直線を速く走る

番長話じゃありません。

今年、同じ方のドラテク話をすでに2回も聴いてます。
井尻選手。
特別にファンということではないけど、ソフトな語り口とプロを気取らない所作がとても好感が持てる方です。
ただ、話の内容は毎回ほとんど同じだけど（笑）



一番最初に聴いたのは2年前のやはりDスポカップ本庄。
プロに限らず人の話って敬遠しがちだったけど、本庄を初めて走るにあたって何か参考になればと聴いてみた。
そのときに目から鱗だったのが、
“タイムを出すためには直線を速く走ることです”という言葉。
そして今年の2回の講座でも必ず同じことを話されます。

直線を速く走るためには加速をできるだけ早く始める（加速区間を長くとる）ことがポイントであり、コーナーを頑張りすぎると出口までにトラクションが不足、車体姿勢も悪いので加速が悪くなるという単純な話にすごく納得。
漠然とコーナーで差が出る ＝ コーナー速ぇーみたいな感じだったのが正しい理屈になった。
コペンではこのとおりに減速とブレーキの残しかた、旋回中のアクセルワークに気を使って走るようになった。

しかし。
NAのミラバンになるとちょっと状況が違ってくる。
パワーが無いので一旦速度が落ちると取り戻すのに時間がかかりすぎる。コーナー出口からの加速が悪すぎて結果的に直線が早く走れない。
これ、美浜の最終コーナー～上りホームストレートで如実に体感できます。
いろいろ試した結果、美浜の場合はノーブレーキで突っ込むのが一番速かった。
当然ライン取りはシビアになるし、コーナーのR次第ではあるけど。
同じ軽でもターボとＮＡだと低中速のパワー格差はかなりあって、ローパワーゆえに一度減速するとその回復時間が遅く短いストレートでは致命的。
しかし一方で車重はミラバンの方が150kgくらい軽い。
そうするとコーナリングスピードとしてはミラバンのほうにアドバンテージがある。（脚回りの限界がおなじとすればね)
結果的にはタイヤの限界を探りながらコーナーはできるだけ"頑張る”のだけど。
トラクションサークルという理論図式があるらしいのでそれを参考にと。（井尻選手談)

えーと。
何を書き残したかったのかというと、結局やることとしては同じなんだけど目的とロジックを明確にしてやるのと、闇雲に頑張るのとでは気分が違うし結果も違ってくる。

・・・結果はまだ出てないか。