
何年か前まで、タイヤ交換の時には、電動のインパクトレンチを使っていました。
シガーソケットから電源を取るタイプで、コードがすごく邪魔でした。
車のエンジンをかけっぱなしにする必要もありましたし、右側のタイヤの交換が終われば、運転席側のドアからインパクトを車内に放り込んで、助手席側から取り出す事になるので、両側のドアの窓は全開にしなければなりません。
また、シートの上に放り投げたはずのインパクトが車内の足下の方へ落ちたりすれば、ジャッキアップした状態のまま、ドアを開けなければなりません。(ジャッキアップする前にインパクトを車内から拾っておけば済む話なんですがね・・・)
まぁ、基本的には、ピラーで支えているので、ドアを開けても問題はないのですが、ボディが歪みそうで怖いです。
で、たまたまそのインパクトが壊れまして、それからは十字レンチでタイヤ交換をしてきました。
十字レンチが使いにくいわけではないのですが、軽トラとは言え、さすがに一度に5台分のタイヤ交換をすると、「もうちょっと楽にできないものか・・・」と考えてしまいます。
ちょうどコンプレッサーもあるので、タイヤ屋さんみたいに、エアーでタイヤ交換しようかと思い立ち、某大型ホームセンターまで、エアーインパクトの物色に行ってきました。
そこでは、7種類のインパクトがあり、高い物で2万円強、安い物で約2500円でした。
同じメーカーの物でも10倍近い価格差があり、パッと見ても違いがよく分かりません。
店員を呼んで説明してもらおうとしましたが、「タイヤ交換だけなら、安い物で充分ですよ」と言うだけで、違いの説明ができないんです。
「安い物の中で、軽トラと普通車のタイヤ交換だけに使いたいんだけど、どれが良いですか?」
と訊いても、黙ってしまいます。
最後には「もういいです!」と店員を遠ざけて、腰を据えて自分で調べる事にしました。
トルクは300強~500強までありますが、価格差とは直接関係ない様です。
トルクはもちろん大きい方が良いですが、例えば、大型車のタイヤを留めている大きいナットと、軽トラのそれでは必要なトルクが全然違います。
トルクは大きいに越した事はありませんが、その分、工具自体が重くなるので、使い勝手が悪くなります。
物置から出すのが面倒だから使わなくなってしまうのでは、買う意味がありません。
次に工具の重さですが、出来る限り軽い方が使い易いのですが、どれも重いです。
画像の左上の物が一番軽く、下の段の左から2つ目がその次に軽いです。
ちなみに、画像の上の3つ商品のトルクは約350、500、500。
下の段は約310、310、310、500。
結果的には、軽くてトルクもそこそこの物となると、左上の商品しかありません。
ちなみに価格は約2万円です。
そして、ついに見つけました。
価格差の原因となる指標です。
1分あたりに必要な空気の量です。
エアー工具ですから、空気を送り込む事で仕事をしますが、画像の下の段の商品は価格は2,500~6,500円で買えますが、空気を無駄に使います。
上の段はどれも2万円前後ですが、下の段の商品よりは空気の無駄遣いをしません。
ただし、無駄遣いをしなくても1分あたり、114リットルの空気を使います。
ちなみに、私の持っているコンプレッサーは1馬力で、タンク容量は25リットルです。
ほとんどの商品は1馬力で使用可能ですが、タンク容量は話になりません。
10秒で使いきってしまいます。
そして空気を補充するために、何分間かインパクトが使用できなくなります。
これでは買っても使えません。
予備タンクも25リットルに付き8千円弱で売ってますが、どこかででかいボンベを買った方が効率的ですね。
で、結局、買うのは止めました。
次に見たのは、充電式のインパクトでした。
これが4万円強します!
「タイヤ交換にしか使えない物に4万も出せるか!」
と諦めて、普通の充電式のインパクトを見ました。
約2・3万円で買えますが、アタッチメントでホイールナットの着脱ができるにしても、そもそもドリルやビス留めのための工具なので、元々のトルクが120~160と低くなっています。
詳しい店員に訊いてみると、
「最初に十字レンチで緩めてから、ボルトの長い部分を滑らせる時だけインパクトを使うのであれば充分使えます。」
との事。
的確な回答、ありがとうございます。
でも、それってインパクトの必要がないのでは?
それに、工具を持ち替えるくらいなら、始めから最後まで十字レンチを使った方が楽な気がします。
で、結局、何も買いませんでした。
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車いじりの脇役達 | 日記
Posted at
2011/11/15 16:50:18