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2018年式セレナe-POWER感想文 - セレナ e-POWER
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ノイマイヤー
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日産 / セレナ e-POWER
eパワー ハイウェイスター V(1.2) (2018年) -
- レビュー日:2018年5月30日
- 乗車人数:2人
- 使用目的:その他
おすすめ度: 2
- 満足している点
-
1.モーター駆動の力強さ
2.キック式スライドドア、キャップレス給油口などのアクセサリーが充実
3.ガラスハッチの採用は過去の技術の良い活用例
4.ベルトラインの低さで視界がいい
5.マナーモードとチャージモードの存在
モーター駆動は確かに力強く、
ようやく他車ハイブリッドと互角に戦える商品性を得た。
ベース車と較べれば明らかに違う一クラス上の走りだと言える。
アクセサリー類が豊富。
カップホルダーは12個ついており、
USBコンセントも6個までつけられる。
それが必要かどうかは別の話。
キャップレス給油口も過去から
社外アクセサリーとしては存在したが、
純正採用した点がポイント。
キック式スライドドアや電子インナーミラーも含めて
既存の既製品を取り入れて差別化する手法の様だ。
チャージモードとマナーモードはEV走行をしたいユーザーにとって便利。
トヨタのHV車はEVモードが使いたい時に限って
電池残量が足りないことが多いように感じていた。 - 不満な点
-
1.E/G始動時の、NVが気になる
2.燃費性能は期待以下
3.2列目以降のフロアが高く、傾斜している
4.抱き合わせオプションで価格が跳ね上がる
5.価格が割高
走らせると、CMみたいなモーター音ではなく
E/G音がキャビンに侵入する。
バッテリー容量が小さめなので
EV走行できる距離は短い。
3気筒エンジンの音とステアリングに
振動が伝わってきて興醒めする。
燃費は試乗車で13km/Lでe燃費の達成率は65%程度の17km/L程度。
標準のSハイブリッドと大して変わらない。
ハイウェイスターVの見積価格は400万円オーバー。 - 総評
-
ノートの「ひと踏みぼれ」は本物だっただけに、
セレナのe-POWERも期待していた。
別店舗で2台ほど試乗した結論から言えば
動力性能は確かに力強く、
2L自然吸気を凌駕する。
しかし、ノートでは気にならなかった
E/G由来の騒音や振動が
キャビンに伝わるのは大変不快で、
300万円オーバーのミニバンとしては
情けないNV性能だと感じる。
走行シーンの半分程度はE/Gがかかっている。
つまり半分はEVの走りで感動するのだが、
もう半分はデリカシーの無いE/Gにがっかりする。
常にこの間を行ったり来たりするのだ。
上級パワートレーンとしての魅力度で
ジャッジするならば、E/Gの洗練度で
ステップWGNハイブリッドに軍配を上げたい。
こちらは、不快な振動も騒音も少なく、
俊敏さも兼ね備えている。
とは言え100%モーター駆動、ワンペダルドライブ、
プロパイロットなどメカニズム面で
セレナ固有のウリがある点はキャラが立っている。
ライバルと乗り較べてもセレナが欲しいと言わせる
余地も残されている点はよく考えられている。
それ以外はシャシー性能もぼんやりしていて
シャキッとしないし、車両感覚も掴み難い。
2列目以降もフロアが高くてサイサポートが不足、
傾斜したフロアは踏ん張りが利かないなど、
家族の快適便利ミニバンとしては不満が残る。
カップホルダーが12個、USBが6個、
シートバックフック8個などの数字で勝負しているが、
欲しい人には欲しいのかもしれない。
実際に見積もりを取った。
e-POWER ハイウェイスターV(340.4万円)に、
セーフティパックB(24.3万円)を着けて
ナビ(16.3万円)、ベーシックパック(9.9万円)、
ボディコート(7.1万円)、ETC2.0(4.4万円)で
用品がが38.2万円。
本体の総額は402.9万円。
メンテパック10.6万円とその他諸費用込みで
支払い総額427.9万円とのことだ。
ミニバンの激戦区ゆえに30万円位は
引いてくれて400万円を切る様な感覚だろう。
(e-POWERの魅力を安く味わうなら296.8万円のXに
スライドドアのセットオプション(5.9万円)+
ナビパック(2.7万円)+ベーシックパック(9.9万円)
+最廉価カーナビ(11.8万)+ETC(2.8万)+
バックモニター(3.9万円)で334万円+諸費用12.5万円。
ハイウェイスターより50万円以上現実的な価格だ。
それにしてもミニバンってこんなに高かったっけ?
と言うのが正直な感想である。
このクラスのミニバンはファミリーカーの1丁目1番地。
それだけに商品性の向上に注力されてきた。
それは質感とか乗り味ではなく、
●●が付いている、××が△個付いている。
◎◎が□□mm動く、と言った類の横並び競争であった。
ついに乗車定員以上のカップホルダーの数を
競う時代になったのかと思うと複雑な気持ちになった。
ユーザーが便利な車を、と望み続けた結果
装備の品目は増えたが車両価格に反映されている。
その結果、肝心のユーザーがパッと見て
割高に感じてしまうのではないだろうか。
ターゲットユーザーの所得は
昔とそんなに変わっていないのだ。
そこでセレナの価格表を見ると
Bというグレードがあることに気づく。
本カタログを見ても記載が無いので、
営業マンに確認すると、薄手の別カタログに
装備が記載されていた。
LEDライトや左右パワースライドドアなど
派手な装備は付かないが、
Frオートエアコン、Rrクーラー、
クルコンや緊急時自動ブレーキ、
運転席アームレストなどが着いている。
外装はハロゲンライト、フォグレス、
フルホイールカバーだが税込価格231.6万、
税抜きなら214.5万円だ。
NV200の1600ccプレミアムGX-3Rが
税込み233.1万円だが、
2Lで5枠を使い切るビッグキャビンで、
一通りの装備が選べるのだから
Bグレードは潔くてアリではないだろうか。
別のブログで取り上げた
20年以上前の初代ステップワゴンの
185万円を考えればまだ高いが、
探せばまだこういう質実剛健たる
隠しメニューが残されているらしい。
まとめると、セレナe-POWERの私の感想は
ノートほどの感動は感じられなかった。
価格の高額さを考えると走りの質が期待値以下だった。
バッテリー性能のジャンプアップで
E/G稼動時間飛躍的に減らすか、
バランスシャフト追加など、
E/Gの根本NV対策を実施すれば
魅力度がグッと上がるあろう。
今の状態では安いグレードを選ぶ方が
得だと感じてしまった。
e-POWERの可能性を広げられるような
今後の改良に期待。
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