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TRD

TRD@素イフトRSのブログ一覧

2014年10月03日 イイね!

2014シーズン振り返り

国内各地のモータースポーツはどれも終盤に差し掛かってきましたね。
皆様におかれましてはポイントの動向が非常に気になる所でしょう。

さて、
僕は今シーズンのラリー活動が一段落したので、今年の振り返りでもしようかと思います。

今年は全日本戦と、九州地区戦のチャレンジクラスにそれぞれコドラとしてスポット参戦しました。


まずは全日本戦から。
開幕から2連戦の唐津と久万高原、そして第4戦洞爺に参戦しました。
ドライバーは御年65歳のおじいちゃん。
ドライバーは年金生活、ナビゲーターは奨学金生活。たぶん、全日本戦で一番金を持ってないクルーです。
(※知り合いにこの話しをしたら、「国のお金を何だと思ってるんだ」と怒られてしまいました)

ドライバーとはコンビを組んで2年目で、だいぶ息が合ってきたと感じたシーズンでした。
しかし、開幕戦は全日本初参戦の方々(初めてのSタイヤということでDay1は下位に沈んでいたけど、タイヤに慣れてからはタイムを上げてきた)に逆転負けしたり、第2戦ではトラブルで下位に沈んできたラック86やプロμ86と良い勝負をするも走り負けたり、もどかしいラリーが続きました。
おじいちゃん、Day2でやたらとペースが落ちてますが体力の限界ですか
この2戦では、”ここぞ”という所でニュータイヤを投入できない貧乏プライベーターのしんどさを感じました。

洞爺では、北海道の奇麗な砂利道を気持ちよく走ることが出来て、遠路はるばる北海道まで行ったかいがありました。

ちなみに最初の2連戦はサービス無しでした。
サービスパークに帰ってきてコドラが最初にする仕事はラリーパークの弁当屋に昼飯を買いに走ること、
夜は毎食コンビニ弁当、という切ないラリーでもありました。
(しかも毎戦、サービスが無いことをラリーの数日前に知らされる)
全日本までやって来て何やってんだ……



続いて九州地区戦チャレンジクラス。
開幕戦から第4戦までのシリーズ前半、同期の110くんの横で参戦しました。

これまで自分は年上の、完成したドライバーとしか組んだことが無かったので、まだまだ発展途上のドライバーと組むのは非常に新鮮で、勉強になりました。
また、大分大学からも同世代の選手がたくさん参加していて、ラリー会場に年上しかいなかった去年までと違って、同世代どうしでわいわいがやがや楽しむことができました。

やっと、時代がオレに追いついて来たぜ!(笑)

結果は4戦中3勝で今のところシリーズトップ。
ただし、まだシーズンは3戦残っているので、この先どうなるか分かりません(yuji-nさん主催なのに出て来てるし…)。

自分は今週末から某自動車メーカーT社に1ヶ月半のインターンシップに行くので残りのラリーは出られません。
某OGさんみたいに、地区戦のためにわざわざ飛行機でやって来るような経済力は自分には無いし。
ということで、残りのシーズンの行方は遠く静岡から見守っていようと思います。


さて、
今シーズンはたった7戦のみのラリー参戦でしたが(え、7戦だけでも十分多い?)、全部が4月~9月の6ヶ月間に詰まっていて、なんだかんだで濃いシーズンでした。
来年は就活のためラリーから離れますが、再来年以降またどこかで復活したいと思います。



最後に番外編。
今年は、近畿地区の神大ラリーに併催の七帝戦ラリーのサービスもしました。
110くんほど圧倒的な作業スキルは自分には無いのであまり大したことは出来ませんでしたが、自分が選手の時の経験を活かしてケータリングのメニューを考えたり、クルーのメンタル面のアドバイスをしたり。居ないよりはマシな程度の活躍は出来たんじゃないかな、と思います。
また、他大学は初のTCラリーで戸惑うことも多かったと聞きましたが、ウチはルールの面に関してはノートラブルで、本番に近い形式の闇ラリーラリーセミナーを何度も開催したかいがありました。
本番直前に110くんが「ラリーの為に貸した物の総額は幾らになる(から、現役生はそれだけの自覚を持って走れ)」とお怒りになってましたが、30戦以上のラリー参戦を基にして繰り出したアドバイスはプライスレスですよ!
Posted at 2014/10/03 17:50:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラリー | スポーツ
2014年09月12日 イイね!

グラベルマインドラリー

 先週末は、九州地区戦グラベルマインドラリーのチャレンジクラスに参戦してきました。
 今回は九州初のTRDラリーチャレンジが併催されるということもあって、トヨタ主催の86試乗やパリダカ仕様のランクルのデモラン、ニュルブルクリンクを走ったLFAの展示など、色々なイベントが開催されていました。AKB48のチーム8がステージに来ていたりもして、ラリーイベントというより、自動車イベントにラリーが付設されているような感じでした。ギャラリーの入りは全日本と変わらないくらいだったかも。さすが、世界のトヨタ様です。
 また、今回は開幕戦で負けたT田さんへのリベンジを果たしたい、コドラのK川先輩を越えていきたい、という点で、絶対に勝ちたい1戦でした。

 ラリーは土曜にレッキ、日曜午前にイキサ(塩木や三方と同じ林道、7.7 km)とカガミ(鏡山、2.2 km)の2SS、午後にギャラリーステージのシーサイドと、イキサとカガミを2ループの5SS、計7本のSSでした。

 まずはSS1。
 前半の陣の山線は急な登りでクルマが全然前に進まず、またフロントタイヤが食わずにずーっと弱アンダー、後半の三方線は道がコケむしていて滑り、どアンダーかどオーバーのどちらかで、ドラはすごく苦労しているように感じました。しかし、難しいコンディション、危ない所が何度もある中でドラはよくフィニッシュまでクルマを運んでくれたと思います。
 SS中ずっとタイヤが思いの外食わないのが気になっていたので、こんな条件の時はタイヤが食わないのは皆一緒だから、慌てず落ち着くようにドラに指示しました。
 これはどんなラリーでも言えることで、確かに1号車と最終ゼッケンとでコンディションが大きく変わるのもラリーですが、思ったよりタイヤが食わない、とか、クルマが登らない、とか感じる時は、だいたい他のみんなも同じように感じています。そんな時にはタイムを出そうと慌てて無理に突っ込んだり、無理してアクセルを開けたりするより、落ち着いて、食わないことや登らないことを前提にした走りに切り替える方が良いです。ただでさえ食わない路面で無理をすると、色々と危ないからね。これは完走してナンボのラリーではもちろん、ダートやジムカの遠征でも同じことが言えると思うので、これから七帝を迎える後輩たちは覚えておいた方がいいかも。
 それにしても、後からインカーを見返してみるとノートリーディングが微妙に早すぎたり遅すぎたり、ドラがリズムを掴めていないせいで読むタイミングを上手く掴めなかったのもありますが、自分の方からリズムを作ることも出来ていなかったと感じます。反省。

 そしてSS2、カガミ。
 SS前にドラがフロントの空気圧を落としていたのが良かったのか、路面がイキサより良くなっているせいなのか、だいぶ走りやすかったんじゃないかと感じました。
 最後の長いキンクス(先が見えるような緩いコーナーが続く所)ではかなり車速が乗って、ガードレールの端がものすごい勢いでこちらに迫ってきてコドラは恐い思いをしましたが、ソツなく完走。
 ここまでで一旦サービスに入りました。前夜に良く眠れなかったことや勝ちたい気持ちからくる緊張、そして気温の高さから、正直ちょっとバテ気味でした。きちんとご飯を食べられる自信が無かったので、山を下る時にサービスに電話してゼリーとスポーツドリンクを買っておいて貰いました。しょーもない使いっ走りに付き合ってくれたBb、どうもありがとう。さて、ラリー中、例えば酔ってしまって食欲が無い時、何も食べないといよいよバテてしまうので、とりあえず何か口にしておくことはすごく大事です。また、糖分と適度な塩分さえ口にしておけば、バテ気味でもとりあえず頭は動きます。

 サービスにて、ライバル視していたT田/K川コンビから約3秒差の2番手であることが分かりました。コチラとしては目一杯の走りをしたつもり、大差では無いにしろ勝てていると思っていたんですが、目一杯やっているのに走り負けているというのは今年初めてのことだったので、ツラいものがありました。

 サービス後は、サービスパークのすぐ近くに設けられた特設コースを走るSS3、シーサイド。
 こういうちょこまかしたステージはジムカーナもやってるウチのドラの方が得意だろうと思っていたのですが、蓋を開けてみればライバルから0.3秒負け。コドラとしては0.3秒なんて誤差の範疇だと思いましたが、勝つつもりだったSSで負けてしまうと、ドラはちょっと凹んだんじゃないかと思います。

 続くSS4。SS1のリピートでした。
 SS1では三方線に登ってからのミスが目立った気がしたので、「基本的に、順調に走れてる間はウチの方が早いと思う。けど、SS1は普通に走ってマージンを築いてはミスで追い抜かれ、また普通に走って追いついてはミスで追い抜かれての3秒負けなんだとおもう。だから、このSSは無理しなくていいからミスなく行こう。」と指示しました。ドラはその通りに走ってくれたようで、SS1と比べるとだいぶまとまった走りに感じました。しかし、ライバルから0.1秒負け。7.7kmで0.1秒なんて誤差の範囲ですが、悪くない走りだと思えただけに結構凹みました。
 また、SS5の手前の待ち時間でT田さんから「コドラがバッチリ」なんていうコメントを聞いて、ラリーでのコドラの重要性を改めて感じるとともに、これで負けたらナビの差なのかな…と感じて更に凹みました。

 SS5はSS2のリピートで、SS2と同様ソツなく完走。
 ここでT田さんから2秒取り戻しましたが、ロングSSで大きく負けてショートSSで少しずつ取り戻す、という展開はかなり辛いものがありました。

 そしてSS6。SS1とSS4のリピートでした。
 SS4ではコーナーではクルマの動きがだいぶ良くなっていたものの、コーナーとコーナーの間で車速がのっていなかった気がしたので、その点をSS前にドラに指摘しておきました。
 ここで逆転できなかったら終わりだな…と思っていた所でしたが、このSSで神が舞い降りました。
 前半の上りセクションはSS1や4と大差なく感じたものの、後半の三方線ではコーナー入口の早い段階でクルマが安定して、コーナー途中からはきっちりアクセルを踏めていました。コーナー脱出のスピードはこれまでと段違いだったと思います。車体がかなり安定していたので、ノートも読みやすかったです。また、4ショートや5、6といった緩いコーナーでは、ノートを信じてキッチリ加速しながらコーナーを抜けてくれました。こうやってノートを信じてアクセルを踏んでもらえるのは、コドラとしては本当に痺れるし、嬉しいことです。結果、ライバルをキロ1秒近く突き放すクラスベスト!これで相当なマージンができ、最終SSは無理せずに挑むことが出来ました。

 そして最終SS。SS2と5のリピートです。
 相変わらず最後のキンクスでは車速が乗る上にガードレールが迫ってきて恐かったですが、それでも難なく完走。無事にクラス優勝を掴むことが出来ました。

 さて、
 僕は10月~11月にインターンシップで静岡に出向くことになっているので、今年のラリー活動はこれにて終了です(地区戦のためだけに静岡から飛行機で帰ってくることさえ無ければ…※フラグではないはず)。
 また、来年の前半期は就職活動でラリーどころじゃないだろうから、これから1年以上はラリーから離れることになりそう。僕は学生生活を始めて半年でラリーデビューさせて貰っていたので、これから1年間は学生生活の中で一番ラリーから離れる期間になりそうです。ラリー馬鹿なのに、大丈夫かなぁ…

 最後に110くん、今回は自分の準備不足で色々とイライラさせるラリーになったかもしれないけど、有終の美を飾ってくれて本当にありがとう。しんどいことばっかりだったけど、この1戦は自分にとって一生忘れられない戦いになったと思う。
 それからSS6は、あの感じで走れたらそのうち、全日本のポイント争いくらいなら絡める走りになると思うよ(一応全日本コドラのお墨付き)。

それにしても、これまで完全に出来上がったドライバーと組んで、SS2くらいまで走り切ればその先の展開が読めてしまうラリーばかり参戦していた僕にとっては、大会中にすごい勢いでドライバーの成長を見れるラリーは非常に新鮮でした。開幕戦は悪い意味でだったけれど、今回はいい意味で「これが若さかぁ〜」という感じです。
また、 分大のようにみんなでワイワイガヤガヤ、とは行きませんが、ようやく同世代でラリーを楽しめる環境になって、すごく嬉しかったです。

 次のラリーでは就活が終わって、チャレンジや地区戦、全日本をかき乱す存在になれればいいな。
Posted at 2014/09/12 08:05:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | ラリー | スポーツ
2014年08月22日 イイね!

コドラのお仕事

コドラのお仕事七帝に向けて同期2人(110氏&もちを氏)が後輩に喝を入れていたので、自分もちょっと先輩風を吹かせてみようと思います。
とは言え、自分は恥ずかしながらジムカーナはあーだこーだ...とか団体戦ではどーのこーの...とか言える立場ではないので、自分なりに、後輩たちにアドバイス出来ることでも語ってみようと思います。
題して「コドラのお仕事」

まずはコドライバーとは、
ラリーで助手席に乗ってドライバーにあーだこーだ指示を出す人のことです。
ちなみに英語でCoには「一緒に」とか「協力して」とかいう意味があります。(例/Coworker=一緒に協力して仕事をする人=同僚) つまり、コドライバーとは「ドライバーと一緒に協力してラリーを進める人」のことです。

そんなコドラのお仕事は、
基本的には道案内・ペースノートを読む・正しい時間にTCに車両を入れる(時間管理)の3点です。場合によっては「猿でも犬でも出来る!」なんて言われることもあります。しかし、極めて行くと上記3つの仕事だけでもかなり奥が深いし、それ以外にもたくさんの仕事があります。

まずは道案内。
トリップメーターと睨めっこしながらコマ図の通りに車両を運ぶ仕事です。
基本的には単純な仕事ですが、車両のファイナルギアが変わっていたり、タイヤ外径が純正と大きく違っていたりするとちょっと大変です。
スタートから2〜3のコマ図までに車両の特性を掴む(距離が多めに出る/少なめに出る、とか、出来るならざっくりとしたK値を出す)ことが重要です。そうすることで不用意なミスコースを防ぐことが出来ます。

続いてペースノートのリーディングについて。
ロストしないことがもちろん大切ですが、ロストしないためにどうするか、とか、ロスとした時にどうするか、という対策が必要です。
まず、ロストしないための技術について。ぶっちゃけ、コドラがロストする原因はドラとコドラの感覚の不一致です。そこで自分は、レッキ中に自分の感覚よりもすぐに次が来る場面には下線を、自分の感覚よりも時間が経ってから次がやって来る場面には⚪︎印を付けています。こんな感じで

あるいは、ドライバーが読む直線が自分の感覚よりも長い場合(例/ドライバーは30と呼んだけれど、自分には50のストレートに見える)にはそのストレートの距離(30)を⚪︎で囲んだりもします。
また、⚪︎印は「ココは一息つく所だよ」という目印でもあります。
次に、ロストした時に素早く復帰する技術について。
まずはレッキの時に、目立つコマ図や橋、ダンロップテープ、特徴的な看板などをノートに記録しておきます。目安としては1〜2kmに1つくらいが理想ですが、目立つ場所、記憶に残りやすそうな場所だけ記録しておけば良いです。それをロストから復帰する時の目印にします。タイトコーナーやロングコーナー、長いストレートなどがロスト復帰の手がかりになることも多いので、それも意識しておくと良いかも?
ロスト防止の為にカーブミラーをノートに取る人もいますが、カーブミラーはあまりにも多すぎて、ミラーが有るのに取っていなかったり、ミラーが無いのにノートに記録していたりという事が多かったので、現在はあまり利用していません(不確実な情報ほど自信を喪失させてしまう、逆効果なものである)。
それと、コドラがロストする時、それはノートの先読みをし過ぎていることが大概です。そこで、万が一ロストした時にはドライバーが追い付いてくるまで落ち着いてその場で待ってあげることも大切です。
それから、ノートリーディングに関して重要な事をもう一つ。
ラリーを安全に、確実に走り切る為に、「安全な方向に読み間違える事はあっても、危険な方向には絶対に読み間違えるな」ということです。
例えば、きついコーナーを小さい数字、緩いコーナーを大きい数字で表すクルーがあったとして、右4を右2と読み違えるのは(ノートを信頼してもらうために極力あってはならないけれど)仕方ありません。しかし、右2を右4と読み違えては絶対にいけません。
あるいは、右3ショートを(舌を回し切れずに)あえて右3と読むのは仕方ありません。しかし、右3ロングをうっかり右3ショートと読み違えては絶対にいけません。
危険な方向への読み違えは、即リタイアを招きます。ラリーは完走してナンボの競技なので、リタイアに導くような読み違えは絶対にあってはなりません。

続いて、時間管理について。
ただ時間通りにTCに着けば良いや、と言ってしまえばその通りなのですが、
その為に、アイテナリーが出た時点で「ココは距離がある割に時間が厳しいから、SS⚪︎〜TC⚪︎へは急がせた方が良さそう」とか考えられるセンスは重要だと思います。
また、「この区間は時間の余裕があるからメットを外しても良さそう」「この区間はタイスケが厳しいからメットは被ったままで移動しよう」という見極めは非常に大切です。後述のドライバーへのねぎらいとも被りますが「ここからは余裕が有るので、この辺でヘルメット外して楽になりましょう。」なんて言葉をドライバーに出せればGoodです。
さらに、全日本のような長いラリーなら、タイスケが出た時点で「この区間は時間の余裕が大きいから、ここのリエゾン中にタイヤ交換して次のSSはニュータイヤで走れたら良いかも?」なんて考えを馳せることも大切です。

続いては応用編(?)
上記基礎編以外のコドラのお仕事としては、
ライバルのタイムの集計、SS中のノートの修正、ドライバーのマインドコントロール、ドライバーをねぎらうこと、ドライバーの走りの分析、天気予報、などです。

まずは、ライバルのタイム集計について。
エントリーリストが出た時点で、前もってこんな表
を作っておき、合間合間でライバル達のタイムを聞いて自分たちとの差を明確にしておくことが大切です。近年ではオフィシャルがラリー中に速報を出すところも増えてきましたが、そのような情報提供が無い場合、敵を知っておくことは非常に重要です。"覚えておけ!ラリーは情報戦だ!!"

次に、ラリー中のノートの修正について。
これは賛否両論あると思いますが、自分は、同じSSをリピートする場合は極力危なかった場所やもっと行けた場所をSS走行中にノートに記録して、次のSSに活かせるようにしています。
(例/右4ロング→右4ロング出口滑る、右3→右3ショート、など)
本当はドラとコドラの合意の上でノートを変更すべきなのですが、ドラはSS中はそれどころでは無い事が多いので。。。
ただし、ドライバーが一番しっくり来るノートをコドラが勝手に改変してはいけない、という意見もあるので、コドラの勝手なノート修正に関しては賛否両論あると思います。

続いて、ドライバーのマインドコントロールについて。
先ほどのライバルのタイム集計ともやや重なりますが、ライバルとの差をどんな風にドライバーに伝えるべきか、というのは、ドライバーによって様々です。「誰に⚪︎秒勝った/⚪︎秒負けた」と具体的に伝えるのがいいドライバーも居るし、負けた事は大々的に伝えて勝った時はそんなに褒めずに競争心を煽るのがいいドライバーも居るし、逆に勝った時だけ大袈裟に伝えて、負けた時にはさほど大ごとにせずに気持ち良くドライバーを走らせてやる(コドラは太鼓持ちになり切る)のが良いドライバーも居ます。ライバル達との状況をどんな風にドライバーに伝えるか、ドライバーの性格や能力に合わせて見極めるのも、コドラの大切な役目です。

それから、
ナイトラリーや大きな遠征を伴う大会(全日本や七帝戦など)では、ドライバーをねぎらうことも大切なコドラの仕事になってきます。具体的には「疲れた時は遠慮なく言ってね。運転代わるから。」とドライバーに伝えるだけで、ドラとコドラの信頼関係は大きく変わってきます。
ただし、長い遠征ではコドラ自身も疲れることも多いです。そこで自分は「移動中寝てるかもしれないけど、それは君が疲れた時にすぐに代われるように生気を養ってる訳だから、疲れた時は遠慮なく起こしてね!運転代わるから。」と言って、自分の休憩をとることにしています。

次に、ドライバーの走りの分析に関して。
人間、熱くなると分からなくなってしまう事は沢山あります。例えば、タイムを出そうとするあまりにブレーキングを突っ込みすぎて、立ち上がりが伸びずに却ってタイムが落ちてしまうように。そんな時、コドラは客観的な立場になってドラに適切な指示を出すべきです。また、ドライバーがビビってタイムが出せていない時には「もっと思い切っちゃって良いんじゃない?」という風に、ドライバーに発破をかけることもコドラの大切な役目です。ただしこの時は、ドライバーの最大限の能力をきっちりと見極める事が大切です。ドラの能力を超えた指示を出すと、それはリタイアに繋がるので。
また、人によってはGPSロガーのデータをコドラが管理して、ドライバーやマシンの特性をコドラが把握することもあるようです。
僕が見聞きした事例として、とあるインテグラからデミオに乗り換えたクルーのコドラが「ドライバーさん、面白いデータが取れました!GPSロガーの低速域の車速データを見ると、インテよりデミオの方が速いです!」と言っているのを聞いたことがあります。軽い車の方がタイトなコーナーでは速い、というのは一般的に言われています(インテ:約1000kg,デミオ:約850kg)が、それをデータとして示したのは見たことが無かったので個人的に衝撃でした。また、それまでの自分はGPS等の分析はドライバー任せにしていたのですが、同じ仕事をコドラがやることも出来るんだ、と思えたことも、新鮮でした。

最後に天気予報について。
ラリーでは、サービスパークでは晴れてたのに山は雨、とか、今は晴れてるけどスタート時刻には雨が降る、とか、スタートは晴れてたけどゴールは雨、なんて事は茶飯事です。そこで自分は、スタート前に雨雲レーダーを見てその先のコース周辺の天気予報をしています。
現在、気象庁やYahoo!、ウェザーニュースなどがタイムリーな雨雲レーダーの様子を公開しています。そして、30分前、20分前、10分前の雨雲レーダーの記録と現在の降雨の様子を見れば何となくその先の傾向が掴めて、10分程度後の雨の予想をすることが出来ます。
僕はウェザーニュース提供の雨雲レーダーを使って、SSスタート〜SS中の気象予報をしています(なぜウェザーニュースかと言うと、iPhone用アプリの出来がすこぶる良いので。ただし、どのサービスを利用するかは人それぞれ、自分が使い易いと思うものでいいと思います)。
ほんのスタート10分前にこれからの天気が分かって何の役に立つか!?(タイヤ交換や空気圧の調整などは、5分や10分ではどうしようもない事が多い)という意見もありそうですが、心理状況が結果を大きく左右するのがラリー。この先の心構えが出来ているかどうかで、ラリーの結果は大きく変わってくるのではないかな、と思います。

このように、簡単なようで奥が深いのがコドラのお仕事。
これから七帝戦を迎える後輩たちには、この記事を参考にして頑張って貰えれば幸いです。

また、上記に有ることやそれ以外のことについて質問や意見があったら、部内者部外者拘らず気軽にコメント下さい。それがお互いに成長出来ることだと思うので。よろしくお願いしますmQm
Posted at 2014/08/23 01:45:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラリー | スポーツ
2014年07月25日 イイね!

インターンシップ(2)

先日のブログ(https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/918235/blog/33603296/)で長期インターンの派遣先がT社になりそう、とお話ししましたが、
例年だと、T社インターンシップは他社(9月~10月)よりも少し遅く、10月~11月の2ヶ月間らしいです。

とすると、9月のグラベルは参戦できて、
10月のRC大分と11月のR10とACKがスキップ?
こうなると前半4戦が自分/後半3戦が後輩になってバランスは良くなる気がするけれど、
3戦出れないとポイント争いがツラくなりそうです。。。

詳細は8月半ばに決まるそうですが、
今後のラリー計画に関わってくるので、早く結果が知りたいものです。
Posted at 2014/07/25 01:01:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2014年07月18日 イイね!

インターンシップ

9月~10月の長期インターンシップの派遣先について、先ほど、専攻長と面談してきました。

まだ暫定ですが、某T社の東富士研究所に派遣される可能性が高いです。
一応この後、書類選考を経て日程や派遣先が本決まり、ということになるのですが、よっぽど酷い書類を書かない限りはココで決定だろう、とのことでした。

ちなみに、自動車通勤は不可らしい。
2ヶ月もクルマに乗らない生活をするのって5年ぶり…大丈夫かな^^;
Posted at 2014/07/18 13:18:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「[整備] #ソリオ イグニッションコイル・プラグ交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/918235/car/3582017/7914852/note.aspx
何シテル?   08/25 18:48
くるまの運転の先生。
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