需要や市街地メインの使い方なら遙かにロッキーの方が優れていてお買い得だ。某総括コラムで「ロッキーをアウトバーンで乗ったらどうなるか。オレは絶対乗りたくない」などと書いていたが、そりゃアウトバーンを走るならT-Crossの方が数段優れているだろう。しかしここは日本。日本市場を考えるならロッキーの方がT-Crossの美点と日本での使い勝手を兼ね備えているのではないか。ロッキーの質感・静粛性(特に静粛性はひどい)が向上すれば素晴らしいのだが、市街地に強みがあるシリーズ式ハイブリッドを追加したあたりロッキーはこれからも街角メインのSUVとして生きていくのだろう。それではT-Crossをどんな方に勧めれば良いか。

T-Crossはそのメリットとデメリットが明確なので前席優先のシングル/カップルなら不便は無いし、パッケージング的には我が家のような子育て世代の最小単位のファミリーカーにもなりうる。ただ、市街地中心の使い方では、こもり音や振動、DSGのギクシャク感など良さが引き立たないので交通状況の良い郊外在住の方や、都市生活者だが、休日の中長距離ドライブのお供などであれば輝ける。決してお買い得な車では無いが、VWらしいきっちりした真っ当さが残されており、これは!とハマった方向け。

私自身は6速MT車があれば何とか「良質な最低限度のファミリーカー」として乗ってみたいかなと思うがVWはそういう部分においてトヨタ以上にドライなので難しいだろう。
Posted at 2021/12/04 23:56:54 | コメント(1) | クルマレビュー

プロフィール

「@WAGON/GL さん 話題と音楽やってますね。これくらいの無味無臭な番組がありがたいです。」
何シテル?   03/29 13:11
ノイマイヤーと申します。 車に乗せると機嫌が良いと言われる赤ちゃんでした。 親と買い物に行く度にゲーセンでSEGAのアウトランをやらせろと駄々をこねる幼...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2021/12 >>

   123 4
567891011
12131415161718
19202122 232425
2627 282930 31 

リンク・クリップ

ビル・ミッチェル氏とシアー・ルック 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/03/10 19:43:34
ルームミラー交換 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/02/23 18:10:29
富士モータースポーツミュージアム 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/02/18 19:06:27

愛車一覧

トヨタ カローラ トヨタ カローラ
1989年式(マイナーチェンジ直前) カローラGT。 ヤフオクで発見し、 不人気車ゆえに ...
トヨタ RAV4 L トヨタ RAV4 L
1996年式 標準グレード。 私が小学生だった1994年、RAV4が颯爽と登場した。私 ...
トヨタ プログレ トヨタ プログレ
2000年式 NC250。 長年、趣味の先輩達と車談義を重ねる中で定期的に「プログレは ...
シトロエン DS3 シトロエン DS3
2011年式 スポーツシック・エディションノアールII。 ラテン系ホットハッチ(プレミア ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation